アバウト絵師隊・槍ヶ岳を目指す

参加者 :マタギ、sumi、kanegon、kiyono、nagai、horikawa、泰、絵師(L)
双六小屋バイト honjo、双六小屋宿泊者 gyosho
山行報告:11日マタギ、12日kiyono、13日sumi、14日kanegon、15日泰、番外編・神戸隊
コースタイム :マタギ

第1日 高瀬ダム 7:00 --- 10:13 ブナ立尾根頭 10:50 --- 12:00 烏帽子小屋12:43
---13:30 烏帽子岳 13:35 --- 14:20 烏帽子小屋

第2日 烏帽子小屋 5:35 --- 6:30 三ツ岳 6:40 --- 8:47 野口五郎岳 8:50---10:37
東沢乗越---11:23水晶小屋12:20---13:06 ワリモ岳---13:41 鷲羽岳 13:54---14:45三俣山荘

第3日 三俣山荘 6:03---6:55 三俣蓮華岳 7:44---9:25 双六小屋 9:52---10:27 樅沢岳10:30
---11:40 左俣岳 12:18--- 13:20 千丈沢乗越 --- 14:38 槍山荘

第4日 槍山荘 5:37 ---- 6:20 槍山頂 6:40 ---- 7:10 槍山荘 8:03 ----8:56 中岳 9:11 ---- 9:51
天狗原分岐10:06---11:19 天狗原 12:10---14:20 槍沢ロッジ 14:30 ---15:43 横尾山荘

第5日 横尾山荘6:43 --- 7:30 徳沢 7:46 --- 8:30 明神 8:40 --- 9:25 上高地

第1日(8月11日)マタギ記
 信濃大町朝6時に夜行組4名、前夜現地入り2名、神戸組2名が合流、タクシーに乗り込み4 5分程で高瀬ダムに到着、このダムは日本で唯一コンクリート堰きではなく山を切り崩した土石 を積み上げて作った堰きとの事で驚かされた。
 水を補給し7時に長い行程の一歩を踏み出す、見上げる空は雨雲が立ち込め今にも雨が降り出し そうな気配、タクシーの女性ドライバーの今日は晴れるとの言葉を信じて長い急登なブナ立尾根を登る、 ブナ林の暑い長い登りを3時間程でブナ尾根頭に到着、早めの昼食をとる。
 更に1時間強で烏帽子小屋到着、荷を降ろし身軽になって山頂めざす。この頃から小雨が降り出し展望が まったくきかない中、8名全員が辛うじて立てる烏帽子岳山頂に13:30到達。寒いので5分程で引き返し 14:20 小屋に戻る。山の夜は早く20:00 に消灯 明日の天気回復を願いつつお休みモードとなった。

8月12日(日曜日)kiyono記
4:00  起床。本日から晴れるはずだったのに、低気圧が停滞してしまい、予想通りの雨!
5:35  烏帽子小屋出発、コマクサの群落ありの地図の通りいっぱいありましたが、時期は はちょっと遅く、色が褪せていました。
6:30  三ッ岳到着
8:00  野口五郎小屋着〜8:30まで休憩
8:45  野口五郎岳着
9:35  真砂岳着
10:35 東沢乗越着
11:20 水晶小屋着。昨夜のミーティングでは、晴れて11:00に着いていたら水晶岳へ! はどこへやら、ガスの中1時間もゆっくりと昼食をとってしまいました。
12:20 やっと出発!
1:05  ワリモ岳着
1:40  鷲羽岳着、この頃になって視界が良くなり出し、下りでは三俣小屋も見えるように なる。明日からの好天が期待できそうです。
2:45  三俣小屋着、みなさん、二日めお疲れ様!
追記: 今回の山行で、初めてお会いする神戸組みのお二人に人見知りをし続けました。?

3日め(三俣山荘〜槍ヶ岳山荘)sumi記
 朝− 山荘の窓から外を覗くと、☆が見えている。一瞬、流れ☆も。今日の天気に期待を膨ら ませる。外に出ると、昨晩の雨に洗い流されて、周りの山々がくっきり見える。昨日歩いてきた 鷲羽岳、今日登る三俣蓮華岳。祖父岳・鷲羽岳の奥には昨日行けなかった水晶岳も確認できる。 ガスが流れていて、カッコイイ!そして、遠くに槍が岳が見えている。本当に遠くに。
 山荘の前で記念写真を撮り、6:00いざ出発。いきなりの急登であったが、朝露に濡れた花が 陽に当たりとてもきれいだ。ハクサンフウロ、チシマギキョウ、チングルマ(実)、クルマユリな どを見てるうちに、6:40三俣峠に着。ここから空身で三俣蓮華岳を往復する。6:55には山頂で 大パノラマの風景を堪能していた。薬師、雲の平、立山・剣?。遠くに、北信の山々、八ガ岳。 槍を始めとする今回の裏銀座の山々。笠ガ岳は見事な"笠"、ここから見た姿が一番カッコ良かっ た。槍をバックにタカネツメクサの狙い写真をパチリ。皆少しづつ違うのが面白い。
 泰さんの高笑いなど、一人ずつ思い思いのポーズ(?)で写真大会。自分のカメラマン風のポーズが 好評だったので、nagaiクンにカメラを貸したら、似合わんとゾと一斉にブーイング。ニセ 自然指導員やら、エセカメラマンやら散々ながら、いつもニコニコのnagaiクン。これが彼のキャ ラなのである。

