中田英寿の軌跡へ

イタリアのヒデ

１０月１８日ヴェネツィア戦

　日曜日は夕方になるともうわくわく。平塚にいたときだって、こう毎試合は見られなかったのに、はるかイタリアにいるヒデを、たとえＴＶとは言え毎週見られる幸せ。いつかイタリアには行きたいけれど、とりあえずはこの幸せを満喫したいと思います。
　まあ、こうしてストーカー的に一選手を追っていると、「一人の選手だけしか見ていないようでは、サッカーなど分からない」と言う人もあるようです。ふふふ、サッカーマイナー国の訳知りが何を言うのか、ブラジルで「ジャポネーズ」はへたくその代名詞。サッカーを知っているとか知らないとか言ったら、世界中が笑いますよ。ヒデを通してサッカーを見る者はへたな訳知りを超える可能性があると思います。なぜならヒデはもはやジャパンを超えてしまったから。
　ちょっと今日は大きく出てしまいましたね。これを読んだせいかも知れません。朝日新聞１９日付夕刊（署名・裕）に後藤健生さんの記事が出てます。「中田英寿選手が右方向にパスを出したとします。そのプレーを選んだわけは何かというと、無意識のひらめきが大きい。どんな情報を得てどう判断したのか、実際はだれにも分からないし、正解もない。私の仕事は観測して、解釈することです」
　
　さあ、今日もみんなでヒデを観測しましょう。そして自分なりの「解釈」をしようじゃありませんか。


　前半４５分

０分 キックオフの時、ヒデのスパイクが映る。フィラで分かったのだけれど。
１ ペルージア正面３０ｍから。セカンドボールを蹴りこんだのは誰だろう。カメラはヒデをアップにしているが。
２ ペルージア右ＣＫ。ヒデはニアに駆け込む。ＣＣから相手陣内に向けて競り合い。深く押し込む。
３ ＣＣ付近を走る。右奥に入り、ゼ・マリアのフィードをヘッドで競る。
４ ヴェネツィアの選手倒される。ペトラッキも倒される。ちょっと肩を叩いてペナ内へ。
５ 左サイドで内側をケアする。ＣＣ後ろへ戻って奪われそうな球をつなぐ。
６ 右前に走り込んでいるかな。
７ ゼ・マリアの右スローイン、ペトラッキと絡んでいる間、ゴールエリアで待っている。
８ 今日のヒデは少し分かりにくい。姿勢が少し違うかな？
９ 左前にいるが。ちょっと前傾姿勢のような。
10 ヴェネツィアの時間、左右を見回しながら中央をゆっくりもどる。
11 左サイドで起点になった。ブッキのSH。ヴェネツィア、ヒデのマークはゾーンで受け渡しているけれど、中盤からしっかりついている。
12 ペルージア右ＣＫ。ヒデはペナ内。アップになっている。中央ニア寄りか。左スローインから、右へ指示を出すが、球が戻ってくる。奪われる。
13 自陣ペナ前からゆっくりドリブル、前線のブッキに当てようとするが、ファウル。
14 相手陣、ハーフラインまで追いかけて、左足ヒールで奪おうとする。
15 自陣で受け取り、右前のペトラッキに展開。ペナ前へ走り込む。ブッキに当たった球をもらおうというところなのだが。
16 ラパイッチが左サイド持っている間、ＤＦの裏をとって待っている。
17 ペルージア右ＣＫ。ニアで待っている。ここはぴったりマークされている。
18 前線で二度当てられ役。ここではさすがにターンできないね。ヴェネツィア、右下に押し込んでくる。
19 ＣＣ下から右前へドリブル。左からのチャレンジには左手でカバー、右後方からの足にも気づいてタッチを変えている、しかし引っかけられる。抜ければチャンスだったのではないか。タッチを変えた瞬間、視線は前方を見ていた。
20 中央ドリブル。どうも今日のヒデは腰が曲がっている。立ち姿では他の選手と区別できない。疲れがたまるとこういうことがあるが。それとも太ったのかしら。イタリアは食事がおいしいと言うし。
21 ヴェネツィア、シボックオーバーヘッドキック。ヴェネツィアＣＫ左右から。ヒデはペナ前にいる。
22 シボックとペトラッキ、右コーナーでバトル。
23 ＣＣ右足アウトを使ってのターン、前はくさびのパスを送るが通らない。ちょっとキックが不正確？ペナ前右寄りで上がってくるサイドのゼ・マリアへ展開。ゼ・マリア絶妙のクロス、フリーのブッキに、はずしちゃった。
24 中央ヘッドでさわりました。
25 無用のアップが多くて、全体がよく見えません。常にヒデを映せとは言いませんが。
26 ＣＣにいる。
27 オリーベSH。
28 右でもらって中央を横切るようなドリブル。ゼ・マリアからのクロス届かない。ペルージアＣＫヒデ。
29 ＣＣにいる。
30 ヴェネツィア左から攻める。ヒデも左下にいる。中央後ろ向きで受け取る、押されているが右へ展開。
31 ペルージア左ＣＫ。ニアにいる。
32 ラパイッチ右からセンタリング、右ペナ内走り込んでいるがコントロールできない。マークもきついのだろうが、あんまり調子よくないみたい。
33 ヒデにボールが来ませんね。
34 中央に走り込んだヒデの後ろをパスが通りすぎる。
35 ペルージア左ＣＫ。ニアにいるが後ろを振り向き、離れる。ボールは中央へ。
36 中央を走っているが、ボールには絡まない。
37 ペルージア左からFKヒデ。直接狙った。
38 左サイド、チャレンジを受けるががっちり受け止める。強い。
39 ペルージア左からFK。ヒデではない。ペナ左にいる。
40 ＣＣにいる。
41 左からのクロス、また左ペナあたりを走っている。
42 左ＣＫ、ショートだ。
43 ゼ・マリアからクロス、オリーベＨＳＨ。ゴール。ヒデも中央にいた。
44 左サイドから長いドリブル、サイドチェンジでゼ・マリアへ。
45 どうも、ヒデのフリーランニングが少ないような。ヴェネツィアのＤＦが厚いのだけれど。

