まぁ〜こんな汚いところに・・・
2012/11/12
年齢的に朝の目覚めが早くなってきました…。
早起きはお得ということで出勤前に大庭周辺の自然観察へ。
流石に人影も少なく、野鳥たちが安心してがやがや飛び回っています。
「カワセミ」「カシラダカ」「アオジ」「ミヤマホオジロ」「チョウゲンボウ」「エナガ」などがあっちこっちに。

引地川を覗き見れば「鮎」が流れに遊んでいます。
その近くではなが〜い鮎竿で引っ掛け釣りをしている方も。
引地川も綺麗になったなぁ〜と感じつつ、支流である小糸川に降りてみると…。
「くっさぁ〜!」と独り言がでるほどの異臭。
驚くほどのヘドロ臭です。
思わずどこかの工場による不法排水を疑うほど。

小糸川を幾ら見つめても鯉やボラ程度しか姿がありません。
「さすがにこの汚濁では…」と諦めたかけた際、視界の隅で微かに動く生物。
目を凝らしてみれば護岸になんと「モクズガ二」がいるではありませんか!
しかし、体表はヘドロの為かどろどろとぬめっている様にも見えます。
心なしか覇気も感じられずお疲れ気味のような。
暫くの後、モクズガ二は私の視線を避けるが如くけだるそうに濁る川面にずるずると消えてゆきました。

あのモクズガ二は大丈夫でしょうか?
小糸川の汚濁に耐えられるのでしょうか?
一刻も早く引地川へ転居し、健全な生活を送って欲しいものです。

…しかし、小糸川の汚濁にはただただびっくり。

悲しい光景・・・
2012/11/01
午前の穏やかな天候より一遍、午後より海岸の砂が舞い散るほどの強風。
海岸線をバイクで走れば叩きつく砂が肌に痛いほどです。

そんな中、事業所を目指しトコトコと境川を渡ったときでした。
ザワザワ落ち着きなく揺れ動く川面に白い布のようなものが浮き沈んでいます。
なんだか胸騒ぎが…。

身を乗り出して覗き込めばその姿は紛れもない「白鷺」です。
流れ着いた木材と絡み合うように羽を広げ、首は不自然なほど反り返っています。

一体どうしたのでしょうか?

よ〜くよ〜く目を凝らしてみればなんだかキラキラするものが白鷺の周辺に…。

…絶句
キラキラ輝く正体は「釣り糸」。
足から首までの至るところに絡みつき、白鷺の生命を奪い取ったのでしょう。

釣り人が捨てた釣り糸が足に絡み付いても人間のように「手」のない白鷺は外しようがありません。
きっと、必死で焦りながら嘴や羽を動かし、もがき苦しんだはずです。
結果、取り返しのつかないほど釣り糸は全身を拘束し、飛ぶことも歩くことも出来ず衰弱。
人間のように助けが来る訳もなく、ただただ幾日も最後の瞬間が訪れるのをじっと待つだけ…。

そして境川河口へ。

人間の罪深さに謝ることしか出来ません。
下げ潮に遠ざかる白鷺の姿はただただ悲しい光景でした。

ミサゴが来た!
2012/10/29
低気圧一過のまさに秋晴れ。
丹沢山系の隙間からは奥多摩山系までがチラリ。
富士山も山梨県側の6合目付近まで積雪。
はぁ〜絶景絶景≠ニ江ノ島大橋の車中よりご利用者と暫し見学。

その時です。
境川沿いになんともいえない色香漂うスマートなシルエット。
その洗練された雰囲気はどことなく田舎っぽい「トビ」とは異なります。

太陽光にはっきり浮きでた姿は間違いなく「ミサゴ」。
猛禽類では珍しい魚食性の鳥。
普段は丹沢山系の湖沼や河川で魚を捕食しているのですが、冬が近づくにつれて中流〜下流〜河口〜海岸へと遠征。
冬に備えての大食いでしょうか?

すでに寒川河口堰では捕食風景が見られるとのことで河川敷はカメラマンだらけ。
そんな喧騒を嫌って片瀬海岸まで足(羽)を延ばしてくれたのでしょう。

太陽光に浮き立つ白い羽がたまらなく綺麗です。
水面近くを泳ぐ魚目指しての急降下は思わず呼吸することを忘れるくらいの華麗な姿。

意識しなければトビと同一視して気がつかない鳥ですが、意識すれば別格の存在感にきっと気がつくはず。

紅葉が山を登れば、ミサゴが里へ降ってくる。
今年も自然の営みが片瀬海岸で進行中です。

今年も見ることができました!
2012/10/25
ヒヨドリの大群が渡りをスタート!
23(火)〜25(木)のAM7時〜8時前後に複数の群れが片瀬海岸近辺を通過。
三浦・鎌倉方面の海上より薄黒い煙ような流体が前後左右にウネリながら急接近。

今年も見ることが出来た!≠ニ一人興奮状態。
近くの歩行者へ興奮を共有すべく声を掛けようとしましたがつい恥ずかしくキョロキョロするのみ…。
単なる怪しい挙動不審者。
返す返すもあの夢のような光景を他の人にも見ていただきたかった…。

そうこうしていると私以外にも興奮している生物が数多くいることに気がつきました。
その生物は「藤沢在住のヒヨドリ」です。
内陸部から海岸付近へ移動待機していた個体が次々と沖合いの群れに向かって一直線。

群れに合流できなければ長旅の途上外敵から身を守ることは出来ません。
半ば興奮状態のヒヨドリはもはや人間の存在さえ視界に入らないのか私の手が届きそうな距離にある欄干を最後の足場として次々飛び立ってゆきました。

個体を次々と吸収しながら薄黒い流体は江ノ島を大きく迂回するように西方へ。
幻のような数分間でした。
例年は江ノ島在住の「ハヤブサ」による襲撃が見られるのですが今年は私の見た限りでは未確認。
すでに食べ放題の満腹状態なのでしょうか?

しかしながら、あの薄黒い流体の動きはまるで「竜」そのもの。
自然に興味のない方が発見したら「異常事態だぁ!」と大騒ぎになるかも知れない圧倒的な光景。

ヒヨドリの渡りが終われば冬突入。
すでに肌がガサガサ…。

発見をもう一つ。
帰宅時に諺を立証する出来事。
PM21時過、藤沢本町付近をバイクで走っていると路肩より小さな生き物が飛び出してきました。
時速60`前後で急ブレーキ。
タイヤは前後ロック状態で白煙を噴きながら緊急停止。
なんとかギリギリで停止することが出来ました。

しかし、ほっとすること束の間。
轢いていないはずの生き物が道路にぐったり。
えっ?轢いていないでしょ?≠ニ驚きながら近づいてみればぐったりしている生き物は「タヌキ」です。
冬前で脂肪を蓄えている為かポッチャリ体型。
そっーと様子を見てみれば目をつぶり、心なしか体が小刻みに震えているような…。

このままだと車に轢かれてしまいます。
とりあえず路肩へ移動しようと常備しているゴム手袋を装着。
タヌキ等の野生動物には「ダニ」「寄生虫」が必ず同居しているので触れる際には手袋必須!

準備万端。
そっ〜と両手を延ばし小さな肩と腰に手を触れようとした瞬間。
ぎょっぴっ!≠ニなんとも可愛らしい奇声とともに閉じていた瞳もぱっちり。
息遣いもハァハァ聞こえます。

数秒間、つぶらな瞳は空中を見据えまるで俺どうしたんだっけ?≠ニ言いたげな表情。
そしてゆっくりと視線は真横に佇む人間の姿に気がつきました。
視線がすっーと私の顔へ。
その瞬間、ぐがっっごぁ!≠ニあんまり可愛くない声をあげ短い手足をぱたぱた。

…そのままあっという間に茂みへ遁走。
転がっていた路面には獣臭と失禁したと思われる尿臭が残るだけでした。

これが所謂「タヌキ寝入り」。
タヌキは心底驚くと反射的に仮死状態になってしまうという噂は本当のようです。
車に轢かれる野生動物の4割近くがタヌキである理由はこれが原因なのでしょうか?

アライグマに生息域を圧迫され、道路では車に怯え、住宅街へ逃げ込めば飼い犬に吠え立てられ…。
日本固有種のタヌキが激減。
ど〜か生き残ってくれと願うばかりです。

因みにタヌキは食べられます。
但し、臭みがつよいので「しょうが」「味噌」等での味付けが必須。
地方によっては「藁に包んで数日間土に埋めて臭みを抜く」そうです。
けして試さないでくさい…。

秋深まり・・・
2012/10/11
秋の深まりとともに動物たちも冬支度。
「百舌」が縄張りを主張する高鳴き≠ェ聞こえ、「ひよどり」も南下する群れがそわそわと忙しなく動きだしました。
又、「シジュウカラ」「コガラ」「メジロ」も厳しい冬を耐え忍ぶ為に異種同士が肩を寄せ合う混群≠ヨと移り変わってゆきます。

鳥たちの渡り<Vーズン。
寒地より暖地へ移動する様々な野鳥たちが藤沢上空を通過し、時には羽休めに立寄ってくれることも…。
紅葉が終わり、落葉となれば枝に休む野鳥がよ〜く観察できます。

…しかし、今年はなんだか生態系の歯車が少しずれているような気がします。
きっと、渡りの鳥たちにも変化があると思われます。
いる訳のない鳥がいた
来るはずの鳥がこない
異常な程の大群%凵X、なんだかそんな気がします。

10月下旬〜12月下旬が最盛期。
なにか気になることがあったら鵠生園へпI

釣堀から脱走?
2012/08/10
我が目を疑いました。
引地川河口域の鯉群に1匹だけスマートな大型淡水魚。
右岸左岸や橋脚から覗き込み確認すればどー考えてもその姿は「虹鱒」。

絶対にありえません!
大和市源流の市街地通過/水温も高い引地川にいる訳がありません!!
神奈川県内ではもはや天然はほぼ存在せず、丹沢周辺での放流/管理釣り場程度。

目を皿にして確認するもやっぱり「虹鱒」。
それも傷だらけで黒ずんでいるように見えます。
鯉の群れに混ざってはいますが、やはり異質の存在なのでしょうか少し離れ遠慮がち。

色々考えたのですが、きっと「釣堀から脱出した個体」ではないでしょうか。
引地川源流の「泉の森」には豊富な湧き水を利用した釣堀があります。
鯉/金魚/箆鮒以外にも珍しく「虹鱒専用釣堀」が。
そしてここの遊水は水路を通過し、数十メートル先の引地川へ流れ込みます。
本来であれば魚やゴミが流れないよう「柵」があるのですが、大雨による増水で溢れ出した水とともに柵を乗り越えてしまったのか…。

丹沢周辺の河川では管理釣り場の「山女」「岩魚」「虹鱒」が増水により管理釣り場から遠く流されてしまい、意外な場所でその姿を見せてくれることがあります。

引地川の虹鱒もこのパターンでしょうか?
ただ、疑い深くよーく見ればびみょ〜に色合いや体型が異なる気がします。
そもそも虹鱒は小魚等を捕食する肉食系。
雑食系である鯉とは生活様式が異なります。
果たして行動をともにすることが出来るのでしょうか?

想像ですが、
1)釣堀の虹鱒は配合練り餌で育てられるので、いつ間にか鯉のような雑食性も身につけた。
2)びみょ〜に姿/色合いが異なるのは他魚種との混血したハーフ虹鱒。
                …どうでしょうか?
今年も引地川に鮎が戻ってくれました。
中流域でルアーによる友釣りをしていた方に聞くと、「今年の鮎は数こそ少ないが育ちがよく大きい」とのこと。
数年前には鮭が遡上/産卵行動を見せてくれるなど引地川から目が離せません!
興奮しています!

