KATO製車両にKadeeカプラーをつける場合の適合について


KATOの初期の車両にはNo.5だとか、No.8だとか、KATOカプラーをKadeeカプラーに換 える場合の指定があったのですが、最近では伸縮かつ密着自連のカプラーのバリエー ションもでてきたせいか、指定がなくなってしまいました。

私は当鉄道所属の(つまりは買った)KATO製車両で、Kadeeカプラーに交換する際、 指定のカプラーをそのまま使う場合はともかく、無指定および伸縮(密自)タイプ についてはできるだけカプラー中心高さを合わせる様に各タイプを付けて調べてみ ました。その結果を下に示します。

*注)Kadeeカプラーの種類について
Kadeeカプラーには初期にはいろいろなバリエーションが今でもでており、その中で ほぼ標準というか、汎用に使われているものにNo.5(#5と書きます)があります。 このNo.のカプラーはアメリカ製の貨車ではポケットが対応していて、本体とバネだ け交換すれば付くようになっていて、交換もたやすいですし、値段も2両分(4個) で安い所だと$2を切っているなど、コストもかなり下がっています。(日本での価格 は最近向こうで買ったり、個人輸入したりしているのでわかりません。;-))
さて、カプラーは大きくカプラー本体とポケット(とバネ)の2つに分かれ、本体に は柄の長さとシャンクの位置(柄とシャンクの中心が一緒(CENTERSET)の他、柄が 上にオフセット(UNDERSET)している物と柄が下にオフセット(OVERSEt)している物 がある)で9種に分類され、ポケットは#5と同じものも同梱されている新ポケットの #2xシリーズと、ポケットを上下にひっくり返して使うことで、ポケット上面(すな わち取付高さ)の高さを2通りに変えられる#3xシリーズが主流で出回っています。
表にすると、
            柄の長さ
        short  medium    long
シャンク位置\ 1/4   9/32(19/64)  25/64
UNDERSET   #x5    #x2    #x1
CENTERSET   #x3   *(#x8)    #x6
OVERSET    #x4    #x7    #x9

*#x8シリーズは、#5よりも1/64長くてデルリン製(#5は金属)となっているのが相違 点です。

となります。shortタイプの本体を#5のポケットにいれると、柄が短すぎてポケットに 当たるので、ポケットをCutする必要があります。なお、向こうでも#3xシリーズは新し いこともあって、#5に比べると高い(それでも国内で#5を買うよりは安かったと思う。) ので、できるだけ使わないようにするのが賢明かもしれませんね。しかしながら、#3x のポケットは2通りの使い方で取付高さを変えることができ、例えばUNDERSETのNORMAL (本体が上側になるようにポケットを使う)と、CENTERSETのINVERT(本体が下になる 様にポケットを使う)の時のカプラー取付高さが同じになるようにできているので、 共用することも可能な優れ物でもあります。


KATO製車両Kadeeカプラー適合表


SL

EL

DL

DC

PC

FC

注意:
キハ58系から採用された伸縮カプラーはポケットがスイングするので、ピン位置は前に せりだしています。#5のカプラーだと出過ぎてしまうので、#3xのポケットで対応し、 柄が短い物を使用します。それでも連結面はKATO伸縮カプラーを使用した時より開きま す。これは機構上対応できませんので、Kadeeを使うことで開くことを我慢するか、KATO 伸縮カプラーで連結/解放をあきらめるかのどちらかしかありません。連結/解放を楽 しむのでないならば、無理に交換する必要はないでしょう。
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