マイネ40形客車を組み込んだ列車の編成表

マイネ40が組み込まれたS23〜S30の列車の編成表をお送りします。


「銀河」 「きりしま」 「筑紫」 「早鞆」 「みちのく」 「北斗」 「大雪」

15/16レ「銀河」S24.9.15〜(S24.9.23)
←大阪  東京→
 1234567
マママオオナオオ
 イイ    ロ
ニネネロロロロフ
 4040

13/14レ「銀河」S25.10.1〜S25.11.24
←神戸        東京→
 12345678910111213
ママママオオオススススススス
 イイロ         ハ
ニネネネロロロハハハハハハフ
 404139

13/14レ「銀河」S25.11.25〜S26.4
←神戸        東京→
 12345678910111213
ママママススオススススススス
 イイロ         ハ
ニネネネロロロハハハハハハフ
 4041396060

13/14レ「銀河」S26.5〜S26.9
←神戸        東京→
 12345678910111213
マママスススオススススススス
 イイロ         ハ
ニネネネロロロハハハハハハフ
 4041306060 43434343434342

13/14レ「銀河」S26.9〜S28.11.10
←神戸        東京→
 12345678910111213
マママスススオススススススス
 イイロ         ハ
ニネネネロロロハハハハハハフ
 4041305353 43434343434342

13/14レ「銀河」S28.11.11〜S30.6.30
←神戸       東京→
 123456789101112
ママススススオススススススマ
 イロロ        ハ
ニネネネロロロハハハハハフニ
 403030545442434343434342|
              上りのみ
              名古屋〜浜松

4,5号車のスロ54はスロ53の時もあり

昭和23年11月10日にマイネ40が組み込まれた最初の列車は、この列車の前身である11/12 レであった。その後一時期不定期急行2017/2018レに連結を変更されたこともあったが、 昭和24年9月15日の改正で唯一「銀河」だけが愛称付の列車として登場すると、マイネ 40形2両連結のみならず、他は2等車だけの戦前の名士列車17/18レを思わせる破格の 列車であったが、利用が芳ばしくなく、わずか9日走っただけで翌日以降2等車を一部 3等車に置き換えて利用を促すこととなった。昭和25年5月には改造車ながら新しいタ イプのロネであるマロネ39が落成し、この列車に投入された。さらに7月にはマイネ41 をも組み込むことになった。10月改正では神戸発着に延長され、さらに11月25日から特 ロとしてスロ60形2両をオロと組み替え、翌年4月からマロネ39は新製のスロネ30に、 3等車もスハ43/スハフ42形に置き換えるなどグレードアップが図られた。さらに9月 には特ロが再び新製のスロ53に変更(スロ60は特急専用に)され、6号車の並ロ以外は 一新されることになった。昭和28年11月11日に電化が稲沢まで伸びた改正で2号車のマ イネ41がスロネ30に(スロ53も特ロの最終形スロ54と共通使用)なり、1等寝台はマイ ネ401両だけと少々寂しくなった。そして昭和30年7月1日に1等寝台が2等寝台に格 下げされて、マイネ40はそのままマロネ40となり、1等寝台が消えることとなった。
なお、マイネ40を連結していたこともある2017/2018レは、昭和24年9月15日以降は1等 寝台車の連結はあったものの、マイネ40の連結はなく、「流星」を名乗っていたが昭和 25年11月2日から「彗星」に改称し、再びマイネ改めマロネ40を連結することになるの だが、2等寝台に格下げされてからのことである。

33/34レ S25.10.1〜S25.11.1
←鹿児島      東京→
 123456789101112
ママススオオオオオオオオオ
 イ   ハ   ハハハハ
ニネロロロシハハハフフフフ
 405151 30    ||└下関止
 └┘       |└門司止
 └博多止     └熊本止

33/34レ「きりしま」S25.11.2〜S26.4
←鹿児島      東京→
 123456789101112
ママススオオオオオオオオオ
 イ   ハ   ハハハハ
ニネロロロシハハハフフフフ
 405151 30    ||└下関止
 └┘       |└門司止
 └博多止     └熊本止