おやっ?
2012/08/03
ぴくりとも風は吹かず、空気ごと停滞しているような蒸し暑い昼過ぎ。
訪問宅からの帰り道に「第二蓮池」の横を自転車で通った時でした。
第二蓮池の7割近くは外来種の水草に水面を覆われ、まるで赤黒い絨毯を敷き詰めたよう。
停滞した蒸し暑い空気と不気味な光景に思わず足が止まります。

水草で水面を覆われると日光が水/水底に届かず水質悪化は必至。
なにか生き物はと周囲へ目を向けますが、空気とともに第二蓮池そのものまで固まってしまったように何ら動きがありません。

そのときです。
グラウンド側の「葭原」と赤黒い水草の境界線付近に微かな動きが。
水草に身を沈めつつ、時には葦溜まりを歩きつつ…。
けして日向にでることなく、周囲を警戒しながら日陰伝い一歩一歩ゆっくりと歩いています。
日陰/遠距離なので明瞭な姿は確認できません。

…特定を諦め立ち去ろうとペダルを漕ぎかけた時でした。
近くにいたハシボソカラスが「アッーアッー」と一声。
その声に警戒したのか日陰に潜む謎の鳥は葦溜まりの奥に猛ダッシュ。

一瞬でしたが見えました!
ほんの僅かな瞬間でしたが陽だまりに浮かぶその姿!
「クイナ」です。
クイナは湿地帯の葭原を生息域とするウズラサイズの可愛らしい鳥。
とても警戒心がつよい鳥なので活動時間は夜間中心。
眩しいほど明るい時間帯に姿を見せてくれるとは…。

空気も時間も停滞したような蒸し暑さに思わず出歩きたくなったのでしょうか。

「クイナ」はけして珍しい鳥ではありません。
しかし、葭が生い茂る湿地帯が生息域。
この条件を備える水辺環境は開発により激減し藤沢近辺には数えるほど。
それに警戒心がつよく夜行性。
故、滅多に拝める鳥ではなくなりました。

それがどうして第二蓮池で?
条件としては整っていますが、あまりに環境が手狭。
とても安住の地とはなりえません。
整備/管理が行き届いた第一蓮池に比べれば人が入らず静かではありますが…。

そこで色々推測。
サイズ的にもこのクイナは若鳥。
きっと親元を離れ一人生きてゆく新天地を求める旅の途中ではないでしょうか?

・・・親元を離れ一人あてどもない不安な夜行。
絶え間なく動かす羽は疲れきり気力/体力も限界に。
休憩場所をと地上を見下ろしても護岸河川や田圃ばかりで休める場所がありません。
ああっ〜どうしよう〜≠ニ不安で胸がいっぱいになったその時でした。
月光に鏡のように浮かび上がる小さな池。
周囲は小さいながらも真っ黒で明らかに草木に覆われている様子。
お願い!葦であってくれ!≠ニ願いつつ降下。

・・・そこは小さいながらも葦が生い茂る池でした。
水面を覆う赤黒い水草は気になりますが妥協の範囲。
ここで2〜3日ご厄介になるかなぁ…≠ルっと一安心。

翌日、親からはけして昼間に出歩いてはいけません!≠ニ繰り返し聞かされたけど、周囲は静かで空気も停滞しなんだか安全なような気がします。
…ちょっとぐらいならいいよねぇ≠ニ葦溜まりへ身を進めれば何やら反対側の道路から怪しい人間がじっー。
更に電線にはカラスが!
しまった!親の言うとおりだ!!≠ニ急ぎ遁走。

こんな感じでしょうか?
なんにしても自然豊かな環境でなければその姿を見ることが難しい「クイナ」が第二蓮池で拝めたことは嬉しい限りです。
きっと私たちが気がついていないだけで、もっともっと多くの生き物が人目を避けて休憩しているかもしれませんね。

とうとう片瀬にも・・・
2012/07/26
看護師さんが写真を片手に「この鳥はなんていうの?」と質問。
片瀬2丁目の自宅で耳慣れぬ鳴き声が聞こえ、庭を覗けば珍鳥が羽を休めており急ぎ写真をパシャリ。
囀りは複雑で大声量だったとのこと。

写真を見ればオリーブ色の体に白いアイライン。
間違いなく「ガビチョウ」です。
昭和中期、美しい囀りに飼い鳥として愛好者が急増。
しかし、豊か過ぎる声量や飼育方法が複雑等の理由で捨てられ自然繁殖した帰化鳥。

本来は中国や東南アジアの森林地帯に生息。
よって、神奈川県でも山地の丹沢周辺で多く見られます。
しかし、大陸系独特の適応力から生息域を急速に広げ平成20年前後からは大庭や鎌倉周辺でも鳴き声が頻繁に聞かれるように。

遂に平地の片瀬まで進出。
なんといっても適応力/繁殖能力が優れているので、同地域に住んでいる日本固有種が圧迫される恐れがあります。
実際にガビチョウが進出した地域からメジロやシジュウカラが減少したという報告も…。

しかし、けしてガビチョウが悪者なのではなく、都合よく飼育し放棄する人間の責任。
ガビチョウも慣れぬ環境で必死だと思います。

因みに囀りは、
「♪ほいぽ〜ほいぽー ぴ〜ぽ〜
 きょろんほいぽ〜 ほいぽ〜 ぴ〜ぽ〜」という感じの複雑且つ美しい歌声。
一度耳にするれば忘れられません。

片瀬2丁目でその姿が確認されたということは、片瀬山や目白山等の近隣雑木林には定住済み間違いなし。
数年後には「♪ぴ〜ぽ〜」とあっちゃこっちゃで聞こえることは確実。

外来種ゆえに複雑な心境ではありますが、ほんと〜に素晴らしい歌声です。
耳にすれば誰もがつい足を止めてきょろきょろ見渡してしまうこと間違いなし。
「♪ぴ〜ぽ〜」です!

もしかして・・・
2012/07/25
今日も黒鯛が気持ち良さ気に泳いでいます。
数こそ減ったように見えますが、胴回りもでっぷり色艶良好。
上潮下潮に関係なく悠々泳いでいる姿はつい拝みたくなるような自然の逞しさ。
朝方観察に行くと時折「撒き餌」「オキアミ」「蟹」等名残りが散らばっていることが。
夜釣りで狙っている方がいるのでしょうか…。
折角の豊かな環境を荒らされてしまったかと心配していた矢先、地元の方より嬉しい一言。
「結局は誰も釣れちゃあ〜いねぇよ。
なんだかんだ試してはいる様子だけどここの黒鯛は腹を減らしているわけじゃねぇさぁ。
ここの黒鯛は人間に釣られずにここまで大きくなった賢い連中なのさ!」とニヤリ。
日に焼けた精悍な初老男性の一言にほっと一安心。

しかし、潮の加減にあまり左右されることなく長期に渡り集合している理由はなんでしょう?
未だに不明…。

なんにしても境川の住み心地が良いのは間違いないようです。
のほほ〜んとした姿を見ると、健康ランドの炭酸泉でうっとりしている人間と同じ雰囲気。
黒鯛にとって「たまらなく心地よいなにか」が某場所にはあるようです。
案外、温泉でも湧いていたりして…。

因みに同サイズ天然黒鯛は某鮮魚店で驚きの3500円で販売!
その鮮魚店では三浦の鯵干物が150円。
黒鯛1匹で鯵23匹。
鯵には申し訳ありませんがやっぱり黒鯛は格が違うようです。

ところで「蝉」ですが、昨年は7月上旬よりシャカシャカ鳴いてくれていたのですが、心なしか今年は遅いような気がします。
蝉は種にもよりますが7年ほど地中。
しかし、人間界での7年といえば山が宅地開発され、雑木林も更地に。
そして、表土があったところへは使いやすいようコンクリートや砂利を挽いてしまいます。
「やっと外へでられる!
7年間地中で地道に耐えた甲斐がありました!
さぁ〜おもいっきり鳴きまくるぞぉ!」と地表を目指した途端にゴツン。
コンクリートや砂利層は小さな生身の蝉にとって絶望的な壁。
一生懸命がんばってもけして抜けることは出来ません。
生き埋めです。
「…もう無理だ」と理解した瞬間の絶望感は計り知れません。
よく「昔に比べて蝉やモグラが減ったね」と聞きますが、それは単に私たちが地面を使いやすいようコンクリート詰めにしてが故。
トンボも産卵できる水源が埋め立てられ産卵期は場所を求めて右往左往。

色々と考えさせられる初夏です。

被災地の野鳥は・・・
2012/07/17
原発避難地域の自然形態に異変が。

まず「ツバメ」が激減。
ツバメは猫や蛇から巣を守る為にあえて人間の近くに営巣します。
故に人影の失われた避難地域では天敵から身を守るすべがありません。
そして汚染地域に残された猫や犬たちも生き抜く為に必死に食べ物を捜し求めています。
人間に守られていないツバメの雛は格好の食物になってしまうでしょう。
又、人間に生息域を抑圧されていた「狸」「イタチ」などの野生動物たちもどうして人間がいなくなったのかな?≠ニ不思議に思いつつ街中へトコトコ。
もはやツバメが営巣できる環境ではありません。

そして「青鷺」
青鷺の営巣地は「糞害」により全国どこでも問題となっています。
営巣地は青鷺が来ないよう次々に伐採され年々繁殖エリアは減少。
そして残された数少ない営巣地を目指し数多くの青鷺が避難集中し結局伐採となる悲しい悪循環…。

多くの青鷺が行き場を失っています。

そんな行き場を失った青鷺たちが新天地として汚染地域に集まり始めています。
巣を壊され追い払われてあてどもなく彷徨っていた青鷺にとっては人間のいない汚染地域は安住の地と思えたのでしょう。
人間がいないことにより自然が豊かとなり、追い払われることもなく安心して子育てが出来る環境だと…。

青鷺だけでなく多くの人間に嫌われている生き物が汚染地域に「避難」しています。
やっと駆除されずに生きていける「楽園」として。

数年後にこの地の野生動物たちはどうなっているのでしょうか?
楽園だと思っていた新天地が「命の継続」も困難な悲しい場所であると知ったら?

人間の過ちが如何に罪深いものか汚染地域へと「避難」してくる生物の命を代償に知ることになるのでしょうか…。

う〜ん・・・
2012/07/10
やっぱり今日も黒鯛が群れています。

調べれば黒鯛が群れる理由として、
・産卵期を控え栄養を蓄える為に餌の豊富な浅場に
 大挙して集まる「のっこみ」?
・産卵の為に藻場等に集合?
・産後の肥立ちに餌が豊富な場所に集合?
・海水温度が高いので、比較的水温が安定している
 河口域に集合?
・湯治?
 等々、なにが真実なのでしょうか?

「のっこみ」にしては時期や行動が違うような…。
「産卵」は一説によれば藻場で行うと言われていますが、他説によれば浅場の海面近くで卵を放出するいわゆる分離浮遊性卵≠ニのことです。
いづれにしても藻場はなく、梅雨時期の増水する河川では浮遊性卵は不適切…。
「餌を求めて大集合!」にしては撒き餌に無関心…。
「海水温度」もまだ冷たいぐらいです…。

「のっこみでしょ〜」「産卵でしょ〜」と多くの方が考えると思いますがちょっと違うような気がします。
だけどなにが違うのかわかりません。

スズキも相変わらず昼間から群れています。

境川だけでなく、引地川でも黒鯛が群れていました。

嬉しい光景ですが理由が推測しか出来ないのでなんだか素直に喜べません。

因みにビデオで撮影したのでご興味がある方は鵠生園へお立ち寄りください!

・・・夢か幻か? えっ!本物だ!!
2012/07/07
一目見た瞬間に呼吸がつまり体も硬直、恐らくは血圧上昇。
両手からは脂汗だくだく。

場所は境川某付近(秘密)
自転車で川沿いを走っていると横目に見慣れる魚影。
止めて覗いてみれば40a級の恰幅豊かな「黒鯛」が悠然と泳いでいます。
あまりに立派な姿に目を奪われているとその周辺に更なる魚影。
どれもこれも40〜50a級なので「…鯉か」と興味なく目を移せばちょうど光の角度でお姿くっきり。

ぜ〜んぶぜ〜んぶ「黒鯛」!
目を凝らし角度を変えると某場所右岸沿いに目測だけでも20匹以上の大型黒鯛が!!

夢か幻でもみているのか?
それとも妄想?
挙動不審で右往左往している私を一人の散歩女性が見つめています。
「…あの〜
 そこに黒鯛が群れているのですがご覧になります?」
と声をかけると、
「やっぱりそ〜ですか!
 見慣れないお〜きな魚なので私も気になってねぇ〜
 まぁ〜黒鯛だなんて凄いわぁ〜」と意気投合。

見れば見るほど不思議で嬉しい光景。
40a級の3〜4`クラスが数十匹で境川が遊弋。
しかし、嬉しい反面どうして?

後ろ髪ひかれる思いでその場を後に。

ご利用者宅での話し合いも終了し、同じ道順で鵠生園へと戻ります。
再び某場所を通れば更なる驚愕が!

