天職


僕は毎日、今の仕事を選んで本当に良かったと思っている。人間、何と言っても体が資本である。その役にたてて、感謝されると言う事は本当に嬉しいものだ。

以前にも述べたが、僕は患者さんの笑顔を見るのが大好きで、そのためなら疲れも忘れてしま うほどだ。自分で言うのも変だが、素質もあると思う。最初の頃は、あまりはっきりどこが原因でこういう症状が出ているか解らない事が多かったが、何故か不思議と治っていった。先輩に聞くと、どうも僕の手の感触がとても良いとの事だった。要するに、自然と患者さんが嫌がるような触り方をしていなかったのだろう。

今は、もっと的確に原因を分析して要領よく治療しているので、時間的にも短くて済むようになってきた。同じ治療費なら長い時間触った方がありがたい、と思っている方もいらっしゃるが、そうとは言えない。逆に、あまり不必要な部分を刺激しすぎると、かえって悪くなるか、悪くならないまでも疲れすぎてだるくなってしまう事もあるからだ。

いくら向いていてもその仕事が嫌いな人もいるが、僕は違う。その上、僕の性格にもライフスタイルにも合っていると思う。世間には、仕事が終われば飲みに行ったり、カラオケに行ったりする方、家でナイターやドラマを見ながらのんびりする方がわりと多いと思う。しかし、僕はあまりそういう事が好きではない。もちろん、たまには仲の良い友達と飲みに行って、得意の郷ひろみの歌を歌う事もあるし、家でゴロゴロする事もある。でも、僕はジムで汗を流すのが一番好きなのだ。トレーニングしてると頭の中が真っ白になり、その後の食事もおいしく食べられ、心地良い疲労感で夜もぐっすり眠れる。朝はさっぱりして、また今日も1日がんばろうという気になる。酒を飲んで、2日酔いで頭が痛くて胃がもたれていたら、そんな気にならないだろう。

仕事で酒を飲まなきゃいけない方も多いが、僕はそんな必要はない。その点も気にいっている。でも、逆に技術と人間性が全てなので、自分の体には注意しすぎるほど気をつけている。その点では、常に体調をベストに保たなければならない。趣味が健康的なのでそれも別に問題はない。

このように、僕にとってこの仕事が天職と言えるのではないだろうか。しかし、現状に満足しないで、技術的にも経営者としても成功するようにもっとがんばりたいと思っている。



戻る ホーム 次へ