LINUX～Samba編

◆ LINUX～Samba編

　Windowsマシンから利用するには、幾つかのポイントがあります。次に挙げてある点を押さえておけば大丈夫です。

マイクロソフトネットワーク関係の設定(ワークグループ、netbios 名)

明確な文字コードの指定(コーディングシステム/クライアントコードページ)

Windowsの認証方法(パスワードを暗号化)

ユーザ名マップ

1. 設定の準備
　準備するファイルは最低２つです。ユーザマップファイル(smbusers)とSamba用に暗号化されたパスワードファイル(smbpasswd)です。 smbpasswd は通常 Unix のパスワードファイル(passwd)より生成します。

> mksmbpasswd.sh < /etc/passwd > /etc/samba/smbpasswd
> cd /etc/samba
> smbpasswd -e notes

今回、ノーツ管理向けに定義したユーザマップは次のとおりです。実際に設定する際は、SMBクライアントのユーザ名には、自分のアカウントかノーツ管理者のユーザ名を指定してください。

> cat /etc/samba/smbusers
notes = administrator hogehoge

ユーザマップの書式は下記のとおりです。

<UNIXユーザ名> = <SMBクライアントのユーザ名>

2. 設定(smb.conf)
　Sambaの定義はほとんど smb.conf ファイルに記述されます。 swatを利用した場合も、設定項目は同じです。その中で大きく２つのセッションに分かれています。全体共通の[global]セションと共有設定のセッションです。

# 全体共通
[global]
	coding system = <サーバ側のコーディングシステム euc>
	client code page = <クライアント側の文字コード SJIS:932>
	workgroup = <マイクロソフトネットワークのワークグループ名>
	netbios name = <NetBios名(マイクロソフトネットワーク上のコンピュータ名)>
	security = SHARE
	encrypt passwords = Yes
	username map = /etc/samba/smbusers
	socket options = TCP_NODELAY SO_RCVBUF=8192 SO_SNDBUF=8192

共有の設定は下記のように記述します。

[<共有名>]
   comment = <ビュー上のコメント>
   path = <共有するディレクトリ>
   valid users = <アクセスできるユーザ>
   writeable = <書込の可否>
   browseable = <表示/非表示>
;

設定した例は下記のとおりです。

> cat /etc/samba/smb.conf
# Global parameters
[global]
	coding system = euc
	client code page = 932
	workgroup = WG-HOGE
	netbios name = hoge1
	security = SHARE
	encrypt passwords = Yes
	username map = /etc/samba/smbusers
	socket options = TCP_NODELAY SO_RCVBUF=8192 SO_SNDBUF=8192
[notes_log]
   comment = Domino Server Log DIR
   path = /var/log/notes
   valid users = notes
   writeable = No
   browseable = Yes
;
[notesdata]
   comment = Domino Server Log DIR
   path = /local/notesdata
   valid users = notes
   writeable = No
   browseable = No

3. デーモンの起動
　まずはSambaのサービスを有効化します。 rootにて「setup」コマンドの[System services]メニューで有効化するか、 gnomeの管理ツール「サービス設定」のどちらかにて設定してください。正常にSambaが起動しているかどうかチェックします。

> ps -Af | grep 'nmbd' | grep -v 'grep'
root 646 1 0 Feb26 ? 00:00:07 nmbd -D

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Takuya Fujinami
Most recent update : March 1,2002