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The Mysterious Affair at Styles |
| Grosset & Dunlap Later Edition in USA Same Jacket Design as Original |
あらすじ
旧友ジョン・カヴェンディッシュの誘いにヘイスティングズは「スタイルズ荘」を訪れた。「スタイルズ荘」にはジョン夫婦、ジョンの母及びその若い婚約者、ジョンの弟他数人が同居していた。そしてある晩ジョンの母親イングルソープ夫人が毒殺される。目的は遺産なのか怨恨なのか?ヘイスティングズの知人であり、被害者に恩があるエルキュール・ポアロが事件の真相究明に乗り出した。
感想
もしもエルキュール・ポアロが「スタイルズ荘」を訪れていなかったら、どうなっていたでしょう。そんな事を考えてみました。もちろんこの事件は解決しなかったであろうし、後の彼の活躍も見られなかったかもしれない。そして彼の人生の最後も変わっていたかもしれない。すべての原点がここにある訳です。著者自身が看護婦であった経験を生かして考えだされた殺害方法、法律を熟知したトリックなど、処女作とは思えない仕上がりに感嘆せざるを得ません。部屋の間取り図、手紙の切れ端などミステリーの小道具も活用していて楽しさ満載です。
おまけ
| その1)ヘイスティングズの履歴書 (p1,16,19,236) ロイド社に勤務した後出兵、傷病兵として前線から帰国し陸軍病院で治療、退院後は1ヶ月の療養休暇を与えられています。その時に「スタイルズ荘」を訪れたわけです。シャーロック・ホームズのような探偵になりたいという願いを持っており、看護婦をしている従姉がいます。本事件中に陸軍省に勤務し始めます。 その2)V.A.D (p18) Voluntary Aid Detachmentの略。 その3)ポアロの過去(p33,145) 五フィート四インチの身長のベルギー人はベルギー警察を引退後、名探偵として活躍し始めます。ジャップ警部と共に1904年のアバークロンビイの偽造事件を解決し、また悪党アルタラ男爵をアントワープで捕まえています。 その4)イングルソープ夫人の部屋の間取り図(p60) 右のハヤカワ文庫の表紙に間取り図が描かれていますが、実はこの絵が原書に描かれているイングルソープ夫人の部屋の間取り図です。扉を表すABCの文字から各家具の名称の字まで全く同じものです。 |
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| その5)タッソー夫人の恐怖部屋(p196) ロンドンにある有名な蝋人形館。クリスティ自身の蝋人形も現在展示されています。本書を書いた当時、まさか自分自身が飾られれることになろうとは夢にも思わなかったことでしょう。 |
「スタイルズ荘の怪事件」 アガサ・クリスティー 田村隆一訳 ハヤカワ文庫 |
その6)語るべきか、沈黙すべきか、それが問題だ(p224)
もちろんかの有名な「ハムレット」の一節「To be, or not to be, that is
the question(第三幕第一場)」をもじったものです。
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| 「スタイルズ荘の怪事件」 アガサ・クリスチィ 田中西二郎訳 創元推理文庫 1978年10月13日 9版 |
「スタイルズ荘の怪事件」 アガサ・クリスティ 田中西二郎訳 創元推理文庫 1993年10月8日 25版 イラスト:ひらいたかこ |
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