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colorパッケージでサポートされているドライバ

 colorパッケージはカラー出力するためのパッケージですがデバイスに依存します。デバイスは、パッケージを読み込むときにオプションで指定します。
   dvips      xdvi       dvgt     dvi2ps     dvialw
dvilaser  dvipsone   dviwindo    dvitops      emtex
  dviwin     oztex    psprint      pubps   textures
 pctexps  pctexwin    pctexhp         ln           
実際にdvipsをオプションにしてcolorパッケージを読み込むときは、\documentclass{jarticle}から\begin{document}の間(プリアンブル)の部分に下のコマンドを書きます。

  \usepackage[dvips]{color}

または、グローバルで指定します。

  \documentclass[dvips]{jbook}
  \usepackage{color}

もっと詳しく知りたい方はgraphicsパッケージの中にあるcolor.texやgrfguide.texに記載されているので、そちらを参照して下さい。

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文字に色を付ける

 文字に色を付けるには2種類あります。一つは、部分的に色を付けるもので \textcolor を用います。引数には色の名前と色を付けたい文字列を渡します。

   \textcolor{name}{text}

入力:
  \documentclass{jarticle}
  \usepackage{color}
    プリアンブル
  \begin{document}
   \textcolor{blue}{色を付けたい文字}
  \end{document}
出力:
  


 もう一つは、文字の色を \color で一回指定したならば、再び指定し直すまで文字の色は変わりません。大きさを指定するときに使う\largeと同じ感覚です。

   \color{name}

入力:
  \documentclass{jarticle}
  \usepackage{color}
    プリアンブル
  \begin{document}
   \color{red} 色を付けたい文字 \\
   \color{blue} \quad 色を付けたい文字 \\
   \color{yellow} \qquad 色を付けたい文字 \\
  \end{document}
出力:
  
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ページ(背景)に色を付ける

 \pagecolor{name} でページに色を付けます。

入力:
  \documentclass{jarticle}
  \usepackage{color}
    プリアンブル
  \begin{document}
   \pagecolor{green}
   \color{blue}
  文字は青でページの背景色は緑です。
  \end{document}
出力:
  
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色つきの箱

 箱の背景と枠に色が付けられます。まずは箱の背景だけに色を付けてみます。

   \colorbox{name}{text}

入力:
  \documentclass{jarticle}
  \usepackage{color}
    プリアンブル
  \begin{document}
   \colorbox{red}{枠なし 箱の背景 赤}
  \end{document}
出力:
  



 枠付きの箱は次のようにします。

   \fcolorbox{name1}{name2}{text}

入力:
  \documentclass{jarticle}
  \usepackage{color}
    プリアンブル
  \begin{document}
   \fcolorbox{red}{yellow}{枠 赤 箱の背景 黄色}
  \end{document}
出力:
  
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指定する色について

 colorパッケージで色を指定する場合に、デフォルトでは次の8色しか使えません。

  black, white, red, green, blue, cyan, magenta, yellow

   \color{black}

これ以外の色は自分で設定します。設定の仕方は次にに書いてあります。ただしドライバがdvipsのときは、あらかじめ色が定義されているので67色がすぐ使えます。これは自分で色を作るときの参考にもなります。

  dvipsの定義済みのカラーとその設定値part1
  dvipsの定義済みのカラーとその設定値part2

上の色を指定するには named オプションを使います。

入力:
  \documentclass{jarticle}
  \usepackage{color}
    プリアンブル
  \begin{document}
   \color[named]{GreenYellow} GreenYellow \\
   \colorbox[named]{BlueGreen}{BlueGreen}
  \end{document}
出力:
  
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色を設定する

 色を設定するのに3種類の指定の仕方がありますが定義はしたのようになります。

   \definecolor{name}{model}{colour specification}

下の3つあるmodelのいずれかで指定します。

rgb
Red, Green, Blueの3つの要素によって定義され、ディスプレイなどで利用されている方式。それぞれの要素を0から1で表しカンマによって区切ります。

\definecolor{whatcolor}{rgb}{ .92, .82, .62}

cmyk
Cyan, Magenta, Yellow,[K]Blackの4つの要素で定義され、プリンタなどで利用されている方式。それぞれの要素を0から1で表しカンマによって区切ります。

\definecolor{skyblue}{cmyk}{ 0.2, 0, .1, 0}

gray
Grayスケールで0から1の範囲。1は白であり、0は黒。

\definecolor{bl}{gray}{0.9}

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Takuya Fujinami
Most recent update : january 30,1997