境川中央付近に50a級の「スズキ」がフッコ/セイゴを従え流れに身を任せています。
その数は目測だけで30匹以上。
前後には見えていないだけでもっともっと多くのスズキがいると思われます。

足元を見れば先程同様に「黒鯛」がわいわい。
いったいどーしたんでしょう?

興奮の坩堝状態の私に一人の男性が声を掛けて来ました。
「なにかいるの?」と。
黒鯛とスズキの存在を説明しましたが、
「鯉とボラでしょ?」と一言。

違います。
まったくもって異なります。
きっとその方はシーラカンスさえも「鯉?」と片付けそうな雰囲気。

そんな時に日に焼けた初老男性登場。
「まだ黒鯛いる?」と嬉しい一言。
話を聞けば生粋の片瀬育ちで、境川には子供の頃から釣り糸を垂れていたとのこと。

曰く、
「ここまでの群れは初めてだけど、年に数日こういう時 がある。
 黒鯛は何するでもなく静かに漂っているだけ。
 それも40a級の大型ばっかりだ。
 これは釣ろうとしてもまず釣れない」との説明。

確かに殆ど動こうとせず、警戒心が強い魚なのに人目も憚らず…。
よくよく観察すれば周辺には「クサフグ」もたくさん泳いでいます。
クサフグは体についた寄生虫を退治するために淡水へ身を晒すことがあります。
しかし、淡水に長時間身を晒すのは幾ら汽水域でも活動できるクサフグとはいえ身体的負担は大きく、その間は無駄な動きもせず静かに淡水の流れに身を任せるだけです。

そっくりです。
クサフグの行動に。
推測ですがこの黒鯛たちは「病気療養」若しくは「湯治」に来ているのではないでしょうか?

そのように考えるとなんだか「のほほ〜ん」と気持ちよさそうに見えてきます。

ではスズキの群れは?
昼間から大きな群れで境川に入るとは異例。
スズキも湯治?

…数時間を経て送迎の帰り道に再び観察。
湯治場のお客様が増えています。
すっごい状況。
テレビで特番を作れるぐらいの凄さです!

黒鯛は更に数を増し、スズキも警戒心少なく照明の下に群れています。
誇張なく50aオーバーが多数。
私以外にも多くの方が目撃されています。

ボラの活性も異様に高く、驚いたことには「サヨリ」らしき魚影まで…。
今日は7日七夕なので天の川だけでなく、境川でもなにかお祭りごとがあるのでしょうか?

境川に「黒鯛」「スズキ」「サヨリ」の魚影。
見えない水底にはもっと多種多様な魚が遡上していることでしょう。
いったいなにがあったのでしょうか?
この現象については然るべき所へ報告/相談したいと思います。

興奮しすぎて肩こりが…。

値段高騰中!
2012/07/02
境川21時〜
山本橋護岸に浮かぶ青白い微かな光。
光は前後左右に揺れながらちゃりんちゃりん≠ニ鈴の音。
どー考えても夜釣りの竿に大物が掛かった光景ではないですか!
弓なりにしなる竿を見れば大物間違いなし!

釣り人は獲物を足下まで寄せ水中より引き抜きに掛かりました。
久しぶりのびっくり。
おーきなおーきな「ウナギ」です。
体長60a胴回りの太い立派なウナギ。
黄色いお腹と釣り上げられても物怖じしない威風堂々とした風格は天然ウナギの証。
養殖ものはこーはいきません。

釣り人がタオルで押さえようとすれば口を大きく広げ威嚇。
いやぁ〜さすが天然。
タオルで押さえつけられそうになればニュルニュルと釣り人の手に巻きつき反撃。
いやぁ〜さすが天然。
それでも力技でクーラーボックスに入れられ反撃空しく終了。

・・・しかし、ホッと安心した釣り人の一瞬をつきボックスよりずるずると遁走。
釣り人は目線を外しているのか気がつきません。

釣り人へ伝えるべきか否か悩みます。
養殖ウナギも「シラスウナギ」を捕獲して養殖するのでもとをただせば天然。
日本人は世界中の「ウナギ」「蛸」を乱獲。
ともに天然ものは貴重品。
貴重品ゆえに多くの人が捜し求める乱獲の悪循環。

ウナギは川に戻るべく一生懸命コンクリートを這い進んで行きます。
取り合えず水中に逃げられないよう進行方向を遮断。
するとウナギはまるで電池が切れたように静止。

しばし沈黙。

どうしたのかとウナギの表情を見れば様子が先程と比べ激変。
攻撃的な雰囲気は消えうせ、意気消沈した諦め表情に。
なんだか、
…もう駄目かなぁ。
住処も荒らされ、多くの仲間が殺されてゆく中で俺はなんとか生き残ろうとがんばったけど駄目かぁ。
太平洋からマリアナ海溝まで途方もない距離をやっと日本へ辿り着けたのになぁ。
悔しいなぁ もう少し生きたかったなぁ 仲間よごめん≠チていうような悲しげな覚悟を決めた雰囲気。
力んでいた体も力を失ったように見えます。

その雰囲気に思わず遮断していた足を退けると、
えっ! あんた見逃してくれるのか!!≠ニ言いたげな視線を残し飛び跳ねるように境川にぼちゃん。
その間10秒未満。
釣り人には申し訳ありませんが良かった良かった。

その釣り人と暫し談笑。
曰く、天然ウナギは泥臭いと言われるけど境川のウナギは臭みも少ないのでドロを吐かさなくても直ぐに食べられるとのこと。
その方はあくまでも「ウナギの成体」狙いであって、絶滅へと助長するシラスウナギ漁は反対。
漁業資源を枯渇させているのに規制が少ないことへ怒りを表していました。

なんだかウナギの世界と少子高齢化の人間世界は向かっている将来が同じような…。

台風去り・・・
2012/06/26
19日(火)あの日の境川/引地川はだくだく流れ込む雨水で溢れんばかりの水量。
轟音と共に流れる茶色く濁る激流に耐え切れる生物はいるのでしょうか?
無数の命が海に流され、台風後の川からは生物が消えているのでは?
・・・そんな想像をしながら約一週間経過。
どれどれと境川を覗いてみれば嬉しい驚き連続です。
激流で川底のヘドロは綺麗さっぱり流され、水も濁りなく清流。
川底も明瞭に見ることが出来、通常の濁りヘドロ臭漂う境川とは異なります。
川面だけ見つめていれば「えっ?ここは天竜川??」と勘違いするほどの清々した水。

そして目を凝らし川底を覗けば…。
いました! たっくさんの生物が!!
まずは今年もやってきてくれました「鮎」です!!!
まだまだ小柄ですが護岸に付着する藻に盛んに口吻を突き立てています。
その近くでは淡水域付近にも関わらず「クサフグ」が20匹ほどの群れで上流に頭を向け静止。
クサフグは自身の寄生虫を淡水で退治するといいますのでそれでしょうか?
それだけでも嬉しいのに更に興奮する光景が!
川底にひらたく大きな魚影。
たまたま陽光が川底へ届いていたので確認できましたが、もしや「ヒラメ」?
初夏は海岸付近へ産卵に来ますので、ひょっとしたら片瀬海岸から餌を求めて遡ってきたのかも…。
護岸で一人興奮。
引地川も同様に「えっ?ここは大井川??」と見間違うばかりの清流。
神戸川は「どうして鎌倉に長良川が??」というレベルです。
きっとこれが本来の姿であり、人が水を汚しているだけなんだとしんみり。

そして境川の某橋脚や護岸に目立たぬよう不思議な「糸」が垂れ下がっています。
見つめながら想像。
「うなぎ釣りの置き仕掛け?」「蟹籠?」
引き上げて中身を確認したいのですが周囲の視線が気になり見つめるだけで退散。
近日中にこっそり引き上げてみたいと思います。

下藤ヶ谷公園では20aはあろうかと思われる「ウシガエル」が人目を憚らず歩き回り、その近くでは甲羅干しの「ミドリ亀」が集団でのほほん。
蓮池にはもう幾つかの蓮も咲き始め、水面を覗けば「クチボソウ」がわいわい泳いでいます。
この両池の生き物たちもあの暴風増水に耐え抜いた兵と思えば、例え外来種であってもなんだか親近感が湧いてきます。

ただ一つ嫌な光景。
第二蓮池に今年も外来水草が繁殖。
水面を赤黒い不気味な水草が覆っています。
日本の水草のような奥ゆかしさのない、如何にも「外来種でーす」風な見た目なので後学のためにもぜひ一見。
時間があればぜひ駆除も。

台風は多くの命を奪うと同時に、人間が汚した自然環境をもとのあるべき姿に戻す面もあるのだなぁと納得した時間でした。

・・・幻聴?
2012/06/12
昨晩は雲が厚く垂れ、風もなく、時間が止まったような静かな夜。
今思えば普段の夜とはなんだか空気も雰囲気も異なっていたような…。

夜もふけた午後11時。
ここ数日続いている「ホトトギス」の夜鳴きが聞こえます。
聞き惚れながら耳を傾けていると微かに聞きなれない声が。
キョロロロロロロ・・・・・≠ニ寂しげな消え入りそうな夜鳴き。
思わず息を呑み動悸が早まります。
すると再びキョロロロロロ・・・・≠ニ艶のある尻下がりの声。

この声は間違いありません。
夏にほんの少数だけが姿を見せる希少種「アカショウビン」です。
外見はカワセミそっくり。
しかし、体は一回り大きく全身燃えるように真っ赤。
通称「火の鳥」と言われる俄かに信じられないほど綺麗で魅惑的な鳥。

私が始めて「アカショウビン」を見たのは8年程前の丹沢湖。
梅雨の曇り空早朝に「ウグイの産卵」を観察に行ったときでした。
湖に注ぐ山深い渓谷支流に入ると、薄暗い森の中からキョロロロロ・・・・≠フ声。
憧れのアカショウビンと気がつき、濡れた斜面を捜し歩きました。
しかし、拝めた姿は真紅の背中が一瞬だけ…。
それでも嬉しくビジターセンター報告。
センター曰く、
「とてもラッキーでしたね。
 丹沢湖でも飛来数が激減し、姿や声を見聞きできない年が増えて います」と羨ましがられました。

そんな懐かしく貴重な声が藤沢で。
それも夜鳴き。
幻聴ではないかと朝まで悶々。

真実を確かめるべく、自然保護センターへ報告。
飛来数が少ない希少種であり、深山渓谷に住むアカショウビンが藤沢に姿を現す可能性は非常に少ないとのこと。
しかし、この時期だけは「渡り」で西から東へと鳥たちが移動するので「羽休め」に一時降り立った可能性があるとも…。
「どんな鳴き声でした?」と聞かれ口真似をすると、
「うわぁ〜間違いない!
 あの声は一度聞いたらけして忘れないですよねぇ!
 羨ましい!
 すごい貴重な体験をされましたねぇ〜」
と喜んでくれました。

あの哀愁ある消え入りそうな鳴き声が耳を離れません。
6月下旬まで夜空に耳を澄ませる寝不足期間が続きそうです。
人間が寝静まった深夜の藤沢。
その上空を「真紅の火の鳥」が東を目指し夜渡り。
私たちが知っている世界は地上ゼロメートル。
その上空には人間に干渉されない野鳥たちの空道がたくさんあることを改めて知りました。
この興奮状態は暫く収まりそうにありません…。

※「アジサシ」もポリネシア方面より湘南へ到着。
藤沢市沿岸を群れで通過してゆく姿が砂浜から良く見えます!

ご注意を!
2012/06/08
8日(金)片瀬山で「スズメバチ」の初見。
遠方で詳しく観察できなかったのですが、あのシルエットは「オオスズメバチ」の様な…。
個人的には山で「ツキノワグマ」や「イノシシ」と出会うよりも「オオスズメバチ」に遭遇する方が恐怖。
襲撃された際に逃げられる自信がありません…。

高山はいいのですが、6月以降の里山では場所により「ヤマビル」や「ブヨ」等の吸血虫が増え、のんびりお弁当!≠ニはいかない環境となります。
夏山はあくまでも高山。
里山は様々な意味で危険です。

…今朝、藤沢本町のたか〜い杉のてっぺんで、渡りの途中らしき「ホトトギス」が羽を休めていました。
鎌倉の里山からは「キビタキ」の囀りが聞こえ、湘南国際村付近の山林からは「オオルリ」の歌声。
野鳥の世界は一足早く夏へ!

