◇ 薬品仕入はもっと安くできる?


同一医薬品でもこんなに違う
度重なる薬価基準の引き下げによって、病院・医院にとって薬価差益というものはもうほとんど発生しないものと考えられています。しかし、実際には同一包装・同一医薬品の薬価差益が病院によって2%〜12%と10ポイントもの差が生じているという調査結果が、総務庁が労災病院に対して行った行政監察において報告されました。
事例として挙げられているのは、フェロン(薬価差益2%〜12%)、メバロチン(同2.4%〜11.1%)、リューブリン注射用(同3%〜11.7%)などです。


価格・品種の見直しを ――― 情報収集がポイント
これは、もちろん仕入価格の差によるもので、同じ商品でも仕入れロットの違いや取引条件によって単価に差がつくのは他の業界では当たり前のことです。
医療業界は、医療の質を最優先と考えるためか、同じ症状に対しても医師によって使用する薬品が異なるのは常識と考えられており、今回の行政監察局の勧告でも、一括購入方式の導入などは病院の抵抗により見送らざるを得ませんでした。
しかし、同じ薬効のものであれば1種類に絞り込んだ方が単価交渉もしやすく、在庫管理も楽になります。また、仕入単価引き下げは薬局の責任と考える院長先生も少なくないようですが、品種の絞り込みや発注ロットの検討などは病院全体で取り組まなければ効果があがりません。
高い薬価差益を上げている病院では、契約の見直しを年2回行ったり、近隣の病院と購入価格情報の交換を行うなど、積極的なコスト削減努力がされているようです。何もしないで待っていても価格が下がるわけはなく、価格交渉をするには病院側にもそれなりの[材料]が必要となります。医師会や近隣病院等とのつながりを積極的に活用して購入価格情報の交換を行い、値引き交渉資料として使用されてはいかがでしょうか。

(04 April, 2000 )


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