ホームページへ霊性について目次前のページへ次のページへ

●キャロライン・メイス「チャクラで生きる」より引用

あるワークショップで、これまで私が聞いた中で最も深遠な話をある女性から聞いた。彼女は自動車事故で重傷を負い、臨死体験をしたのだ。名前をマギーとしておこう。強い衝撃を受け、マギーの霊体は体外へと出ていったが、その状態で事故現場の上に浮かびながら、彼女の後ろに並んでいた車に乗った人々が、事故にどういう反応をしているかが聞こえてきたのだった。強烈なショックを受けた人もいたし、あるいは「ああ、もう冗談じゃないよ、どのくらいかかるんだろう」とつぶやいている人もいた。ところが五台目の車からは、美しい光が輪を描きながら昇っていくのが見えたのだ。その光は天空に昇っていくとまた戻ってきて、彼女自身の身体に入っていく。

彼女は思った。「いったい何かしら。これは?」。そう考えた瞬間、彼女はその車の女性の隣にいた。その女性はマギーに祈りを送っていたのだ。エネルギー体となっていたその状態で、臨死体験の真っ最中にマギーは車のナンバープレートを見て、ナンバーを記憶にとどめた。やがて自分の身体に戻り、病院に連れていかれたのだった。完全に回復したとき、マギーはこの祈りを送ってくれた女性を捜し出し、花束を持って家を訪れると、お礼を言ったのである。(P48)


●「スピリチュアル・ヒーリング」、臨床試験の
6割で効果。
Global Risk Communications Newsletterより引用

「祈り」やいわゆる「手かざし療法」などの「スピリチュアル・ヒーリング」について、比較的質の高い臨床試験23のうちの1357%)では、統計的に意味のある効果があった。メリーランド大学医学部のグループによるこの研究は、内科学アナルズの200066日号に報告された。

■良質の臨床試験を選択

研究グループは「祈り」いわゆる「手かざし療法(
Noncontact Therapeutic Touch)」「気功」などの、「スピリチュアル・ヒーリング」と呼ばれる施療行為について、1999年末までに報告された研究を、医学文献データベースを使って検索した。その中から、次の5つの基準を満たす、比較的質の高い研究を捜した。

1、対象者を無作為割付している。
2、プラセボ、見せかけだけの施療行為などを行った適切なコントロール群を設定している。
3、専門家による審査のある専門誌に論文として報告されている。
4、臨床の場で行われた研究。

5、なんらかの医学的問題を持つ実際の患者を対象としている。

57%で効果

その結果、
23の無作為割付臨床試験が見つかった。このうち主としてキリスト教徒による「祈り」についての報告が5、いわゆる「手かざし療法」についての報告が11、その他が7だった。すべての研究を合わせると、2774例の患者が参加していた。個々の研究の患者数は、最小で18例、最大で990例だった。 23の報告のうち1357%)では、治療効果に関する評価指標の少なくとも一つが、統計的に意味のある改善を示していた。統計的に意味のある結果にならなかったものが9、施療を行わないコントロール群の方が統計的に意味のある改善を示したものが1つだった。

■いぜん多い問題点

今回の調査では、比較的きびしい基準を設けて研究を選びだした。にもかかわらず、次のような問題点が見受けられた。
1)人数が少ない、2)無作為割付がうまく行われず、施療群とコントロール群の特性がそろっていない、3)どちらのグループに割振られているかを、施療者や患者が気づいている、4)治療効果に関する多くの指標を同時に評価しているため、統計的な差が出やすくなっている。

こうした問題点があるため、「スピリチュアル・ヒーリング」の有効性について、今回の調査からはっきりした結論を出すことはできないと、研究者らは考察している。とはいえ調べた研究の57%で治療効果を認めたことを考えれば、さらに研究を行って評価するに値するだろうと述べている。

■大規模な臨床試験が進行中

研究者らによると最近の米国民の調査ではなんらかの「スピリチュアル・ヒーリング」を利用したことがあるのは7%、健康問題について祈ったことがあるのは35%におよぶという。また別の調査では米国民の82%は祈りによる癒しを信じており、64%は患者が望んだ場合には医師が祈るべきだと感じているという。 また研究者らによれば祈りなどの治療効果を調べるための、1000人以上の患者を対象とする大規模な無作為割付臨床試験が現在数ヶ所で進行中という。

出典 Astin JA, et al. The efficacy of "distant healing":
a systematic review of randomized trials. Annals of Internal Medicine,



前のページへ次のページへ