実践・エルフ語講座
第一回「キアス その1」
「指輪物語」の追補Eによれば、エルフ語の書記法には大きく分けて2つあることがわかります。
一つはキアス(アンゲアサス)、もう一つはテングワールです。
キアスはルーン文字に似ており、実例は「指輪物語」のタイトルページの上にあります。
この文字は英語との対応表が追補Eにあるので、比較的簡単に読めます。
なにはともあれ、まずこの文字を読んでみましょう。
・は単語の切れ目をあらわしているだろうということはすぐわかります。
さて、それぞれの文字を英語におきかえていくわけですが、追補Eの対応表を見てください。
12や17など、いくつかの文字が−で結ばれた2種類の文字が対応しています。左側は古いアンゲアサスで、右側のが、ドワーフによる新しいアンゲアサスに対応しています。
この場合、右側のドワーフによるアンゲアサスで読み取ってみて下さい。その結果はどうなりますか?
次にいくつかの不明点についてです。
(表に*と示してある)は、
(46)を分解したものなので、eになります。
は+で、前者はt、
後者は56の略形のほうで、これも46から分かれたものですから、eとみなします。以上で、
と読めます。これは、発音をあらわしたものです。
英語の表記に従って書き直せば、
the lord of the rings transrated from the red book
となります。
では、
を解いてみて下さい。
答は次回に!