北斎の後を追って歩く富嶽三十六景

北斎の後を追って歩く富嶽三十六景
当ホームページは浮世絵師、葛飾北斎の描いた富嶽三十六景と思われる箇所に実際に
出向き富士山の素晴らしさを検証すると共に当時の時代と現在の環境を検証するため
に作成している。現在の東京都からの富嶽三十六景が十五景存在するが、見える箇所は
殆ど見当たらない。身近な神奈川県所在の富嶽三十六景は見えており出向いている。
冨嶽三十六景確認場所 東京都内 十五景 

冨嶽三十六景確認場所 神奈川、千葉、茨城 十一景

冨嶽三十六景確認場所 山梨、長野、静岡、愛知十景

冨嶽三十六景確認場所 神奈川、千葉、茨城 十一景


神奈川沖浪裏
千葉県館山沖との説が有るが、晴で富士山が見えて、波がこれほど高い場所は想定出来ない。
逗子海岸(JR横須賀線逗子駅下車南へ20分程度)からの富士山を掲載。

久里浜から金谷への東京湾フェリーから見る富士山を紹介する。

館山沖は波が穏やかで有るが、富士山が何処に見えるのか確認出来ず、別途確認予定。


東海道程ヶ谷
現在のJR横須賀線東戸塚駅下車東へ徒歩15分品濃坂付近


相州七里浜
関東の冨士見百景にも指定されている。JR横須賀線鎌倉駅または東海道線藤沢駅から江ノ電、七里ケ浜または稲村ケ崎下車



相州江の島
JR横須賀線鎌倉駅から江ノ電江ノ島下車(徒歩10分程度)または東海道線藤沢駅から小田急江ノ島下車(徒歩5分程度)。
現在の腰越漁港(江ノ電腰越から徒歩が近い)からも同じ構図の富士山が見える

国道134号線沿いから見た富士山と北斎の富嶽三十六景(相州七里浜、相州江の島)の場所を記述。


当時の江の島は江の島詣をする人々で賑わっていたが、現在の国道134号線沿いには多くの絶景ポイントが有る。
何故七里浜を選んだのか。北斎は東海道程ヶ谷を写した後に東海道を下り戸塚宿と藤沢宿の間の鉄砲宿から
鎌倉道(上の道)に入り鎌倉へ行き、稲村ケ崎、七里浜に立ち寄り絶景を写した後に江の島詣をして江の島道を遡り
藤沢宿に合流したのかも知れない。その後平塚宿、大磯宿を経て梅沢在へ向かったのでは。

相州梅沢左
梅沢左とは何処なのか現地の方に伺っても不明、説によると梅沢在の彫間違いとか
JR東海道線二宮駅下車、東海道を西へ徒歩30分押切川付近ではと思われる。現在の
押切川からは富士山は見えず、近くの丘に上がれば見えるので合作ではと思われる。


相州箱根湖水
JR東海道線、小田原駅から箱根登山鉄道かバスで箱根まで


相州仲原
相州仲原は富嶽三十六景には入っていなく四十六景の一つと言われている。作成時期は三十六景と異なると思われるが
近隣の神奈川のため参考までに記載する。場所は花水川の上流の渋田川の大綱橋から立堀親水公園の間が富士山の構図としては近い。
ただ浮世絵の橋は田畑の中の橋の様に思え渋田川の橋とは思えない。
立堀親水公園にいた数人に場所の確認を行ったが、北斎を知らない方もいて富嶽三十六景と相州仲原は知られていない。

当時は中原往還が有り、江戸と平塚中原を連絡し、古来は奥州街道とも言われた。神奈川の古道を検索。
中原御殿跡には現在中原小学校が建っている。近くには谷川と谷川橋の碑が残る。
当時はこの辺からも絶景の富士山は見えたとも思われる。北斎の描いた橋は谷川橋では無いだろうか

JR東海道線平塚駅駅下車、徒歩50分程度。神奈川中央交通のバスで平塚共済病院(平塚から10分)下車で中原御殿跡に徒歩10分程度で行ける。渋田川沿いを歩いて大綱橋から立堀親水公園までを確認するには神奈中バスで大綱橋で下車が良い。
渋田川を更に歩くと高麗山が見えて来るので構図が異なる。

