Field : 丹沢湖 |
* PROFILE *
山北町の河内川をせき止めた三保ダムにより昭和54年(1979年)3月に誕生した人造湖。
海抜321.5m、最大水深45m。
ブラックバスやわかさぎが釣りの対象魚としてはメインですが、かわったところではペヘレイが移入されていたりと以外に多彩な魚が生息するフィールドです。
禁漁期間や入漁料の設定は今のところありません。
丹沢湖周辺地図 by MAPION
* FACILITY *
Bass DataBass では便宜上丹沢湖を世附、三保、中川、玄倉の4つのエリア名で釣行記(Report)を書いていて、それぞれの領域を地図で示すとこのようになります。
丹沢湖はボートの持ち込みやフローターは禁止ですが、5馬力以下のエレキは持ち込み可。
焼津には丹沢唯一のレンタルボート屋があるので、手漕ぎやエレキでの釣行はここが拠点となります。
エレキ持ち込み時は船舶免許の提示が必須となっていますが、他のフィールドでフリーパスなボート屋をみかけるだけに良い意味で商売気が無くてGood。
料金は以下(2001年12月現在)の通りですが、他のフィールドと比べ割高でしかも平日はオープン時間が遅く、こちらは悪い意味で商売気の無さを感じます。
山北町環境整備公社(Tel 0465-78-3415 予約不可) - 営業時間 - 開始:7:00(土日祝)/9:00(平日)
終了:16:00(11月-3月)/16:30(通常)/17:00(夏季)- 料金 - 半日(3.5時間以内) 2000円 1日(3.5時間以上) 9時から 3500円 8時から 4000円 7時から 4500円
駐車場とボート屋の間には急な階段がありエレキ派には荷物の運搬が大変で、しかも水位が下がると湖岸線が遠のきさらに過酷な運搬作業を強いられます。
しかし、そんな困難を乗り越えた者に丹沢湖は微笑んでくれるのです。
* BASSING *
元来、丹沢湖は攻略が難しいフィールドと言われていただけに、2001年シーズンはバスの数や活性が記録的な年だったのではないでしょうか。
僕の丹沢湖での釣行回数や釣果も記録的で、おかげで丹沢湖のバス釣りに関するデータも少し揃ったシーズンでもありました。
そこで、2001年シーズンの丹沢湖での僕のオカッパリとエレキの全釣果(合計78匹)をエリア別に分類してみました。
2001年
丹沢湖釣果世附 三保 中川 玄倉 合計 北岸 南岸 北岸 南岸 西岸 東岸 北岸 南岸 ボート 13 15 4 7 0 2 9 4 54 オカッパリ 11 6 0 1 0 0 6 0 24 合計 45 12 2 19 78
この一覧表からは世附が最も釣れるようにみえますが、僕の釣行回数は世附、玄倉、三保、中川の順に多いので、これに単純に比例しているだけとも言えます。
以上を踏まえ、僕が2001年の実際の釣行で個人的に感じた各エリア別の特徴はこんな感じ。
世附
最も地形の変化に富んだエリア。
オカッパリ、エレキともにほぼ全域がポイントになりますが、足場の良いオカッパリポイントは北岸に集中しています。
比較的プレッシャーは高いのですが、他のエリアと違いバス路線や民家がそばに無いだけに、地元あるいは遠方からの未成年バサーは少なくまさに大人のエリア。
オカッパリやエレキで手堅く1匹をゲットしたい人に最適なエリアです。
三保
水通しが極めて良く濁りが最も入りにくいエリア。ボートでの立ち入り禁止エリアが3箇所(地図中の赤い部分)設定されいるのもこのエリア。
ダムサイトに近い最下流部なだけにオカッパリポイントは少なく、基本的にはエレキでの攻略がメイン。
ほぼ全域がポイントですが急深なので、ノーシンカー、ジグヘッド、ラバージグなどでの縦の釣りを知らないと厳しいですが、その分サイズが期待できるエリア。
リザーバーの釣りに精通した上級者がエレキで攻略するのに最適なエリアです。
中川
唯一のレンタルボート屋があるエリア。
足場の良いオカッパリポイントが西岸にありますが、駐車場、公園、ボート屋等が集中し人やボートの出入りが多く、玄倉南岸最上流部と並びプレッシャーが高い所です。
手漕ぎボートではその限られた機動力から中川周辺が攻略エリアになるので、オカッパリポイントがほとんど無い対岸の東岸を狙うのが基本。
手漕ぎボート派(体育会系を除いて)には唯一攻略可能なエリアです。
玄倉
直線的な湖岸が多く地形の変化に乏しいエリア。
北岸は水通しが良いもののオカッパリポイントは限られエレキでの攻略が中心。南岸は中・下流部にオカッパリポイントが広がるものの変化に乏しくピンポイント探しがキモ。
ただし南岸最上流部でのオカッパリを除けば他のエリアと比べ全体的にプレッシャーは低めです。
オカッパリやエレキでプレッシャーを避けマイペースで釣行を楽しむのに最適なエリアです。
丹沢湖は年間を通しての比較で言えば水位の変動が激しいのが特徴です。大きく分けると11月上旬から5月中旬は満水期、5月下旬から10月下旬は減水期となっていて、いずれの期間も降水量次第でさらに細かく水位が変動します。ポイント自体のコンディションは水位で大きく変わるため、各エリアでのポイントが水位によってどのように変化するのかを把握するのが丹沢湖攻略の第一歩。通い続けることでコンディションのより良いポイントの見極めができるようになるのが丹沢湖で釣果を伸ばすキモになります。
初バスゲットまでは苦戦するかもしれませんが、そこを乗り越えれば県内のリザーバーの中では登竜門的な存在のフィールドです。
( Dec/16/2001 )