肩凝り
この症状は非常に多い、特に女性の方は。
だいたいの人が、辛くなるまで放っておいて、我慢できなくなるとマッサ−ジなどを受ける
という方多いと思う。
しかしマッサ−ジを受けている時は気持ちいが、またすぐに元に戻ってしまう。という方が多い
マッサ−ジでは肩凝りの根本的な解決にならない。それどころか強い刺激を受けすぎると
毛細血管を潰してしまい、かえって硬くなり、その次はさらに強い刺激を求めるようになる。
そうなると悪循環だ、良くなるどころかどんどん固まってしまう。
それに肩凝りというのは凝っている所だけが原因とは限らない。
ほかの疾患についても同じ事が言えるが、痛い所、凝っている所が原因とは限らない。
肩凝りの方が来られても、凝っている部分が原因でなければ別にそこを治療する必要はないのです。

<症例.1> 32歳 女性
この方仕事でパソコンを良く見るため、慢性的に肩凝りがあり、ひどくなると頭痛、吐き気まで
起こしてしまう。
我慢できなくなると、マッサ−ジへ行っていたが、最近はマッサ−ジでは肩凝りが取れなくなってきてしまったらしい。
肩凝りの場所(僧帽筋の辺り)を少し触わってみると、まるで鉄板が入っているような硬さだった。
少しくらい押しても全然感じない様子だった。
いろいろ調べてみると、頚椎、腎臓、クレニオ(頭蓋骨)に問題があった。
脚のむくみ、冷えなどもかなりあるらしい。
最初の治療が終わった時は、本人はものたりなそうな様子だった。
それもそのはず、今までは物凄い強い圧で押されていたものが、今回は加えた力はほんの数
グラムだったのだから。
終わった直後に様子をたずねてみたところ、「良くわからない。」との事だった。
慢性的な肩凝りは治療直後にはなかなか本人が自覚できないものなのだ。
しかし私は患者の体が発していた、治療のサインを全て消し去ったので、次の日に結果が
出ると確信していた。
次の日その患者さんから電話があり、「昨日は良くわからなかったが、今日は仕事中でも全然
肩凝りがしない。」と連絡があった。
私はあと何回か治療を続けるように指示した。
それから1ヶ月の間に3回治療をしたところ、全く肩凝りがでなくなった。
私はもう治療する必要はない事を告げたのだが、本人の希望で気分がよくなるからたまに治療
を受けたい。との事だったので、そうしてもらっている。