新デイサービス開所!
2012/06/05
片瀬3丁目に新デイ<めじろの庵>が開所しました!
短時間/リハビリ型サービスで市内社会福祉法人初の試みとなります。
ここで簡単な紹介を…。
(築年数)登記上では昭和40年となっていますが、専門家に見てもらうと増築されている箇所は40年代だけど、古い箇所は70年以上経過しているのでは?≠ニのこと。
縁側/八尺天井/網代天井/雪見障子等々、誰が見ても古き良き日本家屋です。
(庭)
残念ながら過去の借主が庭を壊して駐車場にした経緯があり、その際に梅や桜が伐採されてしまったようです…。
しかし、所々に庭石や猪脅し等の痕跡が見られると共に、スタッフで縁台/竹壁/畑を整え、中々味のある雰囲気を醸し出すことができました。
(入り口)
真っ赤に色づいた高さ3m以上の紅葉が目印。
紅葉の横には弁財天の石版と竹塀/埋火鉢があり、その空間だけがおっ?京都??≠ニほんの一瞬思わせる雰囲気。
(生物)
「ヤモリ」が外灯に集合し、鳥餌の果物は一晩で「ハクビシン」のお腹に入り、埋火鉢のメダカは「アライグマ」に襲撃されるようななんだか激しい生態系です。
(植物)
土質が悪く植生に乏しいのですが、「竹」「笹」があっちこっちから生えており、これを上手に整えれば「竹に囲まれた日本家屋」の演出が!
(備品)
建物に時代考証を合わせ、基本的に昭和初期〜中期の生活用品でレイアウト。
他にも江ノ島の浮世絵や掛け軸等、時代だけでなく地域性も加味した演出を心がけています。
尚、リハビリ機器等は当然新品です!

5月の内覧会では小さな事業所にも関わらず、2日間で50人以上の方が足を運んでくださいました。
そして多くの方が「なんだか落ち着くねぇ〜」「建て替える前の自宅と同じ」「子供時分を思い出す」等々、嬉しいお言葉。
縁側で談笑など、通常の内覧会では見られないのほほ〜んとした緩やかな情景。
リハビリだけでなく、「そこにいるだけで落ち着く空間」を目指した甲斐がありました!

因みに「めじろの庵」の妙名由来は、物件の下見に訪れた際にあります。
下見時は正直「荒れ果てた」雰囲気で建物も庭もくすんでいました。
「…やめておこうかなぁ」と考えていると、伸び放題の竹やぶにオリーブ色の綺麗な鳥。
「めじろ」です。
くすんだ雰囲気もめじろの賑やかな鳴き声と綺麗な姿にパッと明るくなったように思えました。
めじろが訪れる草生した古い日本家屋でリハビリ≠ネんて魅力的なフレーズではないでしょうか!?
そこで古く草生した家屋といえば「庵(いおり)」という訳です。

多くの方のアイデアと多くの方の物品寄付。
素晴らしい物件とのご縁。
ご理解あるやさしいご近所の皆様。
素晴らしいスタッフ。
どうかリハビリデイサービス「めじろの庵」を宜しくお願い致します。

ご利用有無に関わらず、見学等お気軽にいらしてください。
<住所>片瀬3丁目17−6
<電話>0466−90−5757   

※「ホトトギス」「カッコ」等夏鳥の夜渡りが開始。
藤沢市上空も夜空に耳を傾けるとオキョォキョキョッオキョッ…∞カッコーカッコー≠ニ独特な鳴き声が空から降ってきます。
就寝時、少しだけ窓を開け意識してみればきっと聞こえます。 ぜひ!

不気味な…
2012/05/07
祝日まっさかりの引地川中流域(本町近辺)でなんとな〜く気になる光景。
その日の引地川は雨上がり後の増水も落ち着きをみせ、水の濁りも解消して見通しの良い状態。
相変わらずの鯉やボラ以外にも冬眠から目覚めたミドリガメがあちらこちらで甲羅干し。
川底に目を凝らせばスッポンのみならず悪名高き「ワニガメ」らしき姿も!
更に流れの緩やかな入り江的淀みには明らかに「ブルーギル」という北米産の肉食魚…。
引地川ではすでにブラックバスの繁殖が見られていますがとうとうブルーギルまで…。
がんばれ日本固有種!
外来肉食生物に負けるな!!
逆に食べてしまえ!!!
…といっても引地川には外来種に勝てる固有種は餌の対象とならない大型の鯉/ボラ程度。

そんな悲しい川面を眺めていると見慣れる魚影がゆらゆら泳いでいます。
距離をつめて双眼鏡で確認すればそれは紛れもない「ナマズ」。
それも大げさでなく体長40センチ近くの大型。
捕食するわけでもなく流れの中を前後左右に活発に動いています。
ナマズは基本的に夜行性。
昼間は護岸の隙間や岩場に身を隠し、日暮れと共に蛙や小魚を求めて活発に行動する習性。
ナマズが昼間から活発に動くとは稀。
これはもしやもしや「地震の前触れ」では!

そんな緊張感に包まれながらナマズの姿を追っているとなんだか様子が変。
ナマズは同サイズのボラが近くに来るとスッーと近寄り体を押し付けます。
その動きには警戒心や敵意は感じられず、まるで優しく触れ合うように魚体を近づけます。
ボラが嫌がり避けても諦めず遠慮がちに幾度も幾度も同様な行為を繰り返し。
ボラがその場から立ち去ると途方にくれたように右往左往。
そこで気がつきました。
もしかしてこれは「繁殖行動」なのかと。
引地川にナマズはいることにはいますが、護岸に固められたまっすぐな川では少しの雨で激流となってしまい、ナマズ等のデリケートな日本固有種が生きていくには難しい環境になってしまいました。
よって、ナマズの生息数も限られ「出会い」の機会はきっと稀なのでしょう。
成熟した雄ナマズは相手を求めてもはや昼夜関係なく行動しているのでは?

悲しいことですがナマズの数は激減しています。
繁殖相手が見つからないほどです。
引地川で外来種に対抗できる固有種はナマズの他ありません。
鯉やボラはマイペースであてにはなりません。
「ナマズ」「すっぽん」が手(ひれ)を取り合い外来種から引地川を守って頂けるよう祈念。
あの大ナマズによい相手が見つかりますように…。

他、「手長エビ」を数多く目撃。
引地川も徐々にですが水質改善が進んできたように思えます。
そして本日、鵠沼「蓮池」を覗けば「ウシガエル」の巨大なおたまじゃくしがうじゃうじゃ。
ウシガエルは牛のようにブモォーブモォー≠ニ鳴く食用蛙。
食べた方に伺うと「鶏肉のように美味」とのこと。
こちらも外来種なので興味のある方は駆除も兼ねてぜひお味見を…。

※車に轢かれ車道で亡くなっている「アナグマ」を別のアナグマがその亡骸を必死で咥え引きずり安全な草叢へ運び、その傷ついた体にまるで生き返って!≠ニ祈るようにその身をこすり付けている姿を目撃。
あまりに悲しく、ショッキングな光景に言葉を失くしました。
人間って…。

あれは痛かった・・・
2012/04/28
初夏のような日差しがつよい昼過ぎ。
片瀬3丁目の新デイサービス予定地で庭造りをしていると何やら「ムクドリ」の警戒心露な鳴き声。
只ならぬ気配に周囲を見渡してみれば隣接無人アパートの戸袋付近で数羽のムクドリが羽ばたきながら何者かを威嚇。
私の角度からは何者か正体が見えません。
戸袋の主であるムクドリはいつ間にか仲間を大勢集め見事な集団圧力で何者かの追い出しに成功。
戸袋付近から飛び出してきたのは全長35〜40aの「タイワンリス」でした。
タイワンリスは基本的に雑食性ですが、時と場合によっては鳥の卵・雛を捕食するのでムクドリの卵でも狙っていたのでしょうか?
追い出された立場にも関わらずタイワンリスには動じた様子は見られず威風堂々。
まるでムクドリ達に「お前たちは騒ぐだけで一人では何にも出来ないんだろう〜」と言いたげ。
タイワンリスは「グッグッググ」「ゲッツ」と一種独特な鳴き声を出しながら電線沿いをかっこよく立ち去ってゆきました。

そのタイワンリスは名前の通リ「台湾」出身。
1951年に大島の観光施設より江ノ島植物園に50数匹が譲渡。
外来種なので自然放逐は当然禁止ですが、とある年の台風により飼育ゲージが破損。
「やった!これで自由だ!!」とばかりに数匹が江ノ島弁天橋を突破し本土上陸に成功。

これを始祖に藤沢・鎌倉近辺で台湾勢は日本固有種である「ニホンリス」を駆逐。
「愛嬌」「謙虚」さが売りの日本勢はバイタリティ豊かな台湾勢に圧倒され湘南地域から完全撤退。
現在は相模川を最前線に対峙している状況です。

…しかし、タイワンリスも大柄ですがそれなりに可愛くその姿を見れば誰もが頬を緩めるでしょう。
そんなタイワンリスに私は噛まれた経験があります。
遡ること8年ほど前でしょうか。
江ノ電石上駅付近の線路から消えそうな弱々しい鳴き声が…。
立ち止まり周辺を良く見れば、線路脇にタイワンリスが倒れています。
電車が来ないことを確認してから線路に入り様子を見ると、右腹部が刃物で切られたように薄皮一枚残してザックリ。
内臓が薄皮越しに見えるほどギリギリの状態。
原因を想像できないほど鋭く、寸止めの傷。

取り合えず病院又は保護センターへ連れてゆくためにリスを両手で抱きかかえ紙袋に入れようとした瞬間に悲劇が…。
まるで「ズドン!」と聞こえそうな衝撃を右手人差し指に感じました。
驚き見つめてみればタイワンリスのご立派な「前歯」が
ふか〜く突き刺さっているではないでしょうか。
反射的にリスを手から落としてしまっても前歯が抜けずにぶら下がり状態。
慌てて左手で前歯を外せば大出血。

取り合えずギャラリーをしていた近隣住民宅で傷口を水洗いさせて頂き動物病院へ。
先生は痛みに苦しむリスを見つめながら、
「ここまでの傷になると助かる見込みは少ない。
 これ以上苦しませては可哀想なので早く楽に…」と苦痛なく安楽死処置を施してくれました。
感謝しつつ立ち去ろうとした際に血まみれの指に気がついた先生が一言。
「リスに噛まれたのであればすぐに病院へいきなさい!
 リス等のげっ歯類は前歯に雑菌がたくさん付着して
 おり、噛まれれば大変なことになる。
 はやく抗生剤を注射!」

「大げさだなぁー」と思いつつも心配なので受診し抗生剤を服用。
これで安心と就寝。
しかし、夜中に目を覚ますと右手が鈍痛で熱くなっています。
翌朝になると指〜掌〜手首までもが腫れえらいことに。
抗生剤を飲んでこうであれば飲まなかったら???

これ以降、常に軍手を常備し素手禁止としました。
因みにタイワンリスがとっても美味しいってご存知ですか…。

山本橋へ!
2012/04/17
現在、鵠生園では片瀬3丁目に小さなデイサービスの開所準備をしております。
建物は昭和40年建築のいわゆる「レトロ物件」。
縁側をはじめ八尺天井や雪見障子など一歩室内へ入ればまさに昭和中期の日本家屋。
築40年故に老朽化は否めませんが,それに勝る懐古的魅力に溢れる空間です。

そんなことで片瀬3丁目へ頻繁に足を向けているのですが、その都度ごとに頭上より大きな「声」が。
ゴアッッゴッゴゴアァ≠ニまるで恐竜のような奇声で鳴く生物は水鳥最大級を誇る横綱「青鷺」です。
本来、鷺系の鳥は小魚やザリガニなどの水生生物を餌としているのですが、青鷺に関しては水生生物に留まらず
「鳥の雛」や「鼠等の小動物」をも捕食するまさに肉食鳥。
人間や犬猫に喧嘩を売る「鴉」さえ、青鷺の強烈な嘴一撃を恐れ中々ちょっかいをだしません。
飛翔コースはほぼ一定しており山本公園〜新林公園/目白山の往復で営巣用の資材を調達している模様。
お住まいは山本公園の松先端で育児中。
そんなご自宅を観察すれば、頻繁な低気圧による強風で半ば壊れかかっています。
川沿いの強風に晒されてか松は枝葉が少なく、先端部分の巣は不安定で丸見え状態。
青鷺は巨体をもてあまし気味にしながら補強に取り組んでいますが、なぜか今日はいつもに増して必死そうに見えます。
天気予報では本夕方から低気圧により大荒れになると報道されていましたので、ひょっとして青鷺は野生の本能で天候が崩れることを感じているのでは?
明朝、巣も雛も無事であるよう願います。

春も深まり境川近辺には「ツバメ」が訪れ、「メジロ」「シジュウカラ」「イソヒヨドリ」も地鳴きから繁殖期の囀りでペアを求めて歌います。
落葉樹の雑木林では日本最小の「姫ねずみ」が春の陽だまりで活動を開始し、冬眠から目覚めた「ヒキガエル」が車道で数多く轢かれているなど生物界は真っ盛り。

今年も引地川では上流の桜並木より散った花びらが上潮により河口域に滞留し、ほんの僅かな時間ですが川面にピンクのカーペットが広がりました。
このカーペットが消えると気温がグングン上昇して初夏到来。
残り少ない「芽吹きの春」をぜひご満喫ください!

