Award : 1999年





1999年各賞 : Jan/04/00
ルアー・オブ・ザ・イヤー 最大釣果ルアー 最多釣果ルアー 特別賞
ゲーリーヤマモト:4インチスリムセンコー ロボワーム:リーパー ロボワーム:リーパー ダイワ・CrankJack DR
ゲーリーヤマモト
4インチスリムセンコー
ロボワーム
リーパー
ロボワーム
リーパー
ダイワ
Crank Jack DR
- 釣果 : 38.0 cm 釣果: 41匹 (61.2%: 41/67) -
- (震生湖 : 第20号) 01,02,03,04,05,06,10,11,12,13,
14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,
24,25,26,27,28,29,32,40,41,46,
47,50,51,52,53,54,55,57,58,59,
60
-





授賞理由
ルアー・オブ・ザ・イヤー ゲーリーヤマモト 4インチスリムセンコー

最大・最多釣果をもたらしてくれたリーパーでも、久しぶりのプラグでの釣果をもたらしてくれたCrank Jackでもなく、あえてこのスリムセンコーを99年のルアー・オブ・ザ・イヤーに選びました。
常吉にしてもクランクにしても基本はボトムを探る釣りですが、バスが浮いていたりトップを意識しているような状況ではどちらも通用し難くなっていきます。もちろんそんな状況は1年を通してもそれほど多くはないのですが、まずはスリムセンコーで表層をチェックしてから安心してボトム攻略へという具合に攻め方がより立体的になっていったその立役者と言う意味での功績は非常に大きなものがありました。
スリムセンコーはその比重の大きさと空気抵抗の少なさからくる脅威の飛距離、そして通常のセンコーより小ぶりなサイズから、パイロットルアーとしての使い勝手が非常に良いのです。ジグヘッドでハングオフさせての釣果もありましたが、基本的には僕はノーシンカーのトゥイッチ、つまりミノーのようにアクションさせての攻めが中心です。かなり積極的にアクションさせる訳ですから、これで釣れると結構楽しい。ただ、あたりのとりかたとアワセ方がちょっと難しく、ばらすこともたびたびあるのが短所とも言えます。
このワームはジグヘッド、ノーシンカーのフォーリング、常吉などシンプルな形状にしてはその応用範囲が広く僕はまだその一部しかマスターしていない訳で、これが来年以降の僕の課題ですが、そんな汎用性の高さもスリムセンコーの大きな魅力です。

最大釣果ルアー ロボワーム リーパー
99年第20号(38cm):震生湖
まさかリーパーがこの賞を取るとは思いませんでした。でも99年は結局40アップが全くなかったので、より多くの釣果があるルアーがより可能性が高くなり、結果としてリーパーになったということでしょう。
ただ、震生湖だったというのは驚きですね。今年の震生湖は良い意味でちょっと異常でした。
この第20号を釣り上げた時は特に何か工夫した訳でもなく、いつものリーパーの常吉と同様アクション無しのずる引きでした。僕はワームの色にはあまりこだわりはなく、とりあえず僕自身の好みの茶系・緑系を選ぶ傾向がある程度で、今年はこの第20号も含めリーパーではもっぱらAYU2を使っていました。でもこれも去年良く使っていたBlue Crawler が今年は安売りしていなくて、かわりにAYU2があったので使っていただけなんですけどね。
そんなこんなで最大釣果と言っても僕自身にとってはやや印象度の低い釣果でした。

最多釣果ルアー ロボワーム リーパー

これは予想通り。しかも常吉に磨きがかかったのか98年よりさらに釣果がアップ、僕の99年の全釣果の2/3近くにもなってしまいました。
ただ、夏以降はリーパーでの釣果が激減してしまいました。ちょうどこの頃はウィードが伸び切った頃で、僕のずる引きのスタイルではウィードが絡みすぎてしまうんですね。リーパーのキモはずる引きの時の微妙な動きだと僕は思うんですけど、ウィードが絡むためにこの微妙な動きをしてくれなくなるのが釣果の激減につながったのだと思います。それと、ターンオーバーでリアクションでバイトにもっていくような状況下でもリーパー常のズル引きでは今一つ効果がありません。
結局、リーパーの常吉の威力を知った以上に、その限界を知ったような気がしますが、それはそれで僕のバスフィッシングのレベルを上げるのに大きな貢献をしてくれました。

特別賞 ダイワ Crank Jack DR

リーパーの威力に酔いしれすっかりワームに染まってしまった僕にルアーフィッシングの原点を思い出させてくれたのがCrankJackでした。
クランクベイトは僕の最も好きなスタイルですが、99年はさらにレベルアップしたような気がします。これはウィードエリアを繰り返し攻めているうちにリトリーブスピードの調整がキモであることがよくわかってきたためです。つまりウィードに絡まりすぎないようにロッドを通しての感触に集中しながらリトリーブするという、ある意味僕にとっては常吉のずる引きに通じる部分をみつけたのが大きな収穫でした。
クランクでの釣果ならばファットペッパージュニアの方が上ですがそれでもこのCrank Jack を選らんだのは、1年半ぶりのプラグでの釣果をもたらしてくれただけではなくその圧倒的なコストパフォーマンスの高さにもあります。なにせあの Peanut II より更に安いわりにはしっかり泳いでくれて、しかも重量バランスが良いためか飛距離もなかなかのものがあります。クランクはどうしても根掛かりと無縁ではいられないのですが、貧乏性の僕にはそんな状況では高価なクランクはとても投げられません。しかしこのCrank Jackなら大丈夫。しかもこの飛距離は、手漕ぎ派である僕のハンディを十分補って広範囲を素早くチェックすることが可能です。
99年はシーズンオフ間際での一碧湖のみでの活躍でしたが、来シーズンはさらに他のフィールドでも活躍が期待されるルアーです。




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