世界探偵小説全集1

At the Villa Rose

「薔薇荘にて」


A・E・W・メイスン


1910

★★★
国書刊行会
富塚由美訳


感想
 アノー探偵の最後まで「ばらさない」主義が、ちょっといやみですが、いい味だしています。海外物の割にはとても読みやすいです。ただ日本人にとってわかりにくいのが「降霊会」というイベント。あまりなじみないですよね。これが本編の中で頻繁に出てくるのですが、自分に経験が無いので、想像の世界になってしまうのが残念です。きっと知っていればもっとおもしろいと思います。今から読まれる方は勉強されてからの方がいいかも。

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