オステオパシーの知名度


「オステオパシーって何ですか?」「痛くないんですか?」そういう質問が非常に多い。日本では、オステオパシーの知名度は非常に低いのだ。

カイロプラクティック、整体などの名前はだいぶ世間に浸透している。治療の基本的な考え方は、それらと似ているところもある。要するに、身体が持っている自然治癒力を100%引き出し、体を健康にするという考えだ。しかし、そのアプローチはオステオパシーならではの独自のものがある。

私は、オステオパシー(以下、オステと略す)の事を尋ねられると、仕方ないからカイロプラクティック(以下、カイロと略す)や整体と似たようなものだという事をまず説明する。そうすると、決まって「それってバキバキっとやるやつでしょー」とか「あのテレビで〜が痛そうな顔してたやつかー」なんて言われる事が多い。テレビのバラエティー番組で、これらを面白半分にとりあげ、一般人にカイロ、整体=痛い、バキバキやる、というイメージを植え付けてしまったと思われる。

実際、ぼくが見たテレビにもずいぶん荒っぽい治療が取り上げられていた。最もひどいのは、背中に板をひいて、その上を道路工事でアスファルトを固める時に使う機械で押しているというものだった。実際そんな事をやっている所はないと思う。しかし、患者さんに聞いた話では、棒で押したり、木槌で叩いたり、踵で強く踏みつけたり、そのような事をやられて、余計痛くなってしまった、という事は聞いた事がある。

オステにそのような危険な治療法はない。以前にも述べたように、私が治療に使う力は5gくらいの事が多い。もちろん、それ以上の圧を加える事もあるが、決して患者さんが痛がる程ではない。

しかし、何故このような危険な治療をしているところがあるにもかかわらず、相変わらずこのような民間療法がはやっているのか?やはり人間の体は複雑で、現代医学では治らない疾患があまりにも多すぎるからではないだろうか?私はこのような方々の一人でも多くの人にオステを受けてもらいたい。オステオパシーというすばらしい治療が世の中に正しく認識され、少しでも多くの人がその恩恵を受ける事が出来る日が来る事を願っています。



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