中田英寿の軌跡

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Dec.20 vs.Fiorentina

 世界選抜戦の翌日、TV番組欄に「中田不発世界選抜」とか書かれていました。左サイドバックの位置で、「不発」ってのはどういう状態を言うのでしょうね。もう少し表現の仕方がないものなのかしら。ボキャブラリーが不足しているというのか、何というのか。しかし、選抜戦、ローマのスタジアムはがらがらでした。イタリア代表とオールスターなのに。その前のローマとペルージアのゲームにあれだけの人が入っているのに。どうもイタリア人の感覚って日本とは違うみたい。こっちだと、例えば横浜国際なんて代表戦なら一杯だけど、リーグ戦では淋しい限りです。私はなんとなく、おらがチームが好きそうなイタリア人が好きです。

1st 45min.

0min. ゼ・マリアのクロスがこぼれたところをヒデが拾う。もう一度ゼ・マリアからのクロスをラパイッチ、GOAL!
右サイドにいる。前からプレス。
ペルージア右から攻勢。ヒデも右寄りを上がる。
ペルージア右45度からFK。ヒデはペナスポット右にいる。FIOカウンター。ペルージア、カウンター応酬、ヒデ右サイドに上がる。
CC下で、パス出しを躊躇するルイ・コスタから奪取。ドリブル、ファウルで止められる。
ゼ・マリアから中央のヒデを起点に、左サイドのラパイッチへと、ペルージア攻勢。
ペルージア、右から攻勢。ゼ・マリアとペトラッキ、センタリング、ペナに進入しているヒデには届かない。FIO逆襲をするもラパイッチ、ヒデと次々レイトをかける。
ペルージア守備陣、押し込まれても積極的な守備。
rapajcドリブルファウルで止められる。右からFK。ヒデはDのあたりで待ちかまえている。
ボランチのオリーベと並んで、左下でチェイス。
10 FIO、ペナ前からFK。ヒデは壁の右にいる。ゴール。
11 FIOひたひたと攻勢。
12 中盤で守備。
13 バティ倒れる。
14 ペルージア少しひき気味か。
15 CCで後方からのパスを受け取るが、後ろへ。左サイドでチャレンジを繰り返し、パスカット。
16 服を引っ張り合うね。ヒデ、インタセプト。2人に囲まれ、倒される。
17 FKラパイッチ、ニアに走り込んだヒデの頭へ。
18 オリーベ、ファウル。
19 FIO、FK。壁5の右にいる。右サイド、チャレンジを受けながら、コントロール。
20 CC下中央絞り込んで奪う。
21 右のスペースへスルーパス。
22 ペルージア、FK。メッリのヘッドSH。
23 左サイドから右のゼ・マリアへパス。ゼ・マリア、テデスコのSH。惜しい。
24 CCにいる。FIOボール保持の時間。
25 ゼ・マリア、オリベイラのドリブルをスライディングタックルでカット。右前でヒデ、タックル。
26 右サイドハーフラインからトップのメッリに向かって、クロス。
27 CC下、味方DFの奪取後、ボールを受け取るや、右スペースにグラウンダーのスルーパス。
28 右ゴールライン際ラパイッチの強引な突破。
29 後方からのパスを胸でコントロールしようとしたら、倒される。やっぱり怖がられているのかしら。
30 左CK、中央。クリアをゼ・マリアがクロス、ラパイッチの頭へ。
31 ゼ・マリアが戻ってチェイシング、その後をオリーベも追う。
32 CCでドリブル、タックルを受けて奪われる。
33 CC下右にいる。攻撃の起点となり、守備では横パスを回すのにアプローチ。
34 FIO、右CK。D付近にいる。
35 オリベイラの中央への横パスを、CCから降りてきてインタセプト。ペナまで上がって左からクロス。
36 左でこぼれ球を拾う。左からのセンタリング。メッリの頭、惜しい。
37 CCで相手ドリブルにアプローチをかけて、サイドへやる。。
38 ルイ・コスタのドリブルすごいね。
39 左下から右前に上がった、ゼ・マリアへ。ペトラッキの突破も強引だけど、効いている。
40 ペトラッキ倒れる。右ペナ外でFK。ラパイッチ直接狙う。
41 左からクロス。直接、ゴールラインを割る。ロングキックが乱れるのは最近珍しい。
42 左ハーフライン下、クリアボールを競る。
43 左サイド、2人に挟まれる。後方へドリブル。CCからドリブル、右のスペースのペトラッキへ。
44 ペナ内右でドリブル、ペトラッキとシザース。ペルージアCK。ヒデへショート。右、ゴールライン際からセンタリング、ミス。ちょっと厳しい球だったが、これも珍しい。
45 ロスタイム2分。コロンネッロ、倒れる。ヒデ首を振っている。

