「いずこへ」

あいぞめの、あさあらおりの、そういをまとい
いと、まるき、あじろがさかむり
あしに、しろきゃはん、わらじをむすび
いそじちかき、うんすいのゆくなり
しゅくしゅくとして、いずこへといくなり


かいにしおのやまあり、なんろくにこさつあり
ぜんざんはまつのみどり、あしたのひかりにきらめき
とおく、また、ちかく あかまつのふときみきのみゆるなり
つきじべいのしょうもんをくぐれば、いけあり、ちいさきみずくさのはなのさきけり
そうりんはしつぼくとして、しちどうがらん、ただしずまりおりぬ


けいだいにみめよき、うめのこぼくあり
けやきのこずえはしょうろうをおおい、ばんしゅうのてんくうをめざす
ぼんしょうのこえいくたび、やまにこだまし
ぎょうじゃのえこういくばく、もろびとのぐどういくばく
されどときとどまらず、きょうまたこさつはゆうけいのなか