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The Murder of Roger Ackroyd |
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| Collins Crime Club Nineteenth Impression in UK |
Grosset & Dunlap 8th printing in USA |
あらすじ
小さなキングズ・アボット村でファラーズ夫人が睡眠薬を多用して死ぬ。彼女からロジャー・アクロイドに届いた手紙によると、彼女は生前誰かに脅迫されていたらしかった。その手紙を読んだ数時間後にロジャー・アクロイドも短剣で刺されて殺される。容疑はアクロイド一家全ての人物にあった。
感想
犯人の意外性について今更この場で語る必要は無いでしょう。それよりもこの作品がどれだけ巧妙な文章で綴られているか、どれだけ大胆な表現を用いかつ細心の注意が払われているかを評価すべきでしょう。初読の時に味わう感動と、再読して判る本当のすばらしさ、一粒で二度、三度おいしいからこそ名作と言えるのではないでしょうか。
おまけ
| その1)友人ヘイスティングズ(p31、p311) 名前こそ出ていませんが、ポアロの親友ヘイスティングズが現在アルゼンチンにいることが書かれています。 その2)ジョージ・エリオット(p45) 1819年にイングランドのウォリックシャーに生まれた女流小説家です。メアリー・アンという田舎の一女性が、ジョージ・エリオットというペンネームで36歳の時に書いたのが始まりです。「フロス河の水車場」は彼女が41歳の時に書いた自伝的要素がふんだんに織り込められた大作です。 その3)録音機(ディクタフォン)(p113) Dictaphoneという会社が作った録音機です。DictaphoneとはDictationとPhoneの合体名で、Dictationとは口述書き取りを意味します。つまり口述録音機のことですね。このDictaphone社のホームページを見ると本作品が出版された前年の1925年に一般的な録音機が開発されたとありますから、それがこの作品で使われた物でしょう。 |
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| その4)ポアロの過去(p163、p253) まず、モレタニアのポール殿下とボルシェヴィキの手を逃れたロシアの皇女の二人が巻き込まれそうになった不思議な殺人事件をポアロが解決したとあります。またヘイズ警視とポアロが昔何かの事件で一緒に仕事をしたともあります。 |
「アクロイド殺し」 アガサ・クリスティー 田村隆一訳 ハヤカワ文庫 |
その5)麻雀(p221)
シェパード医師達が麻雀をするシーンがありますが、実際原書でも英語で麻雀用語が書かれています。めずらしいのでその英語表記を挙げてみました。
| 麻雀 | Mah Jong |
| 洗牌(しーぱい) | Washing the tiles |
| 荘家(おや) | East Wind |
| サンソウ | Three Bamboos |
| リャンピン | Two Circles |
| ポン | Pung |
| チョウ | Chow |
| チイ | Chee |
| サンワン | Three Characters |
| アンカン | concealed Kong |
| ファンパイ | Dragons |
| ロン | Mah Jong |
| ホンチュン | Red Dragon |
| 天和(てんほう) | Tin-ho |
| 役満(やくまん) | The Perfect Winning |
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| 「アクロイド殺害事件」 アガサ・クリスチィ 大久保康雄訳 創元推理文庫 1978年12月22 61版 |
「アクロイド殺害事件」 アガサ・クリスティ 大久保康雄訳 創元推理文庫 1996年4月12日 90版 イラスト:ひらいたかこ |
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