【決算報告会】

1.決算報告会とは
 会計事務所の仕事は、決算書を作成して税金の申告をするだけだと思っていませんか?決算書というのは、事業年度が終了した後で1年間事業を行った結果がどうなったかを集計しまとめたものです。
 これは、子供が終業式にもらう通信簿と同じようなものといえるでしょう。通信簿をもらってからいくら勉強しても、終わったテストの成績が上がるわけではありません。そんなことより、来年の成績を上げるにはどうしたら良いかを考えた方が効率的です。
 企業について「今年の通信簿(決算書)をみて、来年の成績を上げる方法を考える」のが決算報告会です。損益のことだけでなく、最近重要視されているキャッシュフローのあり方(必要運転資金や企業の体力から考えた借入可能限度額)を提示したり、事業継承や経営の方向性に対する提案(人的配置や方針等)を行います。

2.企業にとってのメリット
 一昔前までは、自分の会社のことは自分が一番分かっているという自信をもち、会計事務所の様な外部の人間に経営に口を出されたくないという経営者も少なくありませんでした。しかし最近では、積極的に外部からの意見を取り入れようとする企業が増えています。企業にとってのメリットは次のような点です。

  1. 内部にいると慣れてしまってわかりにくい問題点を第三者の目で指摘できる。
  2. いろいろな企業を見てきているので、他社と比較して問題点や改善案提示できる
  3. 経営者だけでなく役員や従業員の問題意識を喚起し、積極的に改善しようという姿勢になる。
  4. 「企業防衛」のために将来起こりうる様々な事態(リスク)に対応するために必要な資金を定期的に見直すことができる。

3.決算報告会の具体的内容
 会計事務所が行う決算報告会は、主に会計・財務的な視点から会社の問題点を指摘し、改善案を提案する場です。先方の希望があれば、役員会に出席して行うこともあります。具体的には次のようなことを行います。

  1. 今期の経営実績を決算数値により経営者に分かりやすく説明する。(過去の決算と比較して行う)
  2. 決算書の数字を分析して会社の長所・短所を明らかにする。(会社の実態を明らかにする)
  3. 企業が目標とすべき状況、数字を財務・税務に基づき第三者の立場から客観的に進言する。また、その目標達成のための、改善案作成についても助言する。
  4. 改善策を現実にどのように実施していくか、いつまでに対処するのかといった具体的な計画についてもフォローする。

08 February, 2000


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