凱風快晴
JR東海道線、新蒲原駅 南口 イオンモール周辺


山下白雨
場所不明だが、


常州牛堀
鹿島線の潮来駅から徒歩1時間ほどの牛堀地区と想定している。潮来港周辺から富士山が見えると船宿のご主人に伺ったが確認出来ていない。



上総の海路
内房線の上総湊から徒歩10分程海岸方面へ浦賀水道付近と想定している。



登戸浦
現在の千葉市中央区登戸町の登渡神社からとの事だが、現在は街中に有り、富士山は見えない。当時は砂浜だったのかも知れない。
総武線千葉駅から徒歩10分程度、京成千葉線新千葉駅から徒歩3分程度。海岸までは徒歩30分程度。

冨嶽三十六景確認場所 山梨、長野、静岡、愛知十景


甲州石班沢
甲州石班沢は釜無川と笛吹川の合流地点との事で身延線、鰍沢口(富士駅からワンマンで120分で
特急は停車しない。)下車し場所の確認を行った。鰍沢口から徒歩10分程で富士橋に辿り着くが、
上流部分の合流地点を見ても下流側を見ても富士山は見えない。地元の4名の方々に聞いたが富士山は見えないとの事。

説によると菟之瀬(うのせ)付近との事も有り、52号線を下流に向かって確認に歩くが、この地区は盆地になっており、
盆地の間を富士川が流れている。富士山が見えるとは思えない。

富士橋から60分程歩くと箱原という地区に辿り着く。暫くして畑仕事をしていたお姉さんに聞くと富士山が
見える箇所は有るとの事、富嶽三十六景鰍沢の看板も有るとか(分かりにくいので見過ごすとの)
暫く歩くと洞門が有り、第8洞門から下流に向かって第1洞門迄ある。20分程かかる。第7洞門と第1洞門は以下の通り。

第1洞門の前後で富士山が見えた。ただ52号線から富士川に降りる事は出来ないので岩の是非、水の流れは確認出来ない。
北斎の絵は第1洞門の上流部分が近いと感じた。

第1洞門から更に10分程歩くと西島トンネルが有り、ここから月見橋と富士山が見えるが、北斎の構図と異なると考える。
身延線の駅が分からず、魚屋のご主人に教えて頂いた。月見橋から20分程度で甲斐岩間という駅に辿り着く。

富嶽三十六景、甲州石班沢の富士山は本栖湖、精進湖との合作との説も有る。他の富嶽三十六景にも合作と思われる作品が有る。
第1洞門を下った所で有れば釜無川と笛吹川の合流地点との合作かも知れない。

甲州三坂水面
河口湖 御坂みち周辺と思われる。富士急、河口湖駅から徒歩40分程度

御坂みちから河口湖美術館方面へ20分程湖岸沿いを歩くと素晴らしい桜と富士山が見える。多少の逆富士に見える。

河口湖周辺の富士山絶景ポイントと富嶽三十六景、甲州三坂水面と思われる場所は以下の通り。


甲州三島越え
御殿場から富士急河口湖行バスで籠坂峠とされているが、現在の籠坂峠は林に囲まれており、見えない。手前としている。

籠坂峠から甲州三島越えをして山中湖まで徒歩40分程かかるが、途中富士山は見えない。山中湖の旭日丘湖畔緑地公園では絶景の富士山が見える。

山中湖周辺の富士山絶景ポイントと富嶽三十六景、甲州三島越えと思われる場所は以下の通り。


甲州犬目峠
甲州街道 犬目地区の旧犬目宿周辺と思われる。
ネットを検索すると土曜日は8時12分だけ、四方津駅からバスが出ているとの事でバス停で待っていても来ませんでした。
バス停で待っている3人と確認したらバス標識の時刻表に4月以降と記載されています。
タクシーの運転手に確認したら今の時期バスは運転していないとの事で、4人でタクシーに乗車して犬目まで行きました。