 長居した山頂を7:40に出発。峠まで戻り、今日のメインの一つ、双六小屋に向かう。時間の 都合で、巻き道を使い双六岳はカット。ウサギギク、ミヤマキンバイ、キヤマキンポウゲ、ミヤ マリンドウ、ミツバオウレンなど花の多い道で、kanegonさんも一眼レフを取り出し、パチリパチリ。 槍が岳が少しづつ近づいてくる。
 休憩をはさみ(ナシがうまかった)、9:20双六小屋着。この小屋で1ヶ月ほどバイトをしている honjoさん、新穂高からワサビ平を経て単身で来られたgyoshoさんと、感動の?ロマンの会大集結である。 honjoさんは相変わらず愛嬌をふりまいていて、きっと小屋でも人気だろう。gyoshoさんは悪天だったので 予定の黒部五郎岳は行かなかったけど、その代わり今朝樅沢岳で好展望を楽しんだとのこと。ロマンの 会10人の集合写真を撮り、9:50、本日の目的地、槍が岳に向かう。

 つづら折の道を登り、樅沢岳10:25着。アップダウンを繰り返しながら、西鎌尾根を登っていく。 イワオウギ、ニッコウキスゲ、タカネシオガマ、イワベンケイ、オヤマリンドウ、オノエリンドウなど、 お花畑も適度にあるが、だんだん楽しむ余裕が無くなってくる。30分ほどの昼食を取った後は、岩場の 道。horikawaさんはこういう道は好きらしく、ひょこひょこ登っていく。イワツメクサ、クモマミミナグサ、 シコタンハコベなど見ながら13:20千丈沢乗越に到着。
 ここからが登りの本番。一気に高度をかせぐ。ところで隊は前3人(絵師、泰、kiyonoさん) と後ろ5人に完全に分裂していて、前隊がかなり上の方で休憩しているのが見える。遠目には結 構余裕がありそうだ。ヘロヘロの足をもつれさせながら、1歩1歩登っていく。前隊の休憩ポイ ントの所で、マタギさんがそこで休憩しよっっ、とタイムリーな一言。皆待ってましたと、もろ手 をあげて賛成。
 こうして、14:35槍ヶ岳山荘についに到着。時間がかかったようで、コースタイムの半分近く。 実は、す、すごいんじゃない私達。どうもMさん達と歩くと自分が遅いように感じるのよね、 とKさん。槍が岳はすでに大勢の人が張り付いてて、なんと3時間待ちとのことで、明日登る ことにする。槍が岳の真下に陣取って、お酒タイムとなり、夜は更けゆくのであった…。
2001年8月14日(火) kanegon記
 4:00槍登頂開始時間の偵察に、外へ出る。月と星は美しいが、槍への道は富士ご来光を思い出 させるライトの波。暗い岩場の登山道に長時間へばりついている気はない旨を絵師隊長に伝え、 そのままゴロ寝。4:50日の出のために、カメラを持って再度外へ。美しい雲海と好天を予感させる 日の出を堪能する。ふと槍を見ると、山頂に人はいるが、登山途中の人は思いの他少ない。 「登頂は今だ!」と即決し、5:37アタック開始。岩を跨ぎ、足を踏ん張り、腕でよじ登る。最後の はしごを越えて、6:20槍山頂到着。そこには航空写真のような景色が広がっている。全員笑顔で 記念写真。

 槍山頂祠の後ろには、あの北鎌尾根が延びている。人が歩ける道とは思えないが、噂どおりnagai 隊員が北鎌を行くため、ここでお別れ。3歩ほど下がった時点で振り返り「やっと到着した!早く 記念写真を撮ってくれ!」と叫ぶ。永井隊員の3歩チャレンジで、彼にとっての北鎌制覇は完了 した。

 気がつくと槍山頂は我が本木隊8名が占領している。上空にはヘリが飛び、至福のときを味わうが、 下る時間がやってきた。いやぁ、怖いってアンタ、どう表現したら分かってもらえるでやすかねぇ。 頭じゃ分かってるでがすよ、足場がそこにあることは。目でも見てるッス。でもね、肝心の足だけが ねぇ言うこときかない。アタシの足には目が付いていないから?短いってぇのもあるけど、言い訳に ならないし。もう必死!必死!必死!

