![]() |
Hallowe'en Party |
![]() |
| Collins Crime Club 1st edition in UK |
Dodd Mead 1st edition in USA |
あらすじ
オリヴァ夫人が手伝っていたハロウィーン・パーティの席上で、一人の少女が昔人殺しを見たことがあると言い出した。そしてパーティの終った後、その少女がバケツに首を突っ込まれて死んでいるのが発見される。果たして少女が見た人殺しとは事実だったのか?
感想
残念ながら、本編に出てくるポアロは自分の推理を論理的に語っていません。確かに犯人を言い当て、事件を解決しますが、その過程において感に頼ったとしか思えない点が見受けられます。犯人の必然性が全く欠けています。また登場人物が多く、分散してしまっている点も読みづらくしている要因でしょう。少女が目撃したと思われる事件が最後まで絞り込めず、各々の事件や人物が平行して登場するのは、読者に混乱を招きます。せっかく「ハロウィーン・パーティ」という楽しいテーマを用いながら、十分に活かしきれていないのが残念です。
おまけ
| その1)作家オリヴァ夫人(p14) 著書に『瀕死の金魚』という作品があり、あまり血の出る場面が少ないと語られています。 その2)スペンス警視(p46、50) スペンス警視とポアロは『マギンティ夫人は死んだ』の事件で一緒に仕事をします。またこの後も『象は忘れない』で再開します。 その3)ブルストロード(p113) オノリア・バルストロードは『鳩のなかの猫』でメドウバンク校の校長をしています。 その4)ヘラクレスの冒険(p133) 作中『ヘラクレスの冒険』を回顧します。 |
![]() |
| その5)クリスティの中のシェイクスピア(p143、310) 『テンペスト』の「すばらしい新世界」とマクベス夫人が取り上げられています。 |
「ハロウィーン・パーティ」 アガサ・クリスティー 中村能三訳 ハヤカワ文庫 |
その6)アリアドニ(p150)
アリアドニの名がギリシア神話にまつわることが語られています。詳しくは『象は忘れない』にも書いています。
| 「稀覯本」へ戻る | |
| 「ポアロ編」へ戻る |