Enterococcus faecalis KAWAI



ここでの僕とは「エンテロコッカス・フェカリス・カワイ株」のことをさしています。
そのほかのいかなるものの別称ではございません。

     監修  河合 康雄    作詩  清水 石根

NO.1

清水さん、
           この詩には、本当に驚きました
   私の思い、云いたい事をこれ程、見事に
   表現して頂き 有難うございます 
   是非 出版して 私にも送って下さい
   宝として 持っていたいです

                   2002年10月3日
                  河合 康雄





@ プロローグ「創られしもの」



僕は ずっと ずっと  太古の昔から
ホモ・サピエンスという いきものの身体を
棲み家として とても ながい時間を
ずっと 一緒に生きてきたのです



人体という 棲み家がなかったら 今の僕は存在しなかった
また僕の存在なしでは 宿主であるあなたも生きられない
どちらがかけても お互いに生きられない
共生という そんな 関係にあったのです



それは きっと 神様がつくられた世界
だから 何千年 何万年とつづいてきた
身体内では日々熾烈な戦いがくりひろげられていても
ただ それは 神の 摂理にもとづく世界
深呼吸したあとのような 落ち着いて充足した世界
無駄は省こうとするが 基本は寛容と共生の世界なのだ



                               



A 希 望



 〔1984年6月17日という日〕


僕をながいあいだ追跡調査してきた
ひとりの高邁な青年の夢が 腸内細菌研究の世界を拓く
ながい ながい それは ながい年月を経て
エンテロコッカス・フェカリス・カワイ株という僕を
とうとう見つけてしまった
僕のもっているたくさんの働きの中から ふたつのはたらきが
学会発表を前に スクープされ そのニュースが日本から発信されると
たちまち世界の大ニュースとなりました
だから1984年6月17日は僕が眠りを覚まされた日
うれしいような うらめしい日となりました





【正式学名】 エンテロコッカス・フェカリス・カワイ株

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