※藤沢周辺の雑木林より夜になると「ギキュッーフゥゥッー」等の奇怪な声が。
ハクビシン?アライグマ?タヌキ?妖怪?
※ヘルパー職員募集中!ご連絡お待ちしております!

小春日和
2012/03/27
投稿者:桜

おひさしぶりの投稿になります。
この『ヨモヤマ話』が始まったころにちょっとだけ投稿していた“桜”と申します。
投稿さぼりっぱなしから卒業すべく、名前にちなんで桜の時期に戻ってきました。
更新を続けてヨモヤマを支えて下さった地鶏さん、ありがとうございます。
これからときどき桜も混ぜさせてくださいまし。

さてお花見の時期ですね。
季節に浮かれて、俳人 飯島は那様の作品集「遅日」から春にちなんだ作品3作品を紹介させていただきたいと思います。
飯島様は鵠生園と縁のある方で、句集は国会図書館にも所蔵されています。
掲載を快諾してくださった飯島様とご家族様に、こころから感謝いたします。
飯島様の軽快で艶な句が、多くの人に読んでいただけることを祈って。


春日傘つかはぬうちに色の褪せ

わたし頬杖わたし空腹花ぐもり

あをぞらのどこも崩さずさくら散る

川辺の悲劇
2012/03/21
3月中旬大潮の際に境川・引地川河口を覗きに行った際に悲しい光景が…。
シラスウナギ漁のシーズン真っ盛りなので川辺はカンテラで輝いています。
護岸から見下ろせば明るく照らされた水中にはシラスウナギだけでなく、ボラの子供でしょうか10ミリにも満たない稚魚が無数に群れています。
漁をする人も稚魚が多くてシラスウナギを掬いにくそう。
「これでは漁にならないだろうな」と思いながら見つめていた矢先に突如として漁をしている方が、「あっ〜邪魔くせえな!」と網で稚魚をザブザブ掬い取り、そのままコンクリート護岸へポィ。
それを何度も何度も繰り返すので護岸には照明に銀色に輝く稚魚が数千匹苦しみもがいています。
あまりの暴挙にぼーぜん。
慌てて他の場所でシラスウナギ漁をしている人の脇を見れば暗闇で見えにくいのですが、明らかに稚魚と思われる無数の魚体が散乱。

数匹のシラスウナギを得る為に数千匹の稚魚を日干しにするとは絶句。
よく「釣り人は宇宙人」と言われます。
所以は海や川が綺麗でなければ魚も住めなくなるに関わらず、平気でタバコの吸殻やゴミを釣り場に捨てていく矛盾。
江ノ島の防波堤でも針や釣り糸のポイ捨てなど日常茶飯事。
釣り糸が足に絡みつき死んでゆく鳥も後を絶ちません。
相模川でも鮎釣りの人が咥えタバコをそのまま川面にペッ。
登山が好きな人はけしてゴミを山に捨てません。
だけどサーファーの中には砂浜にタバコを埋めてゆきます。
なんだか???

春です!
2012/03/12
高台から周辺を見渡せば富士山は勿論ですが、丹沢山系や秩父山系の山頂付近は真っ白。
境川沿いの河津桜も3月1週目にやっと花弁が膨らみはじめた程の遅い春。
昨春は東日本大震災の心理的動揺により春の訪れどころか季節が変わったことさえ意識できずに過ごしていました。
あれからの1年間は多くの方が季節感なく過ごしがちだったのではないでしょうか?

今年はきちんと季節の移り変わりに目を向けて行きたいと思います。

ということで藤沢の田園地帯「大庭」の報告!
一見、冬枯れが続いているような寒々しい風景ですがよ〜く目耳を凝らせば…。
1)畦道には青く小さな「オオイヌフグリ」が足の踏み場もないほど一生懸命咲き誇り、「ホトケノザ」はその隙間で遠慮がちにピンクの花弁を広げています。
2)柿畑や日当たりの良い斜面には一見保護色で目立ちませんが「フキノトウ」がひっそり顔をだしておりまさに食べごろの状態。
3)山からの湧き水を田圃にひいている小川には驚いたことに「クレソン」「セリ」がやわらかそうな茎を伸ばしています。
4)引地川を覗けば冬眠から覚めたであろう「ミドリガメ」があっちこっちでぼんやり。
5)藪の中では「アオジ」「ホオジロ」がコーラス状態で囀り、河川敷では「イソシギ」がせかせかと。

少しの散策でこれだけの営みを目にすることが出来ました。
なんとなく春が遅いように感じていましたが意識し見渡せば「春到来!」です。
今年の桜は誰もが多くの想いを抱きながら見つめる特別な鎮魂桜。
しっかり見届けたいと思います。

※用水路に「シジミ」「カワニナ」が混在。
特にカワニナがたくさんいたので今年の「蛍」は期待です。
もう少しで「ノビル」「ヨモギ」も期待できるのでぜひ大庭へ足を伸ばしてみませんか?
(近くのラーメン屋さんが絶品!)

2ヶ月ぶりの更新…
2012/02/13
10日(金)20時〜 大潮前後の潮周りが良い時期なので干潮の境川を見学。
護岸まで降りて水面をみるも大きな変調なし。
やはり満潮前後でなくては魚の活性が悪いのかなぁ〜と係留ボート下をライトで照らしながら暫し散策。
なんやかんやでヘドロが堆積し水深が浅くなっている場所までくるとライトの光の中に不思議な動きをする生物が…。
体長10センチ前後のミミズに足をたくさん生やした様な「ゴガイ」。
釣り餌で多用される虫ですが1匹や10匹どころではありません。
ライトの届く範囲にうようよ泳ぎ回り、心なしかライトの光に群れで集まりはじめています。
しかし、幾ら目を凝らしても大きな境川では全体的な状況がわかりません。
それにこの現象は境川に限ったことではないと思われる季節的な集団行動。
引地川へ見学先を変更。

河口域に着くとウナギの稚魚「シラスウナギ」漁方々の集魚灯が護岸の水中で輝いています。
どれどれと橋から集魚灯に照らし出される水中を見てみると…。
まるでホラー映画。
集魚灯の周りに何百匹のゴガイがニョロニョロと泳ぎまわっており思わずゾゾッ。
シラスウナギ漁の方々も「気持ち悪い〜」と言いながら網で追い払いますが切がない状態。

これが有名な「バチ抜け」です。
年明け最初の大潮に起きるといわれているゴガイ類の繁殖行動。
通常はヘドロや砂浜に隠れているゴガイ類が大潮に乗り一斉に産卵。
以前に金沢八景で見たことはありますが藤沢では初。

見渡す限りの鳥肌光景ですが更に探索。
耳を澄ませながら上流方向へ護岸を進んでゆくと…。
「バシャシャァァ!」「ドップン!」等の何者かが動く水音。
ライトで照らしてみれば素早く動き回る魚影。
橋にあがりライトで照らしてみればやっぱり「フッコ」です。
それも群れ。
漂い泳ぐゴガイを殆ど食べ放題状態。
本来、フッコの捕食は素早く泳ぐ小魚を追いかけるので派手な水音がつきものですが、さすがにゴガイだと穏やかな雰囲気。

さすれば更に上流へゆけば別の捕食者がいるのではと足を進めます。
早速何者かの気配。
水音はしませんが水面が至る所で小波立っています。
護岸から上に上がり照らしてみれば「鯉」の群れ。
それによく目を凝らせば「鷺」等の鳥類も浅瀬で首を忙しく動かしゴガイを食べ放題。

潮も干潮が進み、上流から流れてくるゴカイも少なくなり「バチ抜け」も終了。
そんな際、浅瀬のヘドロ付近で激しい水音。
そ〜っと覗いてみればびっくり「ナマズ」です。
大庭付近で見たことはありますがこんな下流まで出張してくるとは驚き。
年数回の食べ放題は例え海水に身を晒されようとも参加したい貴重なお祭りなんでしょうか。

他にも「スッポン」「ウナギ」の様な姿も垣間見られ賑やかな宴は終了。
藤沢の河川でもバチ抜けがあるとはびっくり。
貴重な経験でした。

ククルックルックルル・・・
2011/12/17
境川沿いを自転車走行中にクルックルル≠ニ独特の鳴き声。
水面を見てみれば「オオバン」です。
体長30a少しの真っ黒な体に白い嘴が特徴の水鳥。
冬本番前に北国から藤沢を目指して小さな体と羽で一生懸命飛んできたのでしょう。
寒い境川に地味な小さな水鳥が一羽寂しげに
クルックッッ・・・≠ニ水面を漂っている姿に一抹の寂寥感。
…と思っていたら、100b程先の係留ボート脇にいるわいるわ 20羽前後が寂しい気どころかぺちゃくちゃぺちゃくちゃ何やら大騒ぎ。
少しホッ。

藤ヶ谷ポンプ場近くではオオバンよりも細く小さな水鳥が近くの「鵜」に遠慮しながら潜水を繰り返しています。
見慣れぬ鳥に目を凝らすと境川では珍しい「カイツブリ」。
ケレレッケレレレレ・・・≠ニ哀愁漂う声で小魚を一生懸命追いかけています。
本来は湖や沼、池に多く生息している水鳥なのですがこんな河口域で出会えるとは。
2羽ともに境川で見られるのは冬季限定です!!

そんな水鳥の水面下には境川の緑色に濁った水。
透明度は殆どなく水面直下を泳ぐ鯉やボラの姿しか見えません。
しかし、太陽の加減で数隻の係留ボートへ昏々と光が降り注いでおり水面下2b程度まではっきりと見ることが出来ます。
まるで照明を浴びたような明るいボート直下。
そんな薄緑のガラスに似た水中にのっそり蠢く影。
ボラでも鯉でもありません。
あの鋭いスタイルは紛れもない「スズキ」です。
サイズは目測60aはくだらないフッコでもない本物のスズキサイズ。
たった1匹がボート下から離れることなく、ゆったりと静止。
心なしかボラも圧倒的なスズキの存在感に恐れをなして避け泳いでいるように見えます。
60a級が昼間の境川に…。
思わず興奮です。
場所は藤ヶ谷ポンプ場脇の境川。
どなたかルアー片手にぜひ挑戦してください!