33/34レ「きりしま」S26.4〜S26.10
←鹿児島      東京→
 123456789101112
ママススオスオオオオオオオ
 イ       ハハハハ
ニネロロロシハハハフフフフ
 405151 47    ||└下関止
 └┘       |└門司止
 └博多止     └熊本止

5号車のスシ47はスシ37の時もあり

33/34レ「きりしま」S26.10〜S28.3
←鹿児島      東京→
 123456789101112
ママススオスススススススス
 イ       ハハハハ
ニネロロロシハハハフフフフ
 405151 4743434342424242
 └┘       ||└下関止
 └博多止     |└門司止
          └熊本止

5号車のスシ47はスシ37の時もあり

33/34レ「きりしま」S28.3〜S28.11.10
←鹿児島      東京→
 123456789101112
ママススオスススススススス
 イ       ハハハハ
ニネロロロシハハハフフフフ
 405151 4843434342424242
 └┘       ||└下関止
 └博多止     |└門司止
          └熊本止

35/36レ「きりしま」S28.11.11〜S30.6.30
←鹿児島      東京→
 123456789101112
スママススオススススススス
 イロ       ハハハ
ニネネロロロシハハハフフフ
30403951514048434343424242
└  ┘       |└下関止
└博多止       └熊本止

元をたどれば戦前からの名門急行1/2レがその前身で、昭和25年10月改正で33/34レに 改番されると同時にマイネ401両が連結となった。翌11月から「きりしま」の愛称を もらい、(後に「霧島」に改称)細かく編成や車種の変更を受けながら後に2等寝台 も連結しながら伝統の名列車の地位を築いていくことになる。運転区間は博多までの 連結ではあったが、2等に格下げになるまで続いた。

37/38レ S25.10.1〜S25.11.1
←博多       東京→
  1234567891011
オママオオオオオオオオオオ
  イ         ハ
ユニネロロロハハハハハハフ
  40

37/38レ「筑紫」S25.11.2〜S25.11.14
←博多       東京→
  1234567891011
オママオオオオオオオオオオ
  イ         ハ
ユニネロロロハハハハハハフ
  40

37/38レ「筑紫」S25.11.15〜S26.9
←博多       東京→
  1234567891011
オママススオオオオオオオオ
  イ         ハ
ユニネロロロハハハハハハフ
  405151

37/38レ「筑紫」S26.10〜S27
←博多       東京→
  1234567891011
オママススオオオオオオオオ
  イ         ハ
ユニネロロロハハハハハハフ
  405353

37/38レ「筑紫」S27〜S28.11.10
←博多       東京→
  1234567891011
オママススオススススススス
  イ         ハ
ユニネロロロハハハハハハフ
  405353 43434343434342

39/40レ「筑紫」S28.11.11〜S30.6.30
←博多       東京→
  1234567891011
オママススオススススススス
  イ         ハ
ユニネロロロハハハハハハフ
  405353 43434343434342

こちらも戦前からの名門急行の東京〜門司間の5/6レが昭和25年10月改正で博多まで 延長されて37/38レとなり、翌11月に「筑紫」の愛称がつけられたもので、「銀河」 からマイネ40を1両マイネ41に置き換えて捻出して連結された。こちらも車種の変遷 を受けながらも連結が外されることなく続いた。

1005/1006レ「早鞆」S29.10.1〜S30.6.30
←博多     東京→
  123456789
ママオオマママママママ
     ロロイイロロ
ニニロロシネネネネネネ
         フフ
     292940292929
     └ ┘ └名古屋止
      └大阪止

元をたどれば連合軍(進駐軍)専用列車から昭和27年7月1日に特殊列車として生ま れ変った当初は佐世保行の臨時急行がその前身である。昭和29年10月1日改正で普通 急行になると共に博多行に短縮され、同時に大阪までマイネ40が連結となった。さす がに生まれが特殊なだけあって、イネ、ロネ、ロザのみという「銀河」も顔負けの豪 華編成であった。しかし、他の列車と同じく1等寝台の格下げにより、そのままロネ に変更となり、わずかな期間の活躍となった。