前半目立ったのは、インタセプト。ドリブルを奪ったのを含めると4本もある。特に4分ルイ・コスタ、35分オリベイラから奪ったヤツは読み勝ちという感じ。頭がいいね。心配なのは41分と44分のキックミス。イタリアに行ってからは少なくなっていたのだが。これをミスというのは気の毒だとも思うけれど。

2nd 45min.

0min. CC下、インタセプトのため、パスコースにアプローチ。ラパイッチが左サイドに突進した後のDFにもアプローチをかけて、インタセプトを狙う。
CC、ターンしながら前方へのスルーパスを狙うが、カットされる。
マイボールになってからの、ランが早くて的確。逆サイドの右中盤のスペースへ走ってパスをもらい、右前のペトラッキの、センタリングはラパイッチまで届かない。右CK、ヒデ。ニアだが低い。
後半の立ち上がりはどちらが、チャンピオンを狙うチームだか分からないが、さすがにカウンターから簡単にバティにつながるところは速い。オフサイドだったが。後方にCK失敗の後のヒデの表情が映る。ちょっと固い感じ。
CCで受け取ると、左のラパイッチに展開。
バティの球をDFが奪うと、オリーベが中央を走るヒデに。ヒデ、ハーフラインから高速ドリブル。後方からのチャレンジをかわしてペナ前まで来るが、後方からファウルタックルを受ける。
正面ペナ外からのFK、ラパイッチ。壁に当たってCK右ラパイッチ。ヒデはペナ中央にいる。
ゴールエリアのニアに走り込むがボールはファー。FIOカウンター。
この2分間はボールから遠いところにいて、ほとんど映らない。FIOのDFが持ったところで、レイトに入る。
ルイ・コスタのミドルSH。強烈だなあ。ヒデ、ある程度フリーではあるのだけれど、パスは来ない。
10 この5分間でボールにさわったのは、CCで後ろに戻した1回だけ。メッリへスルーが通るがタッチミス。これがバティだったら、と思うとやっぱりこのあたりが違うのかな。
11 FIOが前へ前へと来る。ヒデへのパスもインタセプトされる。
12 ペルージアカウンター。ラパイッチから難しいパスを受け取ると、上手いトラップで前へ、マーカーにゴールサイドを切られると、右足アウトで切り返して、逆サイドのペトラッキへ。
13 メッリからシザース気味に受け取ると、左サイドを突進。
14 右CKラパイッチ、ペナニアにいる。FIO速いパス回しでカウンター、バティのセンタリングの強いこと。
15 自陣ペナ前で相手のパスミスをいただく。こんな所まで戻っている。
16 FIOがひたひたと迫ってくる感じ。こう言うときはDFの献身的な守備が見られるのが、ホームのペルージア。特にオリーベの活躍が目立つ。
17 WOWOWの岩佐アナの調子は、ダイヤモンドサッカーの金子さんによく似ている。この番組で育ったオヤジサッカーファンの多くは、きっとノスタルジーを感じているに違いない。
18 Dの前でパス交換。ヒデはDFが固まっているところを回り込もうとしたようだが、トラップが乱れてパスになってしまった感じ。
19 ペルージア、CK。4本目。ショートCKから誰かが、クロス。スピードといい、コースといい、ヒデではないかなあ。信藤さんもそう言っている。
20 FIO、攻め込んでくる。ペルージアのDF、あちこちで倒れている。
21 ヒデもペナ右まで戻ってきている。
22 FIOの攻め。ヒデはCCとペナの中間、中央に位置している。右サイドでチェイス。CCでボールを競る。
23 オリベイラ倒れる。
24 FIO正面からFK。ヒデは壁の右にいて、キーパーのコースを開けている。そこを通って、SHが。
