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●ヒーラーになるには…桂舟つれづれ書きより

「どうすればヒーリングの仕事ができるんですか?」「どんな資格がいるんですか?」
こういったことをよく聞かれる。

お答えしよう。
あなたが、あなたらしくあれば、あなたは必ず、誰かのヒーラー(癒し人)になれる。

「心理学の勉強はいらないんですか?」
要るともいえるし、要らないともいえる。

(非難するように)「どっちなんですか?」
あなたが必要と思えば、勉強すればいいし、必要ないと思えば学ぶ必要はない。それが、あなたらしくあるということじゃろう(突然、老賢人ふうに)。

「カウンセリングやヒーリングの知識がなくて、どうしてヒーリングができるんですか?」
では聞くが、カウンセリングやヒーリングという学問がなかった昔の人は、そういうことが全くできなかったのかのう? そうではあるまい。やっぱり、やっておったんじゃよ、その時々の方法で。

それからもうひとつ、わしはこういうことも思い出す。
あれはまだ、わしが大学生の頃のことじゃった。臨床心理学の講義を受けていたとき、教師の河合隼雄先生はこうおっしゃった。
「大学院を出たマスターやドクターのバリバリの人がいくらカウンセリングをしても、いっこうに不登校の治らなかった子が、ある日、隣のおばちゃんに<あんた、しっかりしぃや>と言われて、突然、学校に行き始めるなんてことはよくある。カウンセリングという仕事にとって、資格がどの程度、重要かは大きな問題だ」
その頃、学生じゃったわしは、この言葉にいたく感激したものじゃったが、いまはこう思う。

カウンセリングやヒーリングという仕事においては、資格は、自分を守るよろい・かぶとのようなものじゃ。よろい・かぶとを着けていたほうが自分らしくいられる人は、資格をとったほうがよろしい。

資格はないけど、自分にはできる、と思える人には、資格は無用じゃ。資格が無くても、たしかにできるじゃろう。

要するにこの仕事では、自分が自分らしくあるということが、なによりも大切なのじゃよ。

「本当にそれだけでいいんですか?」

自分が自分らしくあれば、その人に適したクライエントがやってくる。つまり、その人の出す波動にひかれて、クライエントがやってくる。
そのクライエントの数が多いかどうかは知らぬが、必ずそうなる。
こういったことを、本の知識ではなく、自分自身で体験していくことが、すなわちヒーラーとしての成長なのじゃよ。
ヒーリングやカウンセリングの仕事を志した人には、こういった現象が必ず起こる。
楽しみに待っていなされ。

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