タコノアシのタイトル タコノアシの由来

夕日の富士山望遠

「Studioタコノアシ」は、リタイアした「タコ」さんの感性をとおして日々のできごと、興味ある事物、人的交流ネット ワーク、地域活動、趣味、自然の移ろいなどを、気の向くままに随時掲載します。
タイトルの野草「タコノアシ」は、環境省のレッドデータブック(RDB)では絶滅危惧II 類 (絶滅の危険が増大している種)で、生育地の湿地が開発で失われ、年々減少していますが、 「タコ」さんのフィールドのひとつである遊水地では、辛うじて生き残っています。
「タコ」さんも2004年に現役を退き、絶滅危惧種?の仲間入りをしたので、その名を借りたこの小さなスタジオ から世の中にささやかな情報を発信し、落日の輝きを更に増していきたいと思います。


さて、その「タコノアシ」と言う面白い名前の野草とは・・・

タコノアシ

被子植物・双子葉類・離弁花類・ユキノシタ科(Saxifragaceae)
環境省レッドデータブック(RDB)の判定 絶滅危惧II類(VU)

和名 タコノアシ 学名 Penthorum chinense
多年草。茎の基部は地中にあってやや肥厚し、茎の地上部は直立し、 分枝せず、高さ30〜80cm、ふつう淡紅色を帯びる。 葉は狭披針形〜披針形または狭楕円形、長さ6〜11cm、斜開するか 平開する。花期は8〜10月、花序の枝は、はじめ先端が渦巻状に外向 きに巻いているが、のちに伸長して斜上し、長さ4〜12cmになり、花は 径4〜5mm。
泥湿地、沼、水田、川原などで、水位の変動する場所に多い。

生育地の現状と判定理由 <判定基準:ACD>
228メッシュのうち10メッシュで絶滅し、60メッシュで現状不明である。 現存するのは40メッシュで数個体、64メッシュで数十個体、41メッシュ で数百個体、13メッシュで数千個体であり、総計約6万個体と推定され る。
平均減少率は約30%、100年後の絶滅確率は約2%である。
減少傾向が続けば、約300年後には絶滅すると予測される。
河川の開発、土地造成、植生の遷移が減少の主要因である。

−−環境省レッドデータブックより−−

レッドデータブック(RDB)について詳しく知りたい方は、 ここ をクリックしてください。

秋のタコノアシ

秋になるとタコノアシは、巻いていた花序の先端も種子が成熟して直立して、 美しい紅色に変わる。まさしくゆでだこか酢だこ状態である。(前掲写真と同じ個体を撮影)
来年もまた元気に育ち、立派に花を咲かせてほしいと願う。

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