後藤さんの記事の続き。「サッカーに限れば、世界で今これほど楽しい国はありません。この先少なくとも十年は、未来が現在よりも良くなる時代が続くんですから」後藤さんは３年前にサッカー評論の世界に入った人だそうです。ヒデもデビューして３年ちょっと。この国のサッカーはまだ始まったばかりなんですね。しかし、選手の旬は短いです。先週のＴＶ東京「熱血サッカー宣言」のエンディングを見ていたら、９０年のカズの映像が出ていました。あのまたぎフェイントの速いこと。なんか涙が出てしまいました。　

後半４５分

０分 右にいる。
１ ヴェネツィア攻勢。ヒデはＣＣの下にいる。
２ 監督のアップが長い。
３ 左ハーフラインより前で後方からのパスを受けるが、倒される。守備のために右下まで下がってくる。
４ 右前でプレス。ＣＣで守備。
５ Ｄに入り込んでいたが、球は来ない。
６ 左下で後方からタックル。ファウルをとられる。
７ 右ハーフラインより前、後方からのパスを受けるが倒される。左からのクロスに対して、右ペナ角で待っている。
８ ヴェネツィアの選手交代、時間がかかってる。
９ ＣＣ下でチェイス。パスカットし損なった。
10 ヴェネツィアＣＫ。Ｄ前にいる。ペルージャも選手交代。
11 マイボールでの走り出しが速い。フィードも難しい体勢からきれいに出す。
12 ＣＣから左下へ戻って守備。ラパイッチのセンタリングからブッキSH。サイドネット。ラパイッチのドリブル最中、ちらっと映ったが、球は来ないとあきらめの表情？
13 自陣Ｄ前のパスとられる。ペトラッキ、ゼ・マリア右サイドからの攻めに、中央を上がっていく。
14 ＣＫ右ヒデ、ファー。ペトラッキ、当たらない。
15 守備の時、今日のヒデはやや中央より。ゼ・マリアが入ったからかな。
16 右サイドでチェイシング。壁に入っている。
17 左からクロス。ファーのペトラッキに。惜しい。
18 ＣＣ近くにいる。
19 ゼ・マリアが持ったとき受ける位置にいるようだが、どうも来ないね。
20 ＣＣ下中央で守備。パスにもドリブルにも対処できるような間合いで、ステップ。
21 通訳さん、大映し。「真ん中で残って！」若手の落語家のような顔だね、この人。なんかヒデ、むっとした表情。
22 左寄りでチェイスから、ゼ・マリアと絡んで攻め。ペトラッキを入れた右三人の絡み、距離を計りかねているよう。
23 オリーベ、ハンド。壁４枚の左。
24 右下に球をとりに行く。
25 右上でチェイス。
26 ヴェネツィアＣＫ。左ペナ前で浮き球をコントロール、ドリブル、ハーフラインすぎたところで、倒される。
27 Ｄ前で縦、くさびペトラッキへのパス。
28 ペトラッキが倒れている間、タッチで指示を受けている。通訳さん、サッカー分かっているのかしら。
29 ちょっとしか映らないけれど、ペナ前まで走り込む。
30 右下、中央で守備。
31 ヴェネツィア攻勢。自陣Ｄ前で守備。
32 カットからドリブル、右に展開。
33 相手のミドルシュートねらいにゴールサイドをカバー。
34 ペルージャ選手倒れる。左ペナで守備。自陣中央でバックへのスローインを狙いチェイス、追いついてショルダーのタックル、激しい。
35 ペルージャカウンター、ヒデは中央トップに走り込む。
36 ヴェネツィア攻勢。左下に下がっている。
37 前線で守備。自陣でも守備。相手ボールになった瞬間、出されたらまずい左コーナー付近を見てからゴールサイドを切りに行く。
38 ペルージャ、逆襲、ハーフラインででもらって、右に展開。
39 ヴェネツィア攻勢。
40 ヴェネツィア、また攻勢。Ｄ前にいる。
41 前線でチェイス。
42 ハーフライン下でもらってドリブル、２人コースに入るところ、左前にスルーパス。
43 ゼ・マリアが右ペナ角、ドリブルで持ち込む間、ニアのゴールエリア前にいる。
44 左を走っているヒデにサイドチェンジ、ドリブル、ミドルシュート、カーブをかけて、ファーのポストを巻く感じ。
45 ロスタイムが５分もある。右ペナでストラーダと絡むが、オフサイド。ヒデ、左サイドに開いている。ハーフライン前でパスを受けようとするヒデを倒す。

感想
今日はいつになく姿勢が前傾で、他の選手と区別がつきにくい。周りを見回す頻度も少なくて、何かいつもと違う。体調が悪いのでなければいいが。２８日はエジプト戦のために帰ってくるという。きつい日程になるなあ。あんまり無理はして欲しくないのだけれど。今週はＵ１９のアジア大会も始まって、深夜が忙しい。毎分記録もなかなか作れなくて、遅れてしまいました。

harabinへのお便りはこちらへ→mharabin@city.fujisawa.kanagawa.jp

試合開始へ　　中田英寿の軌跡へ　　harabinのホームページへ