皆さんの中でこの名前を聞いた事がある人はあまりいないかもしれません。オステオパシーは、1874年アメリカのDr.Still(1828年〜1919年)によって発表されたアメリカ医学です。指圧・マッサージとは異なり、微妙に狂っている人間の骨のズレ、中枢神経を覆う硬膜や頭蓋骨の緊張、内臓機能低下などを手により施術し、健康を回復させる西欧現代医学法で、アメリカでは手技治療から投薬・外科も行うドクターオブ・オステオパシー(DO)として、第一次医療の一端を受けおっています。
当院のオステオパシー治療について
1.不快な症状を原因から根本的に取り除きます。
2.早く結果が出せ、持続する治療をします。
3.治療の頻度や期間などの、治療計画をご説明します。
当院の治療の方針
1.触診により不快な原因を特定します。
2.痛みのないように施術します。
3.症状が出ている部位だけでなく、その元の原因や関連部位も治療します。
【歴史】
1828年 オステオパシーの創始者ATスティルwバージニアに生まれる。
1852年 医学を学び医師資格を取得する。
1865年 自分の家族4人を病気でなくす。
1865〜 体に備わっている自然治癒力を最優先にする、治療法を研究する。
1874年 6月22日AM10時オステオパシーを発表する。
約10年に渡る研究を経て、発表した治療法は
「骨」を意味する「オステオ」 と、「病気」を意味する「パソス」という
ギリシャ語から「オステオパシー」と名付けられた。
1892年 アメリカン・スクール・オブオステオパシー設立。
卒業生にはDO(Doctor of Osteopathy)の称号が与えられた。
1896年 アメリカバーモント州でDOに完全な医療行為の業務権限が与えれた。
1898年 ATスティル引退。
1903年 イギリスにオステオパシーが伝わる(リトルジョン)
1910年 日本に最初にオステオパシーが紹介される。
1914年 ATスティル脳出血。
1917年 ATスティル死去。
1920年 日本でオステオパシーに関する最初の本「山田式整体術講義録」が発刊
される。「整体術」として紹介したためオステオパシーとして伝わる事がな
いまま広まった。
1971年 日本で最初のオステオパシーの団体、AJOA(全日本オステオパシー協会)
が設立される。
1973年 アメリカミシシッピ州で最後にDOに完全な医療行為の業務権限を与えた。
1993年 イギリスでオステオパシーが公認される。
2002年 フランスでオステオパシーが公認される。
【適応症】
オステオパシーの適応症の範囲は大変広いです。
当院では痛みや凝り以外にも、最近増えているうつや自律神経系の疾患にも
大きな効果をあげています。
オステオパシーの治療の主題は、自然治癒力を阻害するものを取り除き、本人自身の体力・免疫力を高める事です。背骨や四肢関節の動きが正常でなくなると、血液循環が悪くなり、疲労物質や発痛物質が溜まり、痛みや凝りが発生するので、そうならないように身体の関節の動きを良くする事が第一目的です。その他に内臓の動き・硬膜の緊張・経絡の乱れなども考慮しています。
A:その人の症状によって異なるので一概には言えませんが、急性のぎっくり腰や寝ちがえなどは1〜2回で治る場合が多いですが、慢性の場合にはそれだけ多くの時間がかかります。
A:よくテレビなどで、強く押したり、バキバキ鳴らしたり、プロレス技のような事をしたりしていますが、当院ではそういった事はいたしません。受けている人はただ触わられてるくらいにしか感じないでしょう。
A:良く言われますが、まずオステオパシーは気功ではありません。骨格や関節、筋肉などの異常を物理的に治療しています。治療の強さですが、強すぎる刺激に対しては、人間の身体は防衛反応を起こし、筋肉や関節を固めます。その状態で無理に治療をすれば、患者さんの身体が壊れる可能性があります。適切な刺激で、正しい方向に治療すれば弱い刺激でも十分効果があります。
A:まず、整体というのは日本でもアメリカでも資格制度もなければ、明確な定義もありません。ですから、現在整体として看板を出している人は様々な人がいます。学校もたくさんありますが、国家資格ではないので、それぞれの学校によって内容も期間もばらばらです。講習会やセミナーなども随時行われている為、短期間でも技術を習得する事も出来ます。前記のような学校や講習会を受けただけで開業している人もいれば、一定期間他の整体院に勤務して開業する人、ハリやマッサージなどの資格を持っている人がやる場合、外国に留学して帰国して開業する場合など色々です。オステオパシーは、アメリカでは15の大学があり資格制度がありますが、残念ながら日本ではまだ国家資格になっていません。日本での状況は、現在整体と同じような扱いになっていますが、オステオパシーには独自の理論と哲学があります。
A:私は患者さんに対して押し付けがましい事をするのは嫌いなので本人の自由に任せていますが、痛くなくても人間の身体というのは1日ずつ年を取っているし、日常生活でのストレスなどで身体は少しずつ疲労が溜まり、歪みや捻じれなどが生じてきます。ある程度までは本人が気がつかないのですが、限界を超えると痛みや凝りを感じ出すようになります。その時慌てて治療するよりは、症状が出ないうちに治療しておけば痛みを感じずに済みます。何度も身体に痛みを感じるまで我慢すれば慢性化して治りにくくなるし、治らなくなってしまう場合がありますから、あまり我慢しないで早めに治療を受けるのが良いでしょう。定期的に治療を受ければさらに良いですし、そうする事によって延命効果も期待できるし、いつも元気でいれば気分もよければ仕事の能率もはかどる事でしょう。