作品紹介

第一回富士見ファンタジア長編小説大賞・準入選作品。
大賞は出なかったので、つまり応募作品の中では最優秀、との太鼓判を押されて、第一作「スレイヤーズ!」の初版が出たのが平成二年の冬のこと。
剣と魔法、王族、領主。 もちろんいるぞモンスター、当然あるぞお家騒動。
『世界は、混沌の海に突き立つ杖に支えられた、巨大な円盤である』──そんな『定説』がまかり通る、中世ヨーロッパ風の異世界で。 魔道士の少女が凄腕の剣士と運命的な出会いを果たし、敵だった人物を味方につけ、協力して魔王を倒す。
見事なまでにお約束なストーリー展開。

しかし少女は……『ドラまた』だった!

冒頭からいきなり『いつものように』野盗に追われ、しかもその原因は、アジトを襲撃して、ごっそりお宝いただいたから──
そんなとんでもねぇヒロイン・リナ=インバースに負けず劣らず、脇を固めるレギュラー陣、立ち塞がる悪役s、一回限りのゲストキャラまでもが、遠慮のかけらもなく個性を主張しまくる素敵な世界を構築する、基本となるのはもちろん小説。
魔族をはじめとするシャレになんない敵との戦い、ちょっとダークな隠し味が魅力の、書き下ろしによる『長編』(『本編』とも言う)と、ギャグ主体、1〜2話完結形式で雑誌掲載された『短編(すぺしゃる)』(文庫収録時に書き下ろし中篇が付く)、そして作者・L様・S足すことのその他諸々、による掛け合い形式の『あとがき』に大別される。
長編は2000年五月の十五巻発売を以って終了──とゆーことにはなってるが、短編のほうは元気に継続中。 もちろん長編の方も、アンコールは鳴り止まない。

次なるメディアはアニメーション。
TV版は今のところ、無印、NEXT,TRYの三篇がDVDで発売中。劇場版の4作品も、もちろん『なうぉんせーる』である。
TV版も劇場版も、現在は新作の予定はないらしいが、スタッフへのリクエストはここでも途切れることはなし。
ちなみに、『ガウリイ=くらげ』の原則は、どうもTV版が出典らしい。

そのほかコミック、ゲーム、CD−ROM。 金がかかるぞTCG(トレーディング・カード・ゲーム)
あとはもう、実写か舞台化するしかないっ! というくらいにメディア展開も隙がない。

RPGテイストの世界観に、ぶっ飛んだキャラクター。 奥の深い設定と、数々の名言・至言。 若干のらぶらぶと山盛りのギャグ、粋な『お約束』と意表を突く展開。 そして絶妙のツッコミを、独特の『神坂節』でコーティングした人類の至宝。 それが「スレイヤーズ!」である(断言)。

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