25 ペルージア、30mのFKラパイッチ。
26 ペルージアの交代選手を長々と映している。さっき、ガウッチ会長がрオているところが映ったけれど、ベンチに入っているという息子にでも、交代の指示を出したんだろうか。やだろうなあ、選手もコーチもこう言うの。
27 ブッキとロッコIN。メッリとペトラッキOUT。FIO後ろで回している。
28 FIO、オリベイラからのセンタリングをバティ、ゴール。
29 ラパイッチがファウルを受けたとき、ヒデの顔が映る。あんまり冴えてるっていう表情ではない。
30 ラパイッチ倒れる。FKはゼ・マリア。
31 FIOも2人交代。守備的な交代のよう。
32 ゼ・マリアからのパス、後ろからタックルを受けて奪われる。チェイスして後方から体を入れ、奪い返すが相手が手を使ってカバー、ヒデのファウルになってしまう。
33 ラパイッチから、シザース気味にパス。トラップが流れる。ちょっとヒデへのパスが厳しくないか?
34 FIOがボールを回す。技術が高いからだろう。奪われるような感じがしない。
35 思いっきり、アプローチ。ペルージアの動きが遅くなっているので、こういうのは効果的だと思う。
36 中盤から最前線のブッキへ、スルーパス。ちょっと長かったが。この若い選手とヒデは合うと思う。
37 ヒデが動き出す。左サイドのスペースでパス回しの中心になる。バティがカウンター。ペナ左まで切り込む。
38 FIO、ペルージア、それぞれ選手交代。
39 ハーフライン左で倒される。FKをヒデが蹴る。ペナ内でFIOのハンドがあったようだけれど、笛はない。
40 FIOの選手倒れる。ヒデが左サイドに展開するが。
41 ペルージア、ヒデを起点に右から攻撃。FIOは受け身に回っている。ヒデヒデヒデゴールのコールが聞こえる。
42 FIOのYC、4枚目だそう。逃げ切りを計っているのだろうけれど、チャンピオンを狙うチームらしくない、なんてのは素人の発想か。FKのポイントの前で、スパイクのひもを直す、バティ。
43 ペルージア右から攻勢。ゴールライン際のFK。ヒデはゴールエリア。
44 ペルージア、ひいている相手陣に攻め込むがなかなか。
45 ロスタイム5分。FIO回し出す。バティ突っ込んでくる。GKSHを防ぐ。ペルージア何度目だろう、右からの攻め。相手クリアに2度体を張ったヒデ、サイドに出す。ペナ内に走り込んだヒデに、ロッコからパス、相手が絡んできたところでヒデが何かをアピール。ハンドか?主審はPKスポットを指している。スポットに置いたのはヒデ。ここはしびれるところだよなあ。きっちり右下すみサイドネットに決めてくれた。ペルージアサポーターは勝ったような大騒ぎ。ラバネッリがスタンドでペルージアのマフラーを首に巻いて喜んでいる。これは何?

感想
 最後の最後で決めてくれました。この試合いつになくミスが多い(もちろんヒデだからミスといえるもの)なあと思っていたのだが、ロスタイムの、しかも自身のがんばりで、PKを取って、しかもそれを決めてくれる。この人のメンタルの強さは、すごいな。いつぞや、メンタルトレーニングの本を読んでいたら、ゴルフってのは6:4でメンタルのしめる割合が高いのだそうだ。ヒデくんサッカー引退後はゴルフに転身してもできるかもね(冗談ですよ、笑)。でも、将来見たいのは、ビッグクラブをコーチとして率いるヒデです。

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