中田英寿の軌跡

代表のヒデ

10月28日代表エジプト戦

 「凱旋」であるそうだ。彼が彼のための戦いをイタリアでしていることが、なぜ凱旋なのだろう。代表として、戦い、勝って帰ってきたのなら、そう認めてもよいが。イタリアの実績だって、まだ途中経過だ。真の意味で、英雄の帰国はまだまだ先の話である。

前半45分

0分 CC前から右奥へスルーパス。誰もいない。どういう意図なのだろう。左サイド、パスカット。
左サイド、ハーフラインで相手ボールをチェイス。
ハーフライン上左から右へドリブル。左サイドでFK、ニアポストに走り込む呂比須を狙う。
エジプト、左からの攻め。左ペナまで戻ってケア。
CC前やや左寄りでもらって、ターン、3人に囲まれるが、外して横へパス。
25がぴったりマークしている。
相手ボールに対して、スライディングで取りに行く。ケガするといけないからあまり無理はしないでもらいたい。
25はマンマーク、ハーフラインよりこっちまでついてくる。
望月倒れる。
右サイド、ハーフライン付近、相手ボールにチャレンジ、ファウルをとられる。
10 左下で相手ボールをカット。
11 CCで体勢を崩しながら、中央へスルー。
12 CCでもらって、中央からやや左よりにドリブル、左サイドを走る中山にスルー、カットされる。
13 中央前で名波からもらう、少し下がってターン、左へ。戻ってくるところドリブルで抜けようとするが囲まれる。
14 エジプトの攻めは鋭さが感じられない。
15 呂比須とポジションを変わったようだ。CC付近でもらって、簡単にはたく感じ。
16 CCの中でマークを受けている。ベンチからヒデに「もっと右サイド」という指示が出ているのだそうだ。
17 ヒデに球はこないね。
18 マークはDとCCの間までついてくる。
19 左サイドでチェイス。追い込みのおかげで名波がパスカット。
20 CCまえ右寄りでもらって、ターンできないままサイドチェンジ。
21 呂比須が持ったところ、左に開く。
22 呂比須との距離を計っているのだろう。右に開いたり前に出たりしている。
23 呂比須からのスルーパスを中山が受けたところ、ファウルPK。中山、ゴール。
24 ヒデはDの前に立って、微動だにしない。
25 右前でスローインを受けるが、人が混んでいて抜け出ることはできない。
26 エジプトのFKに対して、Dのあたりにいる。
27 ヒデゴールのコール。久しぶり。右サイド、チェイス。
28 後方からの名波のフィードにトップの位置で手をあげている。CC付近でチェイス。
29 CC付近でチェイス、バックパスに追い込む。
30 エジプト、左からFK。井原にYC。エジプト選手倒れる。
31 壁2枚の左にいる。相手ペナ前ボレーSHを狙う。空振り。
32 名波から受け取った球を、右足アウトで左ペナ横を走る中山にスルーパス。
33 ボールを争って走り込むが、ファウルをとられる。ハーフラインで相手ボールのカットを狙う。
34 呂比須のヘッドによるセンタリング、中山へ。
35 この時間はヒデに来ないね。
36 インタセプト、タックルを受けながらドリブル、左に展開。
37 CC前でもらってキープ、左に展開。相馬のSHまで日本速い展開。エジプトカウンター。
38 左寄りにいる。
39 名波が持ったところ、25のマークをかいくぐるために、大きな動き。振り切って、ゴール前に現れて、センタリングを受ける。
40 CC左横体勢を崩しながら、浮き球をコントロール、また抜きで左にパス。
41 左サイドに進出。CC、後追いながらチャレンジ。
42 クリアボールをもらって、ドリブル、相手のチャレンジに奪われそうになるが、望月がフォロー。
43 CCでヘッドを競る。マークはぴったり。ゆっくり歩いている。
44 マークを振り切って、左へドリブル、倒される。
45 望月倒される。右ペナ角のFK。名波かヒデか。フェイクでヒデ、大外を飛び込んだ選手を狙う。もう少し高ければ。相手ボールのこぼれを、ミドルSH。