今期初です!
2011/12/10
昨日からの気温低下に伴いこの冬はじめての「海霧」が片瀬海岸全域に発生。
海面から湧き上がる蒸気で海面はクリープに包まれたような幻想的光景に。
航行する漁船も船体の半分が海霧に包まれ困惑気味。
AM9時頃より海霧は気温上昇に伴い海岸から沖合いへ離れてゆきました。
「海霧」は気温よりも水温が大幅に温かい際に生じる自然現象。
冬が深まったことを知らせてくれる風物詩です。

この現象を元漁師のご利用者さんへお伝えしたところ
「俺が若い頃は今のようなGPSとか言う便利な道具はなかった。
だから、山立て≠ニ言って海上から丹沢山系の形を覚えて自分が今居る場所を確認したんだ。
この山の位置では海底に岩礁があるとか海底のことは全て丹沢と烏帽子岩から教えてもらったんだ。
だから、海霧が湧くと丹沢などの目標物が見えなくなるので自分の居場所がわからなくて困ったもんだよぉ。
…今の若い漁師は機械任せで自然に疎くなったもんだねぇ」と話されていました。

今日も夜が明けて周囲を眺めて感激。
富士〜丹沢〜秩父山系等の見渡せる限りの山々が全て雪化粧。
畑では今年初の霜柱と薄氷。
そして本日の深夜11時過ぎからは「皆既月食」です!
この寒さによりきっと今夜の空は澄み渡り、素晴らしい月食が期待できます。
流星群も近づいているので運がよければ流れ星も…。

そして今夜を機会に夜空の素晴らしさを感じた方はぜひ双眼鏡をご購入してください。
藤沢でも深夜の寒空を双眼鏡で覗いてみれば想像を絶する光景。
スバル星団や通過する人口衛星だけでなく、漆黒の暗闇に広がる無数の色様々な光。
流れ星は当然として、時には不可思議な動きをする未確認飛行物体も?
身の回りのことばかりでなく、頭の上に広がる無限の空間をぜひご覧ください。

念のため・・・
2011/12/05
昨日4日(日)地域性もあるのでしょうが夕刻から22時過ぎまで地鳴り≠ェ断続的に聞こえたのをご存知ですか?
ゴゴゴッッ∞ズズンッッ≠ニまるで戦争映画の砲撃音的な重低音が伊豆半島〜三浦〜房総方面の広域にかけて聞こえました。
はじめは「自衛隊の演習?」とも想像しましたが異なるようです。
空気も震わす地鳴り。
なんだか色々な想像をしてしまいます。
どうか心配しすぎでありますように…。

たった5分間でこんな生き物が!
2011/11/25
本日は大潮。
もっとも海水が動くので水も澄み渡り、生物が活発に動くわくわく期間。

系列事業所へ向かう途上に引地川「竜宮橋」を通過。
その際、橋脚より川面を覗いてみれば、案の定上潮の為か透明度がたかく澄み渡り、川底の岩礁やヘドロまでも良く見えています。
どれどれなにかいるのかなぁ〜≠ニ目を凝らしてみれば岩礁に蠢く影…。
なんと「モクズガ二」です!
高級食材です!
それも足先からの大きさだと17センチ以上はあろうかと思われる特大サイズ。
この蟹は初秋〜初春の期間を湾口や河口域で越冬。
特大モクズガ二は引地川を越冬の寝床に選んでくれたようです。

へぇ〜≠ニ感心しながら蟹を見ているとその横をゆったりと泳いでゆく大きな大きな影。
上から見れば横幅が狭く、黒っぽさが印象的。
更に方向を変えた際に横姿を見れば縦幅が広く、澄んだ水に尾びれの黒っぽさとは異なる白系が目立ちました。
…断言は出来ませんが「黒鯛」の親戚である「キビレ」ではないでしょうか?
サイズは35センチ以上ある大型サイズ。
キビレが境川河口で釣れることもあるとは聞いていましたが、引地川にもこんなに素晴らしいサイズが入っているとは知りませんでした。
群がるボラを尻目にキビレは悠然と日陰の水域に立ち去り、その姿をそれ以上追うことは出来ませんでした。

5分未満の時間でこれだけの生態確認出来ると言うことは1日中調査をしたら何が出てくるか…。
大潮の河口域は「どうして貴方がここに!?」のびっくりがいっぱい。
大潮は数日続くので皆さんぜひ河口域へGО!

ミサゴが現れた!
2011/11/24
9時20分〜 西鎌倉のご利用者宅へお伺いした際、ふと空を見上げれば見慣れる鳥の影が高速で腰越方向へ飛んでゆきます。
数秒しか確認出来なかったのですが、トンビとは明らかに異なる流れるような流線型シルエットと白毛が目立つ特徴的な外見。
…あのお方はもしや?。
…きっとあのお方であれば海岸付近に留まっているはず。

鵠生園へ戻る道すがら腰越へ到着。
目を凝らせば低空飛行するトンビよりも明らかに高空から水面を見下ろしている鋭い影。
…いました! 「ミサゴ」です!
「ミサゴ」とはトンビサイズの鷹類。
主に魚類を主食とし、丹沢山系にある河川湖近くの森林地帯に営巣。
高空より水面近くを泳ぐ魚を探し、見つけると逆さ落としの急降下で水面へ突入する姿は多くの鳥マニアを熱中させます。

しかし、片瀬近辺でミサゴを見たのは初めてです。
わざわざ丹沢山系より遠征してくれたのでしょうか?

この時期は相模川寒川堰付近で捕食シーンを見ることができるので、毎日大勢のカメラマンが河川敷に押しかけています。
もしかしたら、寒川堰の喧騒を警戒し新たな捕食場所を探して遠征しているのかもしれません。
よくもまぁ〜丹沢から片瀬までわざわざと…≠ニ思ってしまいますが、鳥にとって下界のゴチャゴチャは無縁で何ら遮るもののない一直線の空道なので案外苦ではないのでしょう。

片瀬では猛禽類の「ミサゴ」「ハヤブサ」「チョウゲンボウ」を見かけることが出来、大庭では「オオタカ」「ノスリ」「フクロウ」。
これだけ多くの猛禽類が狭い地域で見ることのできる藤沢は自然豊かと一瞬誤解してしまいますが、この中でお住まいが藤沢市内であるのはほんの一部でそれも極少数です。
藤沢市は単なる「餌場の一箇所」です。
開発が進んだ藤沢市内ではすでに猛禽類を養えるだけの生態系は失われています。
せめて餌場の一箇所であり続けられる程度の自然は保護して頂きたいものです…。

スタッフ募集中!
2011/11/23
2012年介護報酬見直し案が発表されました。
詳細な単価発表は年明けとなりますが、いづれにしても率直な感想としては「はぁ〜また減収改定か…」のため息。
減収ともなればスタッフの待遇悪化を招きかねなく、それでも志す方が少ない福祉業界は再び人手不足になること必至。
いつまで働き手のボランティア精神を政府は期待しているのでしょうか?

…なんて愚痴っていてもしょうがありません!
逆に改正をばねにしてより良い施設へ発展して見せます!
と言うことで一緒に荒波を乗り越えてくれる仲間を募集しております。
ちなみに平成22年度の鵠生園離職率は3l!
その理由も出産・転居が中心であることから誰もが長く勤め続けられる職場環境だと自負しております。

求めている人材は「介護される方の気持ちを想像できる方」です。
ご利用者の誰もが自身のありとあらゆるすべてを他人に委ねなければならない辛さに苦悩しています。
その苦悩を察し、汲み取り、配慮できる感性をお持ちの方でなければなりません。
ご利用者の苦悩を軽減できる唯一の方法は介護職の笑顔と配慮ある言葉・所作だけ。
これを身につけるには努力だけでなく、一人一人の備われた感性≠ェ大切。
云わんとしているこの意味をご理解いただける方、ぜひ一緒がんばってみませんか?
【募集部署】
・ヘルパーステーション
・デイサービス
・入所サービス
待遇・勤務形態等だけでなく、心配ごと諸々含めてお気軽にお問い合わせください。

お天気雨の後に・・・
2011/11/21
15時〜片瀬上空にまるで真夏の積乱雲を想像させる黒雲が覆い始めました。
暫くするとポツポツと大粒の雨が降り始め、ご利用者方々も狐の嫁入りだねぇ≠ニほのぼのムード。
しかし、以降は雷・豪雨・虹・雹等々の11月下旬とは思えない天候にびっくり。
17時〜そんな天候でも無事送迎を終えた江ノ島大橋で周囲を見渡せば…
@大山ケーブルカー駅の線路に沿った明かりが全て見え線路がどこにあるか藤沢の地からはっきりと。
頂上駅の照明は頻繁に見ることが出来ますが、架線全ての明かりが見えたのは覚えていないほど久しぶり。
A小田原〜真鶴〜熱海等の沿岸地域の町明かりが煌々と輝き、どこに町並みがあるかすべて確認できます。
B熱海峠から下るとおぼしき自動車のハイビームライトが星のようにチカチカ瞬くのを確認。
C鵠生園からは大島三原山中腹の明かりまでぼんやりと。
一時的な豪雨で空気中の塵が洗い流されたと同時に晴れ渡ったからこその絶景。
山北市外や大野山山頂の明かりも良く見える素敵な雨上がり。
こんな日は流れ星がよーく見えますのでぜひ!

ハヤブサ発見!
2011/10/29
AM8時〜片瀬県道をバイク走行中にふっと空を見上げれば「ヒヨドリ」の群れ。
渡りの為に内陸から集まってきた個体です。
そんな群れに目を向けていると片瀬にある○○○タワーズ″qwマンションより高速で飛び立つ鳥が目に入りました。
紛れもない「ハヤブサ」です。
ハヤブサは圧倒的な速度と運動能力でヒヨドリの群れに突入。
慌てふためく群れの中から標的を選び足蹴り一蹴。
一羽のヒヨドリが群れから弾き出されたところで見失ってしまいました。
あの襲撃シーンは何度見ても息を呑みます。
30羽以上の群れがたった1羽の鳥に翻弄され餌食となる圧倒的な力の差。
人間の世界では考えられない弱肉強食の世界。
海岸で一日ひなたぼっこしていればきっと見ることが出来る光景です。
ぜひ片瀬東浜へ!

秋の近況報告です。
2011/10/24
秋の訪れを実感する出来事が幾つか…。
@10/2(日)蓮池近くで今年初のキョキョキヨッキョッゲッツッッ≠フ大きな声で「百舌」が縄張り宣言。
百舌は冬場の餌場確保の為に一定の広範囲を私の餌場だ!誰も近づくな!!≠ニ高鳴きで周囲へアピール。
大抵は見通しの良い畑や広場で昆虫類が数多く生息している場所。
そんな場所へ散策すると小枝や鉄線などの尖った先にトカゲやコオロギ等が串刺しに…。
これをいわゆる「百舌のはやにえ」と言い、冬に向けての保存食。
一昔前は当たり前に探せたのですが、今は中々見ることの難しくなった貴重な光景。
百舌自身が宅地開発により餌場となる畑や広場が失われ生息数が減少した結果です。
そしてどうして「もず」は「ひゃくのした(百舌)」と
書くかというと、「もず」は字の通り「百種類の声を出せる舌を持っている」からと言われております。
それは冬季など餌となる昆虫類がいなくなると「他の鳥の声を真似ておびき寄せる」から。
実際に私は百舌が目白そっくりの声でさえずっている姿を幾度か見たことがあります。
百舌の別名は「雀鷹」…。
雀のように見えますが実は鷹のように肉食獰猛な鳥。
百舌が飛んでくると他の鳥は一斉に逃げ、昆虫類も草叢で息を潜めます。
繁殖期以外は単独が多く、一人で冬枯れの野に佇む姿は
なんだか寂しげにも見えます。
これからが最シーズン。
開けた野にゆきキョッッキョッキョッギョッゲッゲッツッ≠アの特徴的な声を探してみては?

A10/21(金)深夜、大庭遊水地近くの雑木林より
ボッポーッボッポーホーホー≠ニ怪しげな声。
耳を澄ませば明らかにその声は「フクロウ」」です。
小雨降る闇夜に寂しげに響くフクロウの声…。
姿を見たくても闇夜で見出すことも出来ずそのまま歩いてゆくと、刈り終わった田んぼに面した電線上になにやら大きな影。
もしやと足音を忍ばせ近づくと頭デッカチな大きなフクロウです。
サイズは目測で真ん丸くしたトビ級サイズ。
完全な成体の年季もの。
生息していることは知っていましたが、大庭近辺で姿を見たのは初めてです。
フクロウも百舌同様に「肉食」であり、主な主食は鼠や蛙など自然環境を要する生き物。
藤沢市の拡大してゆく宅地開発でフクロウも激減。
大庭の地でがんばっているフクロウの姿を見て少しホッとしました。

B10/24(月)「ジョウビタキ」の初見。
今年もユーラシア大陸方面から藤沢へ越冬にきてくれました。
又、片瀬海岸東浜に小さな鳥の群れが集結中。
毎年秋の深まりと共に暖地へ向かう「ヒヨドリ」が内陸部より沿岸地域へ集合。
年によっては江ノ島に生息している「ハヤブサ」や内陸から出帳してきた「オオタカ」「チョウゲンボウ」の襲撃から身を守る為に数千匹が一本の黒い奔流となり海面すれすれに逃げてゆく姿を見れることもあります。
昨年はその現象をご存じない観光者が異常現象だ!∞なにかの前触れか?≠ニおしゃっていましたが気がついていないだけでどこの沿岸地域でも見ることが出来る
毎年の恒例行事。
11月上旬には集合もピークを迎えますので機会を逃さず見学に!

