EPS ファイル中の文字列(tag)を LaTeX コマンド(数式など)に置き換えることが出来るパッケージです. これと EPS 対応のソフトウェアを組み合わせると, TeX 上で日本語に置き換ることも可能ですし, 数式や図を書き足すことができます.
EPS 対応のソフトウェアには Maple, MATLAB, GNUPLOT, Mdraw などがあります. また PSfrag が version 3以降なら処理は, TeX側で済ませられます. PSfragの入手は CTAN にありますので, 国内のサイトで以下の場所からダウンロードしてください.
国内のCTAN CTAN/macros/latex/contrib/supported/psfrag
使用例: テスト用のソース(ダウンロード)
\documentclass{jarticle}
\usepackage[dvips]{graphicx} % パッケージ読込
\usepackage{psfrag} % (graphicsx,psfrag)
\psfrag{title}[t]{グラフ $f(x,y)=x^4-4xy+y^4$}% 置換えの指定
\psfrag{x}[t]{x軸}
\psfrag{y}[t]{y軸}
\begin{document}
\includegraphics*[scale=.5, angle=270]{test} % EPSの読込
\psfrag{title}[t]{グラフ2 $f(x,y)=x^4-4xy+y^4$}% 置換えの指定(2)
\psfrag{x}[t]{x'軸}
\psfrag{y}[t]{y'軸}
\includegraphics*[scale=.5, angle=270]{test} % EPSの読込(2)
\end{document}
出力: クリックすると拡大されます.
説明:
プリアンブルで PSfrag と graphicx パッケージを読み込んだ後に文字列の置き換えの指定を行なっています. また参照範囲を調べるために再度, 置き換えの指定しています. psfrag コマンドのオプションは次のようになっています.
\psfrag{tag}[posn][psposn][scale][rot]{replacement}
tag:
|
置き換える際のターゲットとなる文字列
|
posn:
|
LaTeX での位置を指定
|
psposn:
|
PostScript での位置を指定
|
rot:
|
回転する角度の指定
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replacement:
|
実際に置き換える文字列
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