KATOの165系電車のインプレッション


さっそく「山陽」のヘッドマークを掲げてレイアウトを走る165系6連。サロの登場 が待ち遠しい

KATOから待望の165系電車がほぼ予定通りに発売されて、まずは動力付の基本セット (クハ+モハ+クモハ)だけですが家に届きました。動力なしの附属セットが今月 下旬、クハとサロの単品が来月上旬に追って発売とのことですが、まずは届いたセッ トのインプレッションから。。。

  • 箱(この場合は大箱のこと)を開けて

    思ったより小振りの緑の箱に3両が入ってました。 しかし、いつから日本型も茶色 ではなくUS向けと同じ緑にすることにしたのでしょうね?タキ43000は車体にわざと 合わせてという洒落っ気だと思っていた のですが。
    中を開けてみるといつもと同じ緩衝材を3つ使い、それぞれにクハ、モハ、クモハ の3両が入ってます。大きな説明書とシールとインレタがビニール袋に入っており、 後付けパーツは緩衝材の奥にあるのもいつも通りです。 20系のように3箱別々にし てそれを1箱にしなかったのはある意味正解ですが、バラしてしまえないのは難し い所です。そういやバラ品も緑箱になるんでしょうかね?
    さて、箱から各車を取り出してみると。。。残念ながらまたしても製品不良の報告 をしなければならなくなりました。マスプロ?工業製品である以上、多少の不良と 当たり外れは覚悟しないといけないのでしょうが。。。買われた方は注意して下さ い。

    1.車輪の成型にミスがある。

    車輪なんて挽物で、レース切削な基本中の基本なのに、路面にポンチでも打ち付け た様な凹みと逃げた金属の隆起がありまして、走らせるとカタカタまるでフラット の様な音がでます。
    走らせるとレールの継ぎ目に関係なくカタカタフラット音がするので「なんじゃ ろ?」と思って見てみたら。。。ちなみにクモハ165、そう、動力台車の車輪なん です。走行チェックもしないのでしょうか?


    見づらいとはおもいますが、奥の車輪の路面に噴き出しがあります。

    2. 台車のはめ込みがユルい。

    線路に載せる時にやけに車輪がブレルなぁと思ったら、台車枠が緩んでました。 グッとつまみ込んでやると締まりましたが。。。

    3. クモハ165運転台雨ドイ部分

    が、削れてて、塗装も剥げてるんです(わずかですが)

    また別のセットのセットのモハ164の車端もぶつけたのか剥がれてました。金属製 品じゃないのに。。。といいたい所です。

    4. モハ164のパンタ

    都合5セットが手元に届いたのですが、上の3つが1セットに、別の1セットのパンタ が曲がったではなく、筋がついて折れて!ました。

    なお、箱を見ると緩衝材とパンタとのすきまがわずかで輸送の振動で当たって壊れ そうです。

    そこで当たりそうな所の緩衝材をカッターナイフで切り欠いて、逃げの部分を増や してやると良さそうです。

  • 組立て


    ヘッドライトを点灯させてみた状態。まだ組立て前の状態

    まずは1セット、そのまま組んでみます。最初はインレタから、これは後付けで凸 凹ができるとインレタがやりにくいということで、最初にインレタをやってしまう のです。
    車番はクモハ165-104+モハ164-68+クハ165-112の3連、あと基本と付属で2本くる のですが、そっちはいい番号がないので保留になりそうです。^^;
    さて、インレタは20系に比べるとずいぶんすっきりしていて、車番とコック表示 (なぜこれを印刷でいれなかったのか?)と所属、(以外は車体に印刷済)妻面の 検査標記などとなっています。
    プロトタイプが冷改車で、しかもサロに帯付という時代は実際にはかなり狭く、 S53年前後の数年にほぼ限定されます。それがインレタにも現われていて、検査標記 の年月が全てS53-6というのは、まぁ意外にも考えてあると言えるでしょう。
    なお、特徴からプロトタイプとなっている車番は、
    クモハ165-56〜104(110)
    モハ164-42〜68
    クハ165-46〜143
    となります。しかしながら、インテリアのシートの取っ手の形状は
    クモハ165-107〜109(110)
    モハ164-71〜73
    クハ165-139〜143
    となり、この場合にあわせるにはモハ164のCPをC2000にしないといけないことになっ てしまいます。
    さて、今回のインレタはいままでの中で一番転写性が良すぎて、写している間に触っ ている部分も写ってしまう問題が気になりました。 私の場合、山陽で活躍した車が 最後大垣(静岡)で「東海」にも使われた車を考えているので、クモハユニットが 上記の他がないのですが、さらに冷房のあるなしを除いても困る問題がありました。 それは所属と検査標記です。冷改なので、主として大垣を想定しているのですが、 165が大垣に大挙してやってきて153の代わりに「東海」に入った頃には検査工場 は名古屋に移ってました。まぁ、神領時代は長野工なので、長野を入れることに した(最大4年ほど次の全検まで古い所属時代のが残ることもあったから)ので すが、所属は保留です。なにせ今回のインレタにあるのはヘッドマークはともか く、インレタも新ニイ、高シマ、千マリ、長モト、名カキと関東〜東海しかなく、 西がまったく無視されていたのです。せめて大ミハくらいはいれておいてもよかっ たのでは?と思うのですが。

    続いてクーラー、ベンチレーターなどを取付けます。モールドから折り取って 湯口やバリを落とし、はめ込んで組んでいきます。

    165系は屋根がダークグレーに塗装されているので、成型色のままですが、まぁ らしくなります。ただ、クモハの前位屋根上につく押し込み通風器は、吸気口ま でモールドそのままなので、ガンダムマーカーでスミ入れします。屋根上はイン レタとは無関係なので、先に組んでしまっても問題ないでしょう。

    色(墨)入れ前と後

    次にホロを付けます。本当は片持ちなんですが、まぁそのままつけます。本当 なら貫通扉を薄茶色6号に塗りたい(後期はステンレスのドアに交換/変更さ れていたと思います)ですが、そのまま付けてみました。
    先頭もS53年頃の大垣区では下り向きにホロがついていたはずですが、途中なく なって、「東海」の最後にはなぜか上り向きで復活していたような気がします が、時代、配置によりますから確認して持たせるなら持たせましょう。HMを付 けるには邪魔となりますから、注意しましょう。(実物もヘッドマークを付け る場合はホロを外していた様です。)


    ホロをつけた状態(右)との比較。塗装が剥がれるので取り外しには注意

    手すりはオレンジとグリーンの2種、ワイパー、前面窓桟、ジャンパー栓(ホー スは黒に塗りたい)をつけます。が、私はワイパーだけは別製品を付けようと 思っているので、現在未装着のままです。
    さらに前面屋根上の種別幕に「急行」などのシールを貼れば一応の完成です。


    手すり取り付け前(右)と完成後(左)との比較。右のクモハの押込通風器にも注目

    165系のバリエーションを増やす



    165系山陽路の活躍の記録


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