このように「秋」は夏鳥と冬鳥が入れ替わる季節。
羽休めに意外な鳥が藤沢へ訪れることがありますので運が良ければ劇的な出会いも…。

台風過ぎて…。
2011/09/23
海岸正面の当園には風を遮るものがなにもなく、近辺のビル風もあいまってまさに烈風吹き荒れる狂乱状態。
昼前より徐々に風雨が攻勢をつよめ、自転車で外出していた職員が134号線に吹き荒れる風圧に体を押し返され帰園できない程。
風に身を晒せば圧し掛かる風圧で体が浮きかかり危険極まりない状況。
PM14時〜
近隣店舗の看板やトタンは空を舞い敷地内に轟音と共に落下。
134号線では風圧を受けやすいトラックが停車し、バイクは路肩を押しています。
顔に当たる水を舐めてみればそれは雨ではなく、しょっぱい海水。
所用から軽自動車で帰ってきた職員は片輪が浮いた≠ニ驚愕。
もはや外へでることは危険にて誰もが施設内で待機。
17時〜
風雨もひと段落し外へ出てびっくり。
幾度も藤沢で台風を経験しましたが、ここまでの被害ははじめてです。
道路のいたるところに瓦やモルタルが砕け散り、自動車のフロントガラスは割れ、多くの植木が飛散。
狭い路地では風圧に傾いだ塀や倒木が行き交いを封じています。
又、隣家の飛散物で窓ガラスや自動車が損傷し、話し合っているご近所同士の姿も多く見られます。
特に感じたのが、今はやり風のこじゃれた家ほどウッドデッキが損壊したり、おしゃれな塀があらぬ方向を向いているような…。

17時30分〜
江ノ電鵠沼の踏切横断中に目の前に大きなものが落下。
看板か? ビニールか? と目を凝らせばなんと「青鷺」です。
下降流で煽られた様子で、青鷺自身も「ゴアッッゴアッ」と驚き右往左往しています。
どうやら落下速度が大きな羽によりふんわりだったので怪我も無い様子。
しかし、鷺類は吹きさらしの樹上に営巣するだけでなくとても大柄な鳥なので身を隠す場所がありません。
どれだけの鳥的被害が生じたのか心配。

24時〜
台風一過のすっきり晴れた夜空には案の定きれーな星空が広がっています。
夜目にも箱根連山が姿を現し、あの狂乱が嘘のような穏やかな夜。

境川も引地川も溢れんばかりの濁流でしたが、反面こんなことも…。
両河川は普段ヘドロが川底に堆積していますが、この濁流できれいさっぱり海へ汚れが流れ去りました。
流れ込む水も汚水より数日を経て染み出た雨水が多いのでここ1週間程は清流状態を維持。
覗いてみれば川底の岩がきれいに見え、堆積物無く本来の姿を取り戻していました。
濁流に耐えた鮎が2日後から姿を現し、どこに潜んでいたのかミドリ亀もさっそく甲羅干し。
数日絶食していたカワセミも取り戻すように飛び回っています。
用水路にも驚くほどたくさんのドジョウ。
蛙・タニシも何事もなかったように水辺でぼんやり。
一見、日常を取り戻したような光景。

しかし、河口の砂浜へ行けば濁流に耐えられなかった鯉や蛙・亀・モグラ・蛇等の死骸がたくさん打ち上げられます。
そして、それらを食べる為にトビ・カラスが大挙海岸へ集結。
ヘドロやゴミが流れ込んだ海は臭気も鼻につく悲惨な環境。
片瀬や鵠沼の海が汚れているのは流入する両河川からゴミやヘドロが常時流れ込んでいるから。
七里ガ浜等は河川流入が少ないのでとても綺麗な海。

この両河川を綺麗にしない限りは片瀬海岸へのヘドロ堆積は止まりません。
機会があればぜひ「すっきりした河川」「汚れが流入した河口砂浜付近」を見比べてください。
そして木材以外のゴミはヘドロも全て私たち人間が放出したものであることを確認してみては如何でしょうか。

…鵠生園の周辺で蜻蛉「アキアカネ」が群れています。
台風後には蜻蛉が群れると言いますがどうして?
答えを知っている方ぜひ!

江ノ島大橋で!
2011/09/14
13日(火)10時15分〜
江ノ島のご利用宅を目指し大橋を自転車で。
この日は大潮且つ、満ち潮の時間帯なので片瀬西浜は橋直下まで澄んだ綺麗な水で満たされています。
観光客も少なく、水上バイク等の騒音もなく静かな海。
なにかいるかなぁ≠ニ下を覗き込めばいるわいるわ大小様々な稚魚が大きな群れで漂っています。

なんだか穏やか〜な光景に癒され、再び自転車を漕ごうとペダルへ足を掛けた瞬間。
ジャジャジャパッジャァァ!!≠ニ小魚が肉食魚から逃れる為に群れで水面に跳ね上がる独特の音が耳に入りました。
?≠ニ水面を覗けばびっくり!
小魚の群れが水面に砂利をばら撒いた様に跳ね上がっています。
何か大きな魚影が群れを前後左右から切り裂くように翻弄。
目を凝らさなくても澄んだ水でよ〜く確認できました。
「鯖」です。
5〜6匹の鯖が幾度も群れに切り込み捕食。
その度に小魚は宙を舞い四散。

…こんな沿岸際にも鯖が来るとは驚きです。
大潮の上げ潮という好条件だったからでしょうか?
「ソーダカツオ」や「ワカシ」が江ノ島防波堤で釣れることは有名ですが、30センチオーバーの鯖までもがこんな水深1〜2メートル付近まで肉薄するとは。

数を誤魔化す表現に「サバを読む」というのが有名ですが、この語源はまだ交通網や冷凍技術のない昔に唯一長期保存が可能で内陸部まで流通可能だったのが「塩鯖」。
金と同じ目方で取引される程の貴重品だったので、行商人は鯖のお腹に石や砂を詰めたりして目方を誤魔化したそうです。
数値を誤魔化したいほど貴重な塩鯖。
故に「サバを読む」という言葉に変化。
他にもプロレス技の「サバ折」等、鯖にまつわる逸話はたくさんあります。
詳しくは次の機会に…。

えっ!こんな昼間から??
2011/09/09
8日(木)AM11時20分〜 ご利用者宅へ訪問のために引地川沿いを自転車でギコギコ。
そんな折に丁度「竜宮橋」近くに釣り人。
ハゼ狙いかな≠ニ横目で見ればハゼ竿が弓のようにきれ〜にしなっているではありませんか!
鯉?∞ボラ?≠ニ見てみるも魚影は左右に走りどう考えても両者ではありません。
まさかまさかと期待するとやっぱりスズキ≠ナす。
サイズは30センチ前後なのでセイゴ<Tイズ。

こんな昼間からセイゴが釣れるなどびっくり。
釣り人へ聞くとえっ?昼間でも釣れるよ≠ニのこと。
…さすがは引地川。

PM20時〜134号線から引地川を覗いて二度びっくり。
街路灯に照らせれる水面下に群れる魚影。
ど〜考えてもセイゴの集団。
毎年、秋の始まりにセイゴ・フッコが引地川河口域に
大集団で訪れ、宴のように水面が波立つことがあります。
今年も期待大!
ルアー又はアオイソメの浮き釣りで狙いましょ!

朝刊ご覧になりましたか?
2011/08/28
27日16時30分〜 境川でカヌー遊びをしていた横浜の男性2人が片瀬海岸1丁目の護岸で何やら大きな生物を発見。
正体はなんと体長70p・体重11キロと巨大なワニガメ≠ナす。
捕獲後に保健所へ送られましたが、この個体も心無い飼い主に捨てられたに違いありません。

ワニガメ飼育は都道府県の許可が必要な程の危険生物。
横浜や大和市での発見も相次いであり、3年程前には
大庭遊水地にもその姿を現しました。
指を噛まれれば間違いなく切断を免れない危険極まりない顎力。

本来であれば熱帯で静かに一生を終えるワニガメですが、いるべき場所でない日本で飼育され、飼いきれなくなったら冬は冷たい河川や湖沼に捨てられる。
仲間もいなく、たった1匹で異国の地で寒さや厳し生活環境に耐えながらなにくそ!≠ニ踏ん張り続け生き続け、やっと何の外敵も気にせず生きていける大きさまで成長。
その途端、育ての親でもあるが最大の敵でもある人間に見つかり殺処分。
人間のエゴで熱帯の生物を飼育し、不要となったら適当に捨て、必死で生き抜いても危険だな≠ニ判断され命を絶たれる。
ワニガメに言わせれば勝手に輸入し、飼育し、見捨て、危険だからと殺すなど我々の命を弄ぶな!!≠ニ言いたいのではないでしょうか…。

気がつかなかった…。
2011/08/09
所用でご利用者がお住まいの○○○マンションへはじめて訪問。
そこは最上階にあるので展望はとんでもなく良好。
はぁ〜鳥の目線だぁ≠ニ感嘆し周囲を見渡せば今までに見たこともない光景が!!
それは目白山一帯に広がる広葉樹の先端付近に点々と散らばる白系の物体。
遠距離なので明確には識別できませんが明らかに「白鷺」「青鷺」です。
目白山の樹上にコロニーほどではありませんが、集団営巣地があったとは知りませんでした。
鵠生園の頭上を日常的にゴァゴァ飛んでゆく固体のご自宅が目白山だったとは…。
いつも何処からおいでか気になっていたのですっきり。
視点が少し変わるだけで見えなかったものが見え、気がつかなかったことに気がつく…。
視線だけでなく思考も様々な角度から考えれば思いもつかなかった答えが見つかるかも???

…ところで鵠生園上空を「ゴイサギ」も頻繁に群れで行き交うのですがそちらのお宿はどこでしょう?
営巣地をご存知の方はご一報!

ひさびさの目撃。
2011/08/08
8月6日(土)19時〜
片瀬諏訪神社駐車場で只ならぬ雄たけび!
暗闇に目を凝らせば「ハクビシン」と「猫」が喧嘩。
あきらかに猫有利な状況。
ハクビシンはギシャャ!!ギャッギャッ!!!≠ニ精一杯の威嚇をしたうえで木の上へ逃走。
猫強し。

8月8日(月)10時〜
鵠生園の正面玄関付近で「アオスジアゲハ蝶」がひこひこ乱舞。
人が近づいても警戒せず一心不乱に楠類の植木へお尻をちょんちょん。
その姿は間違いなく「産卵」
来年に子孫を残すべく一生懸命産卵に励んでいるのです。
アゲハ蝶やカラスアゲハ蝶は誰もがご存知の蝶ですがアオスジアゲハ蝶は案外知られていないことが多いようです。
洋風な前者2種に比べれば小柄で地味ですが、如何にも「こじゃれた和風」を醸し出す日本的な蝶。

これからの時期は蝶にとって恋の季節。
雌雄2匹がじゃれあいながら飛び交う姿を多く見ることが出来ます。
…しかし、昔に比べて蝶の姿を見かける機会が減ったように思えませんか?
やはり蝶が好む植生が宅地開発で減少し、庭木も洋風なものばかりが増えているからでしょうか。
少ない植生で何とか産卵〜孵化〜芋虫に成長しても多くの人はうわぁ芋虫だ!≠ニ殺虫消毒。

ぜひ庭木は洋風ではなく古きよき日本の植生を!!
芋虫を見ても気軽に殺虫剤噴霧ではなくまずは何者であるかを調べてから決断を!!

境川に怪しい泡が…。
2011/08/02
ここ数日に渡り「山本橋より上流100b〜400b」の両岸一帯にまるで温泉のようにポコポコポコと大量の泡が湧いています。
心なしかその近辺には「鯉」の姿も少ないような…。
先日の増水で上流から大量の汚泥等が流れ堆積し、腐敗によるガスでも発生しているのでしょうか?
それとも地震により川底が割れて温湧水でも湧き出しているのでしょうか?
はたまた、「謎の生物」が川底で蠢いているのでしょうか…。
20〜30年前の河川はいわゆる「どぶ川」だらけでいつもヘドロからメタンガスらしき気泡がボコボコ生じていました。
当時は農薬類も田畑で躊躇なく使用され、近隣のゴルフ場では芝生維持のために除草剤を大量噴霧。
下水道の普及が完全でない地域もあったので、大雨のたびに田畑やゴルフ場から汚染水が河川へ流入。
下水とあいまって「ザリガニも生息不可能な河川」が神奈川県内の至る所にありました。
しかし、環境意識の向上に伴い今や多くの河川では鮎が戻るまでに回復。
故にあの泡は腐敗によるものとは思えませんが、なんだか昔見たヘドロの泡によく似ていて不安が…。
河口域は全国有数の海水浴場なので調べたほうがいいのでしょうか???
※目白山より「アオゲラ」らしき声! 幻聴?

