紙で作る583から8年余り、KATO/TOMIXから出てくるプラ製品の加工を 専ら行っているうちにペーパー工作から遠ざかっていましたが、久々に1両 作ってみました。
ここが原点で、好きな車両を作るのが今回は原点ではありません。それゆえ気合いの
入りが不足気味で時々工作が途絶えることもありました。やはり好きな車を作ってナンボで
あることを認識しました。反面、実車に対する認識が変わり、大こそ付きませんが、好きな
車両の1つにはなりました。それはおいおい述べていくことにして。
1両で走ると言っても、貨物が好きな場合は別にして、旅客(なじみが深い)となると
事業用車は除外、 電車だと119か125、あと旧国になってしまいます。またパンタは
高価で破損しやすいことも考えると、電車自体が除外、気動車で両運となります。そして
次はここです。鉄道模型は走ってこそ楽しいのであって、完成したらガンガン走って
欲しいものです。
ということで、下回りの安定性を考えた時、KATOの動力Assyが(入手性に難があるけど)
ピカ一ということになります。なにせ全軸集電駆動で、床下機器まで完成しているので、
下回りに関しては基本的に完成品と同じとなります。
対抗馬としてはエンドウのMPギヤとなりますが、これが気動車としては片台車集電、駆動
となり、安定性の面で劣るほか、床下機器まで含めるとキハ58 1両分とそう差がない位に
なってしまい、入手性(こちらも万全とは言いにくいし)を除けばKATOの動力ユニットに
軍配が上がってしまいます。ただ、
2エンジン車で両運の車が限られてしまう
問題がありました。しかもKATOの動力が流用できる車となると、
キハ53
しかなかったのです。
キハ53もオリジナルの0/100の他に、そのものズバリキハ58から改造の200/1000
もいます。が、これではKATOの加工になってしまいますし、またそっちの方が楽な
ので、結局キハ53 0/100 1車種に限られてしまいました。
以上は足回りからの問題。
次に車体側から入門用として最適なものはと考えると、
前置きがかなり長くなりましたが、というわけで、以上のコンセプトで作りました。
加えて私の場合は
せっかくKATOの足周りを使うならキハ58系と混結できる様に、また、した場合でも差が
出ないようなディテールレベルを目指しました。ので、排気口とか給水口にエンドウのパー
ツを使ったりしています。
車体は床板の幅の制約からいさみや車体製作用方眼紙のt0.3を外板と内張りに使っています。
その為強度不足気味でしたが、最終的には窓ガラスの貼りあわせで強度を保っています。
屋根はいうまでもなくペーパールーフで、前面は中央で継いでいます。よって1枚からの
構成によるモノコック構造となりました。
非冷房車なので、屋根にはベンチレーターと信号煙管のみというシンプルさです。
ベンチレ−タには583系でも使用したKATOの押込みベンチ(12系用)を使用しています。
信号煙管はエンドウ製を使用しましたが、他のでも問題ないでしょう。
下回りは冒頭で説明した通り、KATOのキハ58系用を一部加工の上、使用しています。
牽引力や走行安定性は抜群です。
last update Dec.11/2005