 ここまで書いたら、フリエがマリノスに吸収されることを聞いた。そんなことがあっていいのだろうか。フリエはマリノスではない。フリエはあくまでフリエなのだ。佐藤工業が左前だろうが、全日空が不景気だろうが、そんなことはフリエとは関係ない。たとえ、フリエがプロチームとしてやっていけなくても、フリエの名前は100年の後まで残さなければならない。それが、Jリーグの構想のはずだ。300万都市の横浜に、2つのチームは決して多くない。ヨーロッパの多くの国は、その程度の人口でリーグ戦を行っている。前のヨーロッパチャンピオン、デンマークの人口は横浜と川崎を合わせたほどだ。なぜ、フリエを残しておけないのだろう・・・なんでも経済だ。ベイスターズが勝っても、経済効果でしか語られない、この国。「国民」体育大会の決勝戦が木曜日の午前10時に実施されるこの国。全うに働いている「国民」の誰が、この日この時間に見に行けるのか?スポーツを文化としてみない、この国。投資の対象か、あるいはギャンブルの対象としてしかみない、この国・・・ U−19の戦士達よ、亡命しちゃいなさい。あなた達はヨーロッパで充分やっていける。監督さえまとも ならね。この国にいてもいいことはないよ。

後半45分

0分 ハーフライン左寄りにいる。
日本右から遅攻。右寄りにいる。
左前でプレス。ペナ前でスルー。
後半もしかっりマンマークがついている。ロペスが下がって、ヒデがトップに上がっている。
CC右下に戻って、ゴールサイドを切る。井原倒れる。
再開。
CC付近にいる。
日本正面からFK40m。ヒデはペナ内左にいる。 
右CK、ショートで入った。
エジプトCK。ハーフライン上から相手をうかがう。
10 エジプト右から、右にいる。
11 日本左から。左寄りにいる。
12 左下戻って、奪う。
13 久保IN、中山OUT。
14 エジプト、攻めてくる。ドリブルがへただね。
15 サイドに出たところ、トップ、ペナ内で待っている。
16 右ペナ前で受け取って、走り込む。
17 エジプト、カウンター。
18 CC付近にいる。
19 エジプト一応攻勢。
20 左サイド抜けたが、オフサイド。日本サイドで奪う、こう言うときこそ、自信をもってやってもらいたい。
21 日本正面25m、FK、ヒデ。壁を越してから落ちましたね。CKヒデ、呂比須を越してから、パスが行ってます。
22 ハーフライン、名波とプレス、奪う。
23 前に出てタックル。積極的。
24 名波倒される。正面やや左、FK。浮き球を競った後、左足強烈なSH。
25 ロペスからセンタリング、抜ければフリーでヒデが待っていたが。森島IN、ヒデOUT。
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感想
 U−19のサウジアラビア戦、1点リードされたハーフタイム、「清雲監督は『もっと選手たちに戦う姿勢を見せろ』と言いました。『失点の2点はいずれもイージーミスだ。集中してプレイをするように』と、かなり強い口調で選手達に言ったという情報です」とアナ氏が言ってました。
 集中できないような選手を集めたのは、誰なのでしょう。DF出身の監督として、DFラインを整備できないまま、大会に臨んだのは誰なのでしょう。ハーフタイムに「強い口調で、集中」を口にするのは、あまり賢い方法とも思えません。我々はJリーグで稲本くんらの集中したプレイを見ています。この優れた選手達のモチベーションを高めることに失敗した監督が、世界大会で采配を取ることを許してはいけないと思います(フリエ消滅がショックのharabin、手当たり次第に八つ当たり)。
 真のモチベーションの高さというのは、あのペルージャ・パルマ戦のような試合を言うのでしょう。圧倒的に優勢なパルマに対して見せたペルージャの勇気は感動的でした。私はあの中で、沈んだように見えたヒデをあまり高くは評価してません。
 でも、代表の中での、ヒデには風格を感じましたね。そういう目で見るからでしょうか。

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