16番の鉄道模型のプラモデルについて
別に考古学をやるつもりはありませんが、私の知っている上で16番(1/80スケールの日本型)
車両等のプラモデルの紹介をします。
last update 03/12/99
アリイ
- 24系25形ブルトレ用寝台客車
今やアリイのロングセラーとも言える車両で、5年程前から塗装済キットに変わってい
ます。出来にはいろいろ気になる所もありますが、国鉄型を手軽に揃えるという意味に
おいては唯一のプラモデルとなってます。
- 485系特急形電車
つい最近まで専用色の先頭車と線路のセットが売られていましたが、今は見かけなくなっ
てしまいました。一時先頭車(クハ481-200/300)の他にモハ484/485とサシ481も出てい
ましたが、すぐなくなってしまったのは残念です。これも塗装済キットで出せば売れる
のではないかと思うのですが。。。私も4両のセットを買って作ったことがありますが、
クハ481-200が正面以外クハ481-300だったのが残念でした。
- 103系通勤形電車
この車両はもともと中村精密が出したキットをアリイが買い取って出したそうですが、
問題があったのか、あっさりなくなってしまいました。私は見たことがありません。こ
れも出し続けてほしかった車両です。ATC仕様のクモハ103があったそうです。(実物に
は当然ありません)
- 電気機関車シリーズ
私が見たことがあるのはEF58,EF65PF,EF66で、EF58にはいくつか種類があった様に思い
ます。上述のブルトレ客車と共に、あるいは単独で趣味誌に改造記事が載ったりしてい
ましたが、動力を含む下回りと、パンタグラフ等のパーツを全て交換する為、あまり人
気は出なかった用です。
- 蒸気機関車シリーズ
蒸気機関車シリーズもあって、D51やC62,C59やC57もあったそうですが。。。鉄道模型
趣味誌にD51の改造記事が載ったくらいでしょうか。
長谷川製作所(MODEMO)
1995年に土佐電鉄の「桃太郎電鉄」号を出して以来、路面電車シリーズを発売、エンド
ウと組んでMODEMO(モデモ)ブランドを設立、貨車やコンテナ、電車やストラクチャ
まで進出しましたが、PRUS以外Nに移行してしまったのは残念です。
- 路面電車シリーズ
最初に出したのは土佐電鉄の「桃太郎電鉄」号で、当初はディスプレイモデルだけでし
たが、別メーカーから動力ユニットが出るなど人気を博したので、エンドウと組んで本
格的に鉄道模型に進出、江の電から動力ユニット付のセットも発売するようになりまし
た。私も江の電を自由型にして1両組んでみましたが、継ぎ目の処理と、ディテールの
ごつさをもうちょっとすっきりして欲しい所です。
- 貨車シリーズ
路面電車シリーズに続いて出してきたのは 提携のエンドウブランド(PRUSシリーズ)
でJR貨物の新型コキ104と、レジンキャストによるコンテナ類ですが、コンテナについ
てはモールドで作ったほうがよかったんじゃないかと思います。そして第2段としてク
5000と積み荷用自動車が発売され、その次はしばらく間が空きましたが、貨車シリーズ
の3段としてセキ3000/6000とのことです。
- JR東海373系電車
12月24日にやっと発売されたJR東海の新型特急電車です。発表された時はびっくりしま
した。インプレッションは
こちら
です。ギャレーパサージュでは動力/ライトなしの増結セットが19800円ででています。
今度出てきた実物の313系も製品化しないかと期待はするのですが。。。
- 私鉄電車シリーズ
箱根登山鉄道のモハ2が発売されました。完成2両セットで36000円はちょっと値段が。。。
ハセガワは関東から神奈川の車両を狙いうちしてきましたね。選定はちょっと渋過ぎでし
たが。その後Nに移行してしまった様で、自社ブランドでの発売が跡絶えてしまったのは
残念でなりません。
- ローカル駅舎
'96年の鉄道模型ショーでいきなり近日発売で発表(価格も4800円とあった)され、373
系でびっくりさせられたのにさらにまたびっくり(本当に驚かせてくれます。)させられ
ました。レイアウトを作るうえで欠かせないストラクチャにおいては、Nゲージよりも悲
