クイーンの定員 番外


ザディグ
Zadig ou la Destinee

ヴォルテール
Voltaire

1747年 


光文社文庫

探偵小説の曽祖父と呼ばれる18世紀の文学者ヴァルテールが書いた寓話小説「ザディグ」。クイーンは定員の中には選んではいませんが、ポー以前の最古の推理小説で真の祖先であると高く評価しています。 


収録短編

王妃の犬と国王の馬
−The Dog and the Horse−
ある日ザディグが森を歩いていると、宦官が近寄り、王妃の犬を見かけなかったかと訪ねる。ザディグは犬の特徴を言い当てるが見なかったと主張する。同様に国王の馬が逃げ出した時も、丈まで言い当てるが実際は見ていないと言う。結局犬と馬の盗みで捕まったザディグは事の真相を告げた。最古の探偵小説として一読の価値ありです。


『クイーンの定員T』(1992)各務三郎編(光文社文庫)収録作品
「王妃の犬と国王の馬」