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Crooked House |
| Collins Crime Club 1st edition in UK |
あらすじ
奇妙にねじれた家に住む一家の主が毒殺された。殺された主は大富豪で、遺産は妻や子、孫に配分される予定だったが、肝心の遺言書が行方不明になっていた。妻は主より何十歳も若く、家庭教師と恋愛関係にあるとも噂されていた。果たして遺産目当ての殺人だったのか?被害者の孫と婚約したチャールズがロンドン警視庁の父の命を受けてねじれた家に乗り込んだ。
感想
クリスティが晩年に得意としましたが、ほぼ登場人物の会話によって物語が構成されています。不必要な描写を省き、核心である殺人事件の終始を、家族の口を使うことにより見事に表現しています。多少人物描写に難があるとは思いますが、「娯楽としてのミステリここにあり」という感がとてもしました。エンディングもすばらしく、読み易い一冊です。
おまけ
| その1)マザー・グース(p9,p31) 題名になっているマザー・グースの歌です。
その2)エゼリン(eserin)(p28) 別名フィゾスチグミン(physostigmine)。西アフリカ、ギニアのカラバル川流域に産するマメ科の植物physostigma venesumの種子に含有されるアルカロイドで、かつてギニアの原住民の間でこの豆を裁判に用い、食べて死亡すれば有罪、助かれば無罪になったそうです。 その3)ボルジア家(p46) 毒殺の例えとしてクリスティがよく引用します。その家系の悲劇は「カリブ海の秘密」に詳しく書いています。 |
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| その4)クリスティの中のシェイクスピア(p128) 「レディーマクベス」が例えられていますが、「マクベス」はクリスティが最も引用する作品の1つでしょう。 |
「ねじれた家」 アガサ・クリスティー 田村隆一訳 ハヤカワ文庫 |
その5)口述録音機(p161)
「アクロイド殺し」で有名なディクタホンのことです。
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