Mr. Mystery

スチュアート・タウン


1940

★★★
Detective Fiction Weekly
August 3rd, 1940
 オゾン水爆弾を考案したJ・G・ニコル博士がホワイト・ハウス・ホテルを出てタクシーに乗ろうとした瞬間、エディー・デュークは酔っ払いのまねをしてニコル博士にぶつかり、博士のレター・ケースを盗み取ります。追っ手から逃れるため、エディー・デュークが同ホテルのクリスタル・ルームに入ると、そこでは読心術者ミスター・ミステリのショーが始まろうとしていました。しばらくするとエディー・デュークの横に窃盗の依頼主であるローズが座り、エディーにレターケースを渡すよう求めますが、監視されていることを理由にエディーはそれを拒みます。そこへショーを終えたミスター・ミステリが近づき、二人から事情を聞き出します。
 ミスター・ミステリのデビュー作です。ホテルのショーではお客さんに雑誌のページ数を言ってもらい、ミスター・ミステリがそのページに掲載されている内容を言い当てるという記憶術を披露していますが、後に相棒となるエディー・デュークと組む前であり、そのトリックは明かされていません。「56pにはペプシ・コーラの宣伝とクレイトン・ロースンの『首のない女』が掲載されています。」なんてユーモラスな台詞も含まれています。物語の結末は意外性があります。

「閲覧室」へ戻る