惨なのが日本の16番の現状で、欧米のキットをごまかしてデッチあげるのが常だっただけ
に純日本風?のストラクチャキットの発売はレイアウトビルダーにはありがたい一品にな
るでしょう。ずいぶん遅れるうちにヒルマモデルからペーパー製のストラクチャキットが
発売されたりしましたが、4月に5000円で無事発売されました。ちょっとモールドにMODEMO
らしいというか甘さがありますが、シリーズ化に期待したいです。
- JR新型気動車シリーズ
こうシリーズ化していいものかどうか不明ですが、PRUSシリーズの第3段はJR東日本の
キハ110-100番代で、キハ110(M/T)とキハ111+112で、コアレスモーターの採用など
力が入っているのはわかりますが、値段がちょっと高すぎで、せっかくプラで量産を狙う
にしては問題があります。果たして売れるかどうか疑問が。。。目の付けどころはよかっ
たんですけどねぇ。もうちょっとがんばって欲しいです。
- 客車シリーズ(中村精密再生産品)
中村精密の103系電車は金型がアリイに渡って作られたことは前述の通りですが、客車シ
リーズのうち10系客車(ナハ10、ナハフ10、ナロ10、オユ12がラインナップされていた)
が長谷川製作所に渡って作られると鉄道模型趣味誌に書かれていましたが、はたして出て
たのは意外や意外、44系(スハ44、スハフ43、スハニ35、スロ53、マシ35)でした。
価格が公表されていた価格といきなり違って発売されたり、最初の予定から遅れた上に直
前になってスハ44が金型 トラブルでさらに発売が遅れるなど、最初から受難続きの幕開け
となったが、これに懲りずに続けて欲しいものです。なぜに公表された10系ではなく、44
系になった(そもそもなんで44系なんかをという話も)のか疑問ではありますが、10系と
してはオユ12だけというのも。。。でてきた製品を眺めて見るといろいろ気になる所が目
につきます。そして、10系は未だ日の目を見ることがありません。
鉄道模型専業メーカーによるプラモデルについて
専業メーカーの方でもプラモデル形式による車体キットが出ています。そちらの紹介で
す。(KATOなどの完成品については除外させていただきます。)
注)こちらについては現在準備中です。
中村精密(現ナカセイ)
貨車については2軸車など他社からも発売されてましたが、客車等のキットとしては私の
記憶ではここだけだったと記憶しています。ところが時代を先取りし過ぎたと申しましょ
うか、ホワイトメタルボディのC11機関車と共に売れ行きが悪かったのか先が続かず、再
び真ちゅう製車体へと逆戻りしてしまいます。103系電車の金型はアリイが、客車キット
の金型はハセガワが買い取ったらしく、アリイはしばらく前に生産した後やめてしまいま
したが、ハセガワが再生産することになり、再生産を待っていたファンには朗報となりま
した。
今から20年前とは言え、オイルショック後の不景気とインフレの中で、1990円でキット
を出した当時の中村精密の英断には頭が下がる思いです。余談ながら12000 円でホワイト
メタル製蒸機を出したことも。。。(こちらもどこかで再生産してもらえないものかと。
おっと失礼、ナカセイに名を変えて今も健在でした。。。^^;)
ホビーモデル
こちらは貨車のキットを10形式(ワム80000は3車種)とコンテナを3形式プラキットで
発売しています。現ナカセイがプラキットの発売を止めて以来、1人気を吐いていらっしゃ
いましたが、今度は101系電車のプラキットが発売になりました。実物はほとんどが引退
してしまいましたが。。。2〜4連セットや単品、床下機器の分売など、良心的な展開も
嬉しいです。さらなるラインナップの拡充として、クモニ13、ロクサン(72系の元形式、
今の通勤電車の始祖にあたる)が予定されているようで、待ち遠しいです。101系で市場
のパワトラや台車が一掃されるなど、嬉しい?悲鳴を反映してか、自社製パワトラも考え
てらっしゃるとか。。。(詳細は未定なので、実際どうでてくるかは一切保証できるもの
はありません。)
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