湘南リビング新聞 平成14年5月25日(土)852号

高校生パワー全開! 湘南の女子スポーツ選手たち
世界を目指して一直線

  大きな目標に向かって頑張っている湘南の女子スポーツ選手たちを応援しましょう。この春、水泳と柔道で素晴らしい成績をおさめ、注目されている高校生4人を紹介します。茅ケ崎市在住の世界のプロテニスプレーヤー杉山愛さんからのエールも届きました。
苦しさを乗り越え、常に前向きに
プロテニスプレーヤー・杉山愛さん
 私は今、4大大会の一つ、全仏オープンに出場しています。
 私の今があるのはジュニアのときにしっかりとした目標を持ち、それに向かって頑張り続けたことが私の中で大きく影響しています。
 大好きなテニスですが、必ずしも楽しいことばかりではありません。苦しいときもありますが、それを乗り越えたときの「充実感」は格別です。私も常に前向きな姿勢で、頑張りたいと思います。みなさんもいっしょに頑張りましょうね。応援しています。
杉山愛さん。1975年7月5日生まれ。5歳からテニスを始め、15歳で日本人初の世界ジュニアランキング1位に。1992年にプロに転向。自己最高の世界ランキングは、シングルス15位、女子ダブルス1位。茅ケ崎市在住。公式ホームページ
http://www.ai-sugiyama.com
 イアン・ソープはすごい人
女子自由形「ヨーロッパグランプリサーキット2002大会」日本代表 
湘南工科大学付属高等学校2年
岩崎 優さん
 「尊敬する人はイアン・ソープ。中学3年生のとき国際大会の出場でシドニーへ行ったときにソープを見ました。大きくて、とにかくすごかった」と目を輝かせる、女子自由形の岩崎優さんは、水泳の国際大会「ヨーロッパグランプリサーキット2002大会」の代表入りを果たしました。岩崎さんはまた、3月に行われた第24回JOCジュニアオリンピックカップ春期水泳競技大会では、女子15〜18歳の部、自由形50、、同100、、同200、で優勝し、3つの金メダルを獲得という快挙を。
 「タイムが伸びないときや、練習がきつくて辞めたいと思うこともありました。本当はもっと遊びたいとも思います。でも、全国大会などに出ると日本各地の友達ができるし、何よりいいタイムが出ると、水泳を続けてきてよかったと感じます。週1回の休日は、友達とカラオケやショッピングを楽しむ時間として大切にしながら、毎日頑張っています」と。
 岩崎さんは今、登校前と放課後、1週間に7万、を泳ぎ、自己ベスト更新に励んでいます。
水泳は生活の一部
400、個人メドレーで日本代表入り
日本大学藤沢高等学校3年
森下 愛子さん
  「気付いたときには、水泳をしていました。水泳が生活の一部になっていて…。毎日の練習は2時間程度で、7000〜8000、を泳ぎ込みます」と話す森下愛子さんは、「ヨーロッパグランプリサーキット2002大会」選考競技会の日本短水路選手権、400、個人メドレーで世界ランキング16位以内のタイム4分41秒50をマークし、代表の座を獲得しました。
 高校の女子水泳部では、20人をまとめるキャプテン。「みんなとっても仲がいいんです。部活の友達は、いつも互いに応援し励まし合える大切な存在です。中学2年のときに出場した国際大会は緊張して自分のレースができなかった…。家族や友達も応援してくれているので、今度はとにかく自分のレースをしたいです」と、終始笑顔で。
 同校水泳部顧問の武田悦夫先生は、「この笑顔は自信が出てきた証拠。楽しんで水泳をやってほしいですね」と、やはり笑顔で森下さんを見守ります。「本当に水泳が好き。夢はやっぱりオリンピック」。水泳への強い思いが感じられましたた。
 次こそ優勝を狙います
第24回全国高等学校柔道選手権大会・女子57キロ級3位
日本大学藤沢高等学校3年
野中 未奈さん
 「小さいころは体が弱くて、それが柔道を始めるきっかけでした」という野中未奈さんは、日大藤沢高校女子柔道部主将を務めます。「部員をまとめることと、試合での成績を期待されている分頑張らなくてはと思っています」と責任感も十分です。
 「今回の個人戦のときは足にけがをした状態での出場だったので不安でした。家族は全国大会に出られるだけでとても喜んでくれたけど、3位に終わったのは残念です。やっぱり優勝したかった」と悔しさを表に出して。
 でも、今まで柔道をやっていて一番うれしかったのは、「去年、団体戦で優勝したことです。個人戦で自分が優勝するよりもうれしかった」と。
 近い目標は、6月の関東大会で、全国大会準決勝で敗れた埼玉栄高校の河田恵里香選手に勝って優勝することと、インターハイで団体優勝すること。そして、月に3回は教えに来てくれるというOGの楢崎教子(旧姓菅原)さんを目指して、オリンピック出場を夢見ます。
 「私の周りには尊敬できる先輩がたくさんいます。中でも、最近世界大会にも出場している町田郁子先輩(同大学2年)は、何でも話せる存在です」と。礼儀正しく、まっすぐなまなざしが印象的でした。
 自分を信じて精神的にも強く
第24回全国高等学校柔道選手権大会
女子63キロ級優勝
日本大学第三高等学校3年
川崎 由紀さん
 「1分53秒という短い時間で内股が決まった瞬間は忘れられません。昨年2回戦で敗退した悔しさを晴らすことができて、最高の気分でした。自分の力を信じて、精神的にも強くなれたと自負しています」と、3月20日の全国大会を振り返る川崎由紀さんは、日大三高の3年生で女子柔道部主将。
 「厳しい中にも温かみのある今井徹監督や部の仲間、そして家族…。周囲の支えあってこその優勝です。みんなに感謝しています」
 笑顔で話す川崎さん、その素顔は明るくてキュートな今どきの女子高校生。4人きょうだいの末っ子で、5歳から柔道を始めたそうです。
 「小学生のころは、姉2人と兄と私、4人が同じ道場に通いました。高校も全員日大三高に進み、3人は柔道部に。ときどき落ち込んでしまう私に気合いを入れてくれるのは、いつも姉たちでした」
 大会当日も神奈川大学柔道部所属の長姉、祐美さんがベンチで見守ってくれていたそう。
 「次々と試合があるので気が抜けません。一戦一戦、よい意味の緊張感を保ち、勝つことだけを考えて臨みます。ジュニア選手権優勝、国際大会出場が当面の目標。その次はもちろんオリンピックです。よくオリンピックに出ることが夢という人がいますが、私はそれでは飽き足りません。オリンピックで優勝すること、それこそが私の目標です。あこがれの田辺陽子選手のような強い心で進んでいきたいです」
 きっぱりと前を見つめる瞳には、素晴らしい闘志が宿っています。