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辻堂駅周辺地域まちづくり会議資料
辻堂地区「辻堂くらし市民の会」よりの提案
      平成15年9月26日
藤沢市くらし・まちづくり会議
辻堂地区「辻堂くらし市民の会」
運営委員会 代表 日高 孝一

 今回、関東特殊製鋼(株)の移転に伴う跡地について、「藤沢市辻堂駅周辺まちづくり会議」の発足にあたり、「辻堂くらし市民の会」からも委員が参加し、提案の機会を得ましたので、以下の案を提出いたします。

『提案趣旨』

  1. 日本のこれから
     戦後50余年を経て、日本が重大な転換を迫られている時期であることは周知のことですが、なかでも最大の焦点は、人ロの減少であります。
     2030年には1億1千万人、2050年には8千万人と予測されています(別表参照)。この事実を直視して、これからの方向を見定める必要があります。
     また、千載一遇の機会とも言えるような、この跡地の活用は辻堂のみならず、藤沢市、神奈川県、更には日本全体からの視点に立った計画が必要と思います。


  2. 日本の改革
     現在の日本は、これまでの大量生産、消費過剰、資源浪費の時代の維持が困難となり、何らかの改革が必要となっています。政治、行政、経済界はもちろん、国民も十分認識しています。そして、これに代わる有効な方策が摸索され、その方向k動きつつありますが、実効を示すには道遠しの状態です。
     人口の減少は、拡大型の産業振興、住宅、商店街等の施設を、もはや必要としない時代を迎えます。
     住宅、ショッビングモールは余剰となり、一方、緑が失われ、自然環境の悪化につながります。
     日本人が、物心ともに豊かな生活を送れるための方策を、いままでと違った観点で真剣に求めなければなりません。
     経済面では、第一に高度技術の推持、向上によるグローバルな役割を果たすことです。国内では、新しい産業の発展による雇用の増大をはかることです。
     精神面では、人間生活を充実させる文化、芸術、スポーツなどに、国民全体が参加し、その楽しさを享受することです。こうしたジャンルの産業を、飛躍的に拡大させれば雇用の増大にもつながります。


  3. 日本でひとつ
     こうした時代の流れを考えると、この辻堂の広大な土地の利用は、新しい発想から、将来に役立つ施投を計画してもらいたいと思います。
     ところで、これまで藤沢市には、日本で一番とか、一つといった施設がありません全国から、関係者が集まり、研究や研修などその分野では最高の施投として認知され、一般人も参加できる開放された場が欲しいと、かねがね考えていました。
     このような得難いチャンスを生かし、21世紀を実りある世紀にするための施設として、藤沢に誕生させたいと思います。
     次貢の提案例は、以上のような趣旨で作成したものです。

註 参考資料 中央公論新社刊「人口滅少社会の設計」松谷明彦、藤正巌 著 他

『提案例』

  1. 日本ITセンター
     すべての大学、企業などの研究機関が、共同で研究、開発を進める場として、また、こうした研究、開発を支える若者の養成機関を設置、日本の技術を、世界のトップレベルに推持することを目的とします。
     「辻堂駅周辺まちづくり会議」の検討課題にもあった高度技術についての記述はこうした施設を指しているものと思われます。


  2. 日本スポーツセンター
     スポーツの普及、国民総参加を目標に、指導者の養成、医学、心理学などの研究機関を設置、また、小、中学生から高齢者までのスポーツ関連のモデル施設も望まれる。
     オリンピックや各種の世界大会でのトップクラスの選手育成も必要であり、従来、企業、大学が努力して来た選手のレベルアップ、国蕨的なレベル維持などに加えて、総合的なスポーツセンターとしての機能を持つ施設も必要ではないでしょうか。国民全体の力で支えていきたいものです。
     日本では、スポーツ愛好者は、増えたとはいえ、先進国こ比して、まだまだすくなく、特に考させられるのは、スポーツを遊び、つまり、贅沢や無駄と思う人が多いことです。こうした意識を変え、スポーツをより身近に、生活の中に溶け込ませるようにしたいと思います。
     スポーツの振興は、健康保持、関係産業の発展に大きく寄与します。プロ選手だけではなく、専門の指導者、設備、用具関係、イベントなど、多くの働き手が必要となります。
     欧米諸国では、スポーツを必要とする人が多く、一般的な職業です。
     スポーツ産業は、資源、エネルギーの消費は少なく、自然環境維持にも貢駄する産業です。これからの時代にふさわしい発展が望まれます。


  3. 日本芸術文化センター
     美術、工芸、技能などに、芸能、音楽などの研究と指導者の養成を目的とします。
     この分野は幅広く、施設の内容は多様なものがありますが、エ芸、技能、芸能方面では、科学技術の進歩で、伝統が失われるケースもあり、その維持、継承が求められています。
    上記スポーツセンターと同じ趣旨ですが、広く芸術文化全体を視野に入れて、国民全体の生活に密着した芸術の普及、向上に寄与する施設が欲しいと思います。
    一人ひとりが、芸術に親しみ、鑑賞し、人生を楽しむと、その経済効果は測り知れません。産業や雇用への影響は莫大なものでしょう。
    スポーツと同じく、資源やエネルギーの浪費のない産業です。
    藤沢にふさわしいものです。

註;いずれの施染も、研修、見学、一般参加を可とし、
宿泊施設なども学者、多数の来診者が、
再度の参加を希望するような施設でありたい。

以上

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