しつこくてスミマセン…。
2011/07/18
毎度同じような報告で恐縮ですが、あまりに素晴らしい光景だったので…。
引地川の大庭周辺にある瀬や中州近辺の護岸付近に鮎がわんさか。
鮎は川底がヘドロで蔽われている場所では生息できないので、引地川では流れが急でヘドロが溜まりにくい瀬等に集結。
又、本来鮎は川石についている苔を食べるのですが、引地川はヘドロが堆積しているうえに川底も護岸工事されているので苔がつくような川石がありません。
そこで引地川の鮎は川底を諦め、「コンクリート護岸の縁」を川石に見立て、護岸に付着した苔に口吻を立てています。
都会河川に生息する鮎ならではのちょっと寂しい食事風景。

その鮎が集まる秘密場所で竿をふるう男性が一人。
じっーと様子を見ていると5分ペースで鮎が釣れています。
近づき見てみればサイズ10a程度の鮎が魚籠に30匹以上!
釣り人に伺うと、今年は数は多いけどサイズが小振り≠ニのこと。
10月近くになれば14a位まで育つ様子。
味はヘドロ臭さが鼻につくけど干物にすれば美味とのこと。

護岸より目を凝らして覗けば魚鱗を輝かせながら縁に集まる鮎が鯉やボラとニアミスしながら身を躍らせています。
すると茂みからは「手長海老」まで姿を現し、深みでは鵜が魚を追いかける水飛沫…。
ふと空を見上がれば「チョウゲンボウ」が猛暑でふらついているドバトを襲撃。
数少ない中州には「イカルチドリ」がひょこひょこ。
おもわずここは長良川か!木曽川か!≠ニ錯覚してしまうような自然風景。
まだ藤沢も捨てたもんじゃありません!

ただ、なぜかわかりませんが河川敷と田んぼの中で鵜が二羽・青鷺の幼鳥一羽が奇麗な状態で亡くなっていました。
なぜ?
※7/13(水)藤沢警察署近くで今年初めてのセミ声!

夜の腰越漁港…。
2011/07/12
昨夜PМ21時前後に腰越漁港へ。
空には雲もなく、夜目にも月光に照らされる水平線が確認できる明るい夜空。
丁度上潮時間で漁港内も海水に充ち溢れてたっぷんたっぷん。
そんな漁港の水面を100円ショップで購入したLEDライトで照らしてみれば…。
いました!
「イカの稚魚」です!
あっちこっちに10匹程度の群れで波に揺られています。
時期と場所的にアオリイカの子供でしょうか?

他にも40a級のボラがびょんびょん跳ね、漁港を照らすライト下の海面には「アメフラシ」の様な独特なフォルムの生物がゆらりゆらり泳いでいます。
海面下では確認できないものの青白い魚鱗を光らせながら素早く動く影が多数。
スズキやヒラメ等の捕食魚も小魚目当てに徐々に集まりそうな気配…。
空には別名を夜鴉といわれる「ゴイサギ」が姿は見えませんが“ゴアッゴゴアッ”と鳴きながら飛んでゆきます。

目を凝らせば月光に箱根連山が浮かび上がり、十国峠の光がチカチカと輝き、昼間とは異なる厳粛な雰囲気。
防波堤では大きな網を片手に縁をライトで照らしながらなにものかを探す方々が数名。
目的はモクズガニかそれとも??

夜の漁港は不気味である反面、普段は中々気が付かないものに気が付く独特の不思議空間。
ただ、夏の夜漁港はなんだか“目には見えないなにか”までもが姿を現しそうな雰囲気。
夜の漁港観察をお薦めしたいのですが、何が起きるかわかりませんのでくれぐれも一人ではゆかないように…。

でかい…。
2011/07/11
大庭大橋より300b程下流で発見!!!
なんと「すっぽん」です!!
目測で甲羅長25a前後の大物。
泥の中に身体を同化させジッーと何やら周囲を伺っている様子。
…暫く観察しているとイナッコかハヤの稚魚らしき小魚がすっぽんの直近で水流に遊ぶように遊弋。
すると、じっーとしていたすっぽんは静かな闘志を燃やしながらそっーと小魚に近づき、まるでホラー映画特撮のように首をにゅ〜と伸ばしたかと思うと目にもとまらぬ速さで小魚を“ぱくっ”。
引地川にこんな立派なすっぽんが生息しているとはただただ嬉しい驚き。
夕方なので偶然に発見できましたが、本来は夜行性の生物です。
誰も気がついていないだけで、夜の引地川を覗けば案外まだまだすっぽんなどの固有種ががんばっているのかな?

怪しい影が…。
2011/07/07
境川沿いにある藤ヶ谷公園。
ここはカワセミが来ることで有名ですが、捨てられたアカミミガメが多数生息していることでは更に有名。
いつもなら散歩方々など誰かしらが池を覗いているのですが、今日は強風により一人もギャラリーがいません。
そんな人気のない池端を横目に通り過ぎた際に気になる気配が…。

水面に茶色い泥が吹きあがると同時に、ナマズのような雷魚のような魚が息を吸うような仕草で一瞬姿を現しました。
一瞬のことなので魚種や特徴も観察できませんでしたが系統としてはナマズ系の茶系…。
国産では記憶にない淡水魚…。
まさか、誰かが自宅で飼いきれなくなった外来種を藤ヶ谷公園に捨てたのでは???

今や全国の河川湖沼が捨てられた熱帯系魚種で溢れ生態系はもはやめちゃくちゃです。
やさしさと無責任を履き違える飼い主には怒り心頭。
藤ヶ谷公園の魚種が捨てられた外来ペットではなくて
「奇跡的に生息していたナマズ若しくは雷魚」であることを祈るばかりです。
正体をご存じの方はご一報ください!!

蓮池へ!
2011/06/26
先週後半より蓮池の蓮がぽつぽつとピンクの花弁を広げ始めました。
今年も多くの蓮が池面を多い、もう少しで極楽浄土のような風景に…。
ふと水面下にざわめきが生じているので近づき覗いてみれば、お〜きな「アカミミガメ」が「アメリカザリガニ」をバリボリと尻尾から食しています。
日本の池において米国出身の両者が縄張り争い…。
過去にこの蓮池へやはり米国出身のブルーギルを放流した人がいましたが、この鵠沼の池も徐々に米国化が進んでいるのでしょうか?

鵠沼界隈でこれだけ見事な蓮が見られる場所は他にありません。
これもすべて「蓮池を守る会」方々の熱意と愛情です!
是が非でも蓮池へ!!

今年だけかなぁ…。
2011/06/13
長久保公園近くにある「松下冷機」の跡地に官民共同での「エコ住宅」が計画中であることはご存じでしょうか?
将来的なモデル事業とのことで全国的に注目を集めているプロジェクトです。
温暖化や環境破壊防止を掲げた素晴らしい試み。

ただ、あの広大な更地をチラッと覗いて少し後悔してしまいました…。
現在の都会にはあり得ない広大な「野原」。
驚くほどの野鳥が集まっていました。
最近は鳴き声さえ稀になった「ヒバリ」が空高く“ぴちゅるぴりゅりゅりゅ”と縄張りを主張しながら飛んでいます。
水たまりには遠くて種類は特定できませんでしたが数多くの「シギ類」が羽を休め、それらを狙ってか「チョウゲンボウ」「オオタカ」など希少な猛禽類が円空。
10分程度でこれだけのことが観察できたので、詳しく調べれば様々な生物の生息域になっているのでしょう。

昔はひろ〜い野原など至る所にあり、クローバー摘みやヒバリの巣探しなど誰もが経験していると思います。
しかし、土地の開発により野原は消滅し、同時に多くの野生動物も姿を消しました。
そんな時代にひょんと現れた広大な野原。
多くの生物が「これぞ新世界!」と大喜びして各所より集まったのでしょう。
…しかし、この野原はエコ住宅の開発地。
様々な考えがあるのでなんとも言えませんが、昔の原風景を取り戻した環境もエコではないでしょうか?
「エコ住宅」と元に戻った「原風景」の両立を図って開発して頂ければ幸いです。

ここから望む富士山や丹沢はパノラマ感があり絶景。
特に夕日が沈む風景など感涙もの。
この原風景を見られるのもあと僅かですので、散歩がてらに塀の隙間から覗いて見て下さい。
人間と環境だけでなく、「他の生き物」にもやさしい住宅になればと願っております。

※「ホトトギス」が新林〜川名だけでなく、大庭〜綾瀬〜六会近辺でも営巣している様子。
鳴き声は“東京特許許可局”です!!

鳥近況。
2011/06/09
・6/3(金)PМ11時40分頃、片瀬〜藤沢本町上空より「ホトドギス」「カッコ」の声多数あり。
・6/4(土)片瀬海岸上空に「ハヤブサ」の姿あり。
同日、大庭の田んぼに「イソシギ」多数。
・6/8(水)目白山の間道で「コジュケイ」が道路を横断。
同日、羽鳥の街灯近くで光に集まる昆虫を食べる「アオバズク」を目撃。

一年の中でもっとも活動が盛んな時期です!
よーくよーく周囲に目配りを!!

鳥だらけ。
2011/05/25
本日、ご利用者と俳句作りの為に大庭へ。
未だ3/11震災の後遺症で一部道路が閉鎖されており、用水路も補修・交換がされていました。
それでも田植えは始まり、植えたばかりの稲穂にご利用者もニッコリ。
…俳句の為、総勢7名にて暫し瞑想。
此処で聞こえてくる鳥声がまぁ〜最高でした!
「ヨシキリ」「キジ」「コジュケイ」「カワラヒワ」「ホオジロ」「オナガ」「ツバメ」等々。
繁殖期を迎えた多くの鳥がそこかしこで多重音声状態でそれはそれは心地よい空間。
特にツバメは橋下が集団の営巣場所になっているためか無数に乱舞しておりそれは見事な光景です。
引地川も田植えの為に用水路へ水が流されているので、川底が見えるほど水量が低下し、鷺類も捕食しやすいのか今までにない数の「白鷺」「青鷺」がおり、川べりの茂みをみれば「ゴイ鷺」も姿が見えます。
くどいようですが、大庭を散策するなら今が最高です!
ぜひ!!

事件です!
2011/05/25
19日(木)鎌倉市腰越〜津にある「二又川」で鮎の大量死事件が発生!
真夏には岐阜県等で酸欠鮎の大量死事件など過去にありましたが5月の涼しい季節に大量死とは…。
以前にも二又川の下流にある「神戸川」でも鮎・ハゼ・ヨシノボリ・ハヤ等の大量死がありました。
その原因を警察が調べるとなんと「シロアリ駆除剤」の成分が水から検出され、誰かが意図的に投機したものと判明。
その事件後に下流域を見に行きましたが、魚類だけでなくモクズガニや手長海老などの死骸も目につく悲惨な情景。
そして気になったのは薬剤で亡くなった魚類や甲殻類をサギ類をはじめとする鳥類が啄み食べていること…。
鳥に「危険だ!」と言っても通じる訳なく、その後に彼らはどうなったのでしょうか?

今回の二又川は薬剤も検出されず、大量死の原因は不明とのことですが、干潮時で水量が多いと薬剤はすぐに海へ流れでてしまうので検出が難しいと聞きます。
なんだか気分の悪い事件。

しかし、今年も神戸川だけでなく引地川・境川にも多くの鮎が遡上中。
橋から川面を覗けば太陽光を受けた背中を光らせながら10センチ前後の鮎が水流を切るように泳いでいます。
川面を見ていると「なにかいるの?」と声をかけられることも多く、「鮎がいます」と答えるとたいがいの方は「えっ〜鮎ってこんなところにいるんだぁー」と驚かれます。
40年前までは当たり前だった光景が今や人を驚かすネタに。
晴天の際には鱗に反射する光でその姿がよく見えますのでぜひお近くの河川へ!

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