Crippen & Landru
Pamphlet
1st edition in USA
The Kiss of Death

ピーター・ラヴゼイ
Peter Lovesay


2000

★★★

 退屈なクリスマスを過ごしていたダイヤモンド警視は、ジョニー・フラナガンから最近起きた殺人事件の話を聞きます。会計事務所に勤めていたフレッチャー・メリーマンという車椅子に乗った老人がパーティーの最中に毒を盛られて死んだというのです。メリーマン以外でパーティーに出ていたのは同じ事務所に勤務している男一人、女二人の計三人で、ダイヤモンド警視達は早速彼らに当日の話を聞きに行きます。彼らはパーティーに出された飲物、食べ物は全てメリーマン自身が持ち込んだものであり、誰も毒を盛る機会は無かったと証言しますが……。

 米Crippen &Landru社が2000年のクリスマス・ギフトとして顧客に限定配布した小冊子です。クリスマス色にあふれており、トリックもクリスマスに関係するのですが、日本人には馴染みが薄いのが残念です。クリスマス・ギフトらしく、サラッと読めて後味の悪くない短編です。