中田英寿の軌跡

Hide in ITALIA

99.mar.7.vs.EMPOLI

J1開幕、BELLMAREの初戦は、横浜でのMarinos戦でした。まるでPERUGIAのような5back。とにかく相手OFをpenaltyarea内に入れさせません。そのかわり、攻撃も全くせず。記録は見てませんが、CKも極端に少なかったはずです。BELLのgameplanとしては、60minくらいまで守りきって、そこから反攻、だったんでしょう。後半、行くぞって感じでsidebackがぐっとあがったところをcounterくらってしまいました。残念。攻撃面では期待の船越くんがpostになりきれてなかったですね。GK掛川くんのcatchingはなかなかよかったです。でも、もしかしたら下のballに弱いのかなあ。うーん、前途多難。

HideくんのPERUGIAも苦戦してます。でも彼にはBIGCLUBからofferがあるようだし。NHKの番組でもそのあたりのことはふれていたみたいですね。NHKと言えばSportnewsで、Hideのdebut戦の2GOALをMLBのhomerun争いの後に扱ったんですよね。「日本人から主に受信料を受けとっているNHKが、日本人と縁もゆかりもないMLBを先にするのが許せない」と、当時息巻いておりましたが、ま、それも昔の話。今や功なり名を遂げた英雄で、「虫けら」発言も忘れられちゃったみたいです。 

さて、今日のEMPOLIはHideが唯一休んだgameの相手です。このとき、PERUGIAは負けてしまったんですが、今日はどうでしょう。下位teamですから落とせない一戦ですが。

 1st 45min.

0min. 立ち上がりEMPOLIが前がかり。Hideは黒い手袋をはめている。
PERUGIAはよく晴れている。EMPOLIが正面からのFK。Hideは壁の左にいる。
この時間もEMPOLIに押し込まれている。
clearballのこぼれをCCで拾う。これが今日のfirsttouch、右足OUTのvolleyでBUCCHIへ、returnをもらってdribble、足がすべったけれどDFをかわして、右へsidepass。右のspaceへ走り込んでpassを受けるがはさまれる。
中央から左のRAPAJCにcrosspass。
RAPAJCからのpassを後ろ向きで受けながら、一瞬前のふりむきでNINEの位置を確認。右spaceにthrughpass。一連の流れの美しさはsocialdanceのstepのようだ。
EMPOLIがSHに至る。Hideは右下まで戻ってpassをつなぐが。
EMPOLI、GOAL、ZALAYETA。先制されちゃいました。
右下でballを争うHide。
右下からのfeedballをhalflineで右spaceに流してaproachをかわし、runwiththeball。DFに追いつかれてしまう。
10 EMPOLI、middlethirdで右に左にballを動かす。HideDF。
11 PERUGIAもballを回すが、EMPOLIひいている。
12 NINEと1・2、Hideのmissか。clearballをRAPAJCがlongSH。
13 今日のPERUGIAは3back。RAPAJCがだいぶ下にいる。
14 Hideも右下でbackと絡む。受けたpassをdribble。
15 今度はRAