世界探偵小説全集6

An English Murder

「英国風の殺人」


シリル・ヘアー


1951

★★
国書刊行会
佐藤弓生訳


感想
 どう言ったらいいのかわかりませんが、印象の薄い作品です。金持ちの一族物なのですが、話が難しいです。思想がわからないのではなく、習慣がわからないのです。「英国風」って言われても、何が英国風なのかさっぱりわかりません。だからつまらないのでしょう。作者とは違う国の人が読むには、それなりの解説を文中に設けてもらわないと、特に日本人の様な欧米の習慣に馴染みの薄い人達には全然理解できないのではないでしょうか。まぁそれを作者に押し付けるぐらいっだったら自分で勉強しろ!と言われそうですね。

「閲覧室」へ戻る