201/202レ S25.10.1〜S25.11.1
←上野       青森→
  12345678989
ススマオスオオオオオオオオ
  イ ハ     ハ ハ
ニユネロシハハハハハフハフ
  40 37    └┘└┘
         | └仙台〜青森
         └上野〜仙台

201/202レ「みちのく」S25.11.2〜S25.11.14
←上野       青森→
  12345678989
ススマオスオオオオオオオオ
  イ ハ     ハ ハ
ニユネロシハハハハハフハフ
  40 37    └┘└┘
         | └仙台〜青森
         └上野〜仙台

201/202レ「みちのく」S25.11.15〜S26.5.17
←上野     青森→
  12345678989
ススマススオオオオオオオオ
  イ ハ     ハ ハ
ニユネロシハハハハハフハフ
  405137    └┘└┘
         | └仙台〜青森
         └上野〜仙台

昭和25年10月1日で新設された常磐線経由の急行で、後に「みちのく」と命名され る。さらにロザが特別2等車に置き換えられることに。この列車のマイネ40は後述 の203/204レから引き継いだ札幌直通の車で、青函連絡船により青森〜函館間を乗客 を乗せたまま航送された。2ヵ月後の12月に脱線事故が起き、マイネ40 15が廃車、 後述の「北斗」から転用して連結は続けるものの、26年5月9日に津軽海峡で浮遊 機雷が見つかり、夜間輸送が中止となったため、1年も持たずに連結が中止され、 以降マイネ40の連結は復活することなく2等寝台に格下げとなった。

203/204レ S25.10.1〜S25.11.1
←上野      青森→
  12345678910
ススマオオオオオオオオオ
  イ        ハ
ニニネロロロハハハハハフ
  40

203/204レ「北斗」S25.11.2〜S25.11.14
←上野      青森→
  12345678910
ススマオオオオオオオオオ
  イ        ハ
ニニネロロロハハハハハフ
  40

203/204レ「北斗」S25.11.15〜S26.4.19
←上野      青森→
  12345678910
ススマススオオオオオオオ
  イ        ハ
ニニネロロロハハハハハフ
  405050

昭和24年1月から札幌直通(青函間は航送)でマイネ40が連結されたのがこの列車。 昭和25年10月改正で連結はそのままながら札幌直通は新設の201/202レに変更される。 後に「北斗」と命名される。わずか1ヵ月後の12月に「みちのく」の脱線事故が起 き、マイネ40が廃車となって不足した為、「みちのく」にマイネ40を譲ってマロネ38 に変更され、26年4月19日をもってマイネ40の連結はなくなる。東北〜北海道の急行 には気の毒な話であった。

1/2レ S25.10.1〜S25.11.1
←函館      網走→
   123456789
スススマオオオオオオオオ
   イ      ハハ
ニユニネロロハハハハフフ
   40       └札幌止
   └(上野〜)札幌止

1/2レ「大雪」S25.11.2〜S25.12
←函館      網走→
   123456789
スススマオオオオオオオオ
   イ      ハハ
ニユニネロロハハハハフフ
   40       └札幌止
   └(上野〜)札幌止

1/2レ「大雪」S25.12〜S26.5.17
←函館      網走→
   123456789
スススマスオオオオオオオ
   イ      ハハ
ニユニネロロハハハハフフ
   4051      └札幌止
   └(上野〜)札幌止

昭和24年1月から札幌直通(青函間は航送)のマイネ40が連結されたのが3/4レ函 館〜釧路間準急列車で、昭和25年10月1日にこの網走までの新設急行ができるとマ イネ40はこちらに連結となる。後に「大雪」と命名され、12月になってロザが特別 2等車に置き換えられる。「みちのく」と同じく昭和26年5月9日に津軽海峡で浮 遊機雷が見つかって夜間輸送が中止され、この列車も連結が中止されることになっ た。


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