 ようやく小屋の前に到着し、コーヒーを飲みながら気を落ち着かせる。身支度を済ませ、予定通り 天狗原経由で槍沢を下り、横尾山荘を目指す。縦走4日目、朝から足がだるい。昨日までは遅いなりに コンスタントに足が運べたが、今日は足より愚痴が出る。「アタシぃもう登りヤダぁ。中岳ぇ?もう 勘弁してぇ〜」息が苦しいわけでなく、とにかく足が出ない。今回の山行で私が一番体力がないと 痛感。「今度は鍛えてくるから、今日は許してぇ」と呟く。でも行くしかないわけで、天狗原への 分岐到着。梨を食べて気を取り直していると、焼岳から西穂を越え、槍へ向かうというひとりの 登山者。「今日、これから奥穂に向かうには時間が遅くないですか?」などとふざけたことおっしゃる。 行くか!わたしゃ、普通の登山者じゃ!

 天狗原へ急な道を一気に下る。槍からの下りで足が萎えている私にとって、これはいじめとしか 思えない。岩、岩、岩。土や草は一切見えない。砂利ではない。岩、岩、岩。3点確保とよく言うが、 私はこれに「尻」を加えた4点で下る。下っても、跨いでも、乗り越えても、岩が続いている。目指す 天狗池は遥か彼方。ひょえぇ〜。アタシが何したってぇのさ。普段ならジャングルジムみたいで 面白いかもしれないけど、縦走4日目には地獄にしか感じない。

 ようやくついた天狗池は、写真で見るよりちゃっちぃ。辛うじて池に逆さ槍が写り、ハイハイ と写真を撮る。ここでのんびりした昼食。はぁ、でもまだ今日の行程は3時間あるわけで、うぅ〜ん。 天狗池をあとにし、槍沢分岐を目指す。途中、チングルマなどが咲き乱れる花畑発見!7月の最盛期に この花畑をメインにし、バックに槍をひかえた写真を撮ったらいいだろうなぁ。イヤイヤ、紅葉時期も 素敵だろう。ってことは、またここを歩くわけ?懲りないkanegonである。

 槍沢は槍へ向かう通常ルートのひとつであるが、延々と淡々と続く槍への道は辛そうだ。実際、 ここから横尾への道は、長く飽きる。途中、雨に降られ、雷鳴が響く。15:45横尾山荘着。 ようやく長く濃厚な縦走のメインが、ここに終了した。

8月15日、泰 記
 最終日、横尾山荘の朝、「あ〜、体がだるい」「う〜ん」で始まった。昨日までの気合はどこに 行ってしまったのぉ。私たち。ちんたらと起きて身づくろいをする。ただ一人を抜かしては。昨日は 4日ぶりにお風呂に入れた。石鹸使えなくてもいいもんだ。そこから少しづつ下界へ戻って行く。 そう、今日は社会復帰への準備の1日だ。一人を抜かしては。ゆったりと朝食をとり6:43山荘をあとに、 上高地へ向かう。もうひたすら林道を歩いてバスターミナルへ。が、そう、あのkiyonoさんが10分もしない うちからウズウズと前を歩き出す。「いいから。じゃ、ってあいさつしてさ」と言ったらほんとに 「じゃ」と一言だけ言い残して、さっさと走るように行ってしまった。9:30発の乗鞍行きのバスに 乗るために。今度会うのは来年の縦走かしらん。

 残りの7人は特に何を見るもなくひたすら歩く。河童橋9:20着。バスターミナル9:30着。バスに乗っている kiyonoさんを見送ることができた。神戸隊の二人はあと1泊体を休めるとのこと。東京組5人はタクシーで 松本へ。神戸隊とも今度会うのは来年の縦走かしらん。こうして密度の濃い5日間を過ごした8名は それぞれ帰るべき場所へ。うち一人だけは果敢に強欲に山へ向かって行った。

 みなさん、お疲れ様でした。楽しい夏でした。すっかり「夏山joy」しちゃいました。三俣蓮華、 槍山頂から見た景色はもう、最高。sumiさんが「登らなきゃならない山が増えた」と言うほど。 来年も再来年もずっと、ずっと一緒に歩いて登り続けましょう。さあ、次のターゲットは どこだぁ!!

山行報告(番外編)
 ろまんの会 絵師隊山行から学んだこと
1. 病人と年輩者程、頑強である……みかけに騙されてはいけない
2. 山行計画はアバウトがベスト……これで全てうまくいく!
3. ポジティブシンキングこそリーダーの資質である……明日は常に晴れ!
4. キバナノコマノツメには要注意……安易に人信じてはいけない。
参加して良かったこと
1. 漫才コンビ・本木&金子トークを生で満喫できたこと……ほんまにすごい。
2. 横尾に生ビールがあったこと……なければ暴動起こすと言う人がいた。怖かった。
3. 毎日ビールがおいしかったこと……おかげで太った。
4. 10数年ぶりの槍からのパノラマが快晴だったこと……人は変わっても、景色は変わらない。
のろのろのんびりの私達の面倒をみていただきありがとうございました。
楽しかったです!   神戸隊記

2001年山行計画に戻る