世界探偵小説全集11 Till Death Do Us Part 「死が二人をわかつまで」 ジョン・ディクスン・カー 1944 ★★★ | |
国書刊行会 仁賀克雄訳 |
あらすじ
バザーで起こったライフルの誤射事件が発端だった。街に来た謎の男がディック・マーカムに婚約者のレスリーは過去に3人も毒殺し逃げ延びている犯罪者だと告白する。その事実を確認できぬまま同じ毒殺方法でその謎の男が密室で殺された。婚約者は本当に殺人犯なのか?
感想
密室方法に関しては良い点がつけられると思います。ユニークなアイデアであり、かつ矛盾も無くカーの本領発揮というところでしょう。全体として、欲を言えば山場となる部分がもう少し欲しかったです。最後の郵便局での捕物も、もっと迫力あるシーンが描かれたのではないでしょうか?フェル博士の行動が鈍い気がしました。
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