Topic : 異種格釣戦



子どもの頃、餌でフナを釣っていたことはありますが、今はバスフィッシング以外の釣りはあまり興味はありません。
そんな僕も自発的かどうかは別として、異なる釣りをたしなむ機会があったりして。
そこでバスフィッシング以外の釣りの体験記をここで取り上げてみましょう。



- 第一弾 -
Nov/12/99 ホリデイロッジ鹿留 管理釣り場でトラウトフィッシング
合計18匹
最大30cmちょっと
クランクベイト x 13 匹
スピナー x 4 匹
スプーン x 1 匹
ニジマス x 17 匹
?マス x 1 匹(スピナー使用)

- はじめに -
日ごろ異なる釣りをしている会社仲間がたまには一緒に釣りをしようということになり、今回の5人のメンバー中2人がフライをやっているのと、ビギナーでも手軽に行えることから、管理釣り場でのトラウトフィッシングをすることになりました。僕は「管理釣り場」には今一つ興味は無いのですが、プラグでの釣行はバスへも応用できるので、その辺りを主眼にした釣行です。
- フィールド - - タックル -
ホリデイロッジ鹿留(ししどめ)
山梨県都留市、中央高速・河口湖線、都留IC
管理釣り場はルアー・フライ専用では敷地内に流れる鹿留川を利用した第1釣場(上流側)と第3釣場(下流側)、そして人造湖である鹿留湖を利用した第2釣場があり、渓流という流水域と湖という止水域の両方を体験できます。 料金は1日4100円
その他エサ釣り専用釣場(鹿留川中流)もあったりと、トラウトフィッシングをいろいろな角度から楽しめます。
また、調理場で釣った魚をさばいて調理することも可能とアウトドア派には必要なアイテムが揃っています。
* ロッドfenwick GOLDEN WING GW 60S DL J
* リールDaiwa TEAMDAIWA-X 1500iA / フロロ3lb
* プラグ:手持ちのスプーン/スピナー/ミノー/シャッド/ +今回用に3gのスプーン2個購入+トラウト用シャロークランクを先輩から借用

ロッドとリールは僕の常吉スペシャルの組み合わせです。今回の釣行用にわざわざ買うのはもったいないし、3gのスプーンを遠投するとなると手持ちのロッドでは GOLDEN WING が妥当なところでしょう。ただ、本来トラウトロッドはスローテーパーなところが常吉ロッドと大きく異なるので、どう影響するのか。
- 釣行 -
鹿留のヒットルアー午前7時半鹿留湖からスタート。とりあえず空いていた流れ出しそばからの沖狙いに絞り、移動はしませんでした。
活性はまずまずで表層付近に魚が多く、これを狙ってのヒットルアー、パターンを探し出すまでの1時間程はノーフィッシュ。
先輩から借りたシャロークランクをアクション無しの超スローリトリーブに変えた途端 バイトが急激に増えました。ただ今度はばらしの連発。バスでクランクだと僕の場合向こうあわせというか巻きあわせですが、これほどスローリトリーブだとあわせをしっかりいれないとすぐばれてしまいます。ところがいざあわせようとすると、今度は日ごろの常吉でのスイープのあわせになってしまい、タイミングがワンテンポ遅れてかつロッドの動きも緩やかになってしまいます。どうもスイープのあわせが体に染みついてしまったようです。
それもしばらく試行錯誤を重ねているうちにようやく決まりだして、ここから12匹をこのクランクで続けてゲット。すべてニジマスで、しかもどれも30cm未満とサイズは今一つ。昼近くになってあたりが止まり、スプーンもう1匹追加してお昼になりました。

午後は2時間ほど昼寝をしてから鹿留川上流の第1釣場14時半にスタート。
日ごろ止水域でバス釣りをしている僕には渓流のような流水域での釣行は苦手です。ルアーがどこでどのような動きをしているのか全くイメージがわかないので、最初の1時間はこれまたノーフィッシュ。
しかし対岸に向けてキャストしたルアーが流れの影響を受けながら弧を描くように泳いだ先に狙いのポイントがくるようにしたところ、午前中に使ったシャロークランクの超スローリトリーブでようやく1匹ゲットするものの後が続きません。魚が流れの下層、底近くに溜まっているのが偏光レンズ越しに見えますが、このシャロークランクではそこまで届きません。スプーンだと根がかりが増えたので、スピナーにかえるとこれが大正解、再び釣果を順調に伸ばしていきました。スピナーは遅いリトリーブでも底を引きずることなくブレードがよくまわりながら泳いでくれるのがここでは良かったようです。また、鹿留湖より勢いよくバイトするようで、それほどあわせを強烈にいれる必要もありませんでした。しかもサイズもこちらの方が若干よかったかな。
ここでは5匹、うち最後はニジマスではなく別の魚(なんだろう?)を追加したところで17時、時間切れで終了しました。

朝から止むことが無かった雨が良い影響を及ぼしたのでしょうか。あるいは管理釣り場とはこれぐらい当たり前なのでしょうか。一緒に行った仲間も最後まで順調に釣果を重ねることができました。
- 感想 - - バスフィッシングへの応用 -
やはりプラグで釣るというのは楽しいですね。それに今日は渓流でスピナーという全く異なるエリア、ルアーでの釣果はとても良い刺激になりました。
魚影の濃さは、やはり管理釣り場というか、ルアーに魚がヒットするだけでなく、ルアーが魚にあたっていくことすら結構ありました。
この不自然さと魚を持ち帰らない僕にとっての4100円というコストパフォーマンスがちょっとひっかかるところではありますが、ビギナーを連れてきたり、僕自身のワーム依存症を治療するにはなかなかいいかもしれません。雨にもかかわらず予想以上に楽しい釣行でした。
ただ、今日は金曜日、平日で人もそれほど多くはなかったのですが、これが休日だとどうなんでしょう。
ここでのプラグでの釣果が即バス釣りでの釣果UPにつながるかというと、そんなに甘くはないでしょう。
今日の正解は「アクション無しの超スローリトリーブ」で、あとはそれでもちゃんと泳いでくれて、かつ魚のいる層へ確実に送り込めるルアーを選べばOKって感じでしたが、すれたバス相手だとどうなんでしょうかね。今日のクランクにいたっては、やっと泳ぎ出すかどうか、死にそうな小魚がよたよたと泳いでいるような、つまりナチュラル系のアクションですが、バスだと簡単に見きられてしまうような気がします。
それと常吉ロッドのプラグでの意外な汎用性がわかりました。ただし、あくまでスモールプラグのノーアクションのみに限定で、そんなシチュエーションがバス釣りに今後あるのかどうか。
ともかく、クランクの別の使い方があることを知ったという意味では収穫があったかな。(Nov/13/99)


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