タクシーの運転手に富嶽三十六景の犬目峠は何処なのか確認したら分からないとの事でバス停周辺では森の中で富士山は見えず、
鳥沢方面へ歩くと一里塚周辺から富士山が見え始める。北斎はこの辺から描いたのでは無いだろうか。



信州諏訪湖
場所確認中


遠江山中
場所確認中


東海道江尻田子の浦略図
諸説有るが、JR東海道線 吉原駅南口から徒歩20分程度で港と富士山の見える公園から



尾州不二見原
名古屋市中区富士見町付近と思われる。富士見町は存在している。
富士山が見える箇所は見当たらない。近くに下茶屋公園が有る。


駿州江尻
浮世絵:予期せぬ突風に戸惑う旅人達 JR東海道線清水駅近く


東海道吉田
浮世絵:不二見茶屋に富士の遠景が描画されている。 現在の愛知県豊橋市、
JR東海道線線豊橋駅から東海道を西に30分程度歩くと吉田橋から富士山がが見える。

冨嶽三十六景確認場所 東京都内 十五景


礫川雪の旦
文京区小石川周辺 丸の内線後楽園下車 傳通院近辺,富士山は見えない


深川万年橋下
都営清澄白川下車⇒万年橋小名木川、隅田川合流地点,富士山は見えない


五百らかん寺さざいどう
都営新宿線西大島下車直ぐに羅漢寺が有るが、富士山は見えないと思われる。


東都浅草本願寺
台東区浅草、銀座線浅草下車 浅草東本願寺へ 富士山は見えない。


江戸駿河町三井見略図
中央区室町 都営浅草線室町下車 富士山は見えない。


御痲川岸より両国橋夕陽見
江東区両国、大江戸線両国下車 両国橋下渡し場付近からは富士山は見えない


江戸日本橋
中央区日本橋 付近からは富士山、 皇居(江戸城)も見えない。


東都駿台
御茶ノ水駿河台 丸の内線御茶ノ水下車 神田川が付近流れている。富士山見えない。


青山円座松
渋谷区地下鉄外苑前から北西へ徒歩10分程度、当時有名だった円座松
 が有った龍巌寺、周辺では現在、富士山の見える箇所は見当たらない。


武陽佃島
中央区新川、日比谷線八丁堀下車 隅田川の河口から佃島を見る。付近から富士山は見えない


隅田川関屋の里
足立区千住仲町近辺、千代田線北千住下車仲町公園と氷川神社が有るが、現在富士山が見える箇所は見当たらない


武州千住
千代田線北千住下車、隅田川、帝京科学大学北側、富士山は見えない


下目黒
目黒区目黒、山手線目黒下車 目黒区界隈、北大崎2丁目 白金教会の西側の坂。


隠田の水車
後に見えるのは渋谷川 現在の表参道ヒルズ周辺。渋谷川は現在地下を流れている。参道橋の標識が残る。



武州玉川
東京都調布市 京王線京王多摩川下車 多摩川付近

時代風景がかなり変化しており、当時の場所を想定する目印も余り有りません。
富士山は行って見えるものでは無く天気予報が晴れでも雲がかかる事が多いです。
5回に1回程度しか素晴らしい富士山は見えず完歩するには10年程度の予定です。
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[更新日 2023.12.27] [前回 2023.03.12] [前々回 2023.03.04]
[更新日 2023.12.27]神奈川沖裏、上総の海路、常州牛堀を追加しております。
[更新日 2023.03.12]犬目峠を追加しております。
[更新日 2023.03.04]上総の海路を追加しております。
[更新日 2021.11.28]相州仲原を追加しております。
[更新日 2021.11.20]登戸浦を追加しております。
[更新日 2021.11.04]相州七里浜、甲州三坂水面、甲州三島越えに国道134号線、河口湖、山中湖の富士山絶景ポイントを追加しております。
[更新日 2021.10.31]甲州石班沢を追加しております。
[更新日 2021.06.10]隠田の水車を追加しております。
[更新日 2019.12.17]凱風快晴,東海道江尻田子の浦略図を追加しております。
[更新日 2019.12.08]下目黒を追加しております。
[更新日 2019.11.04]甲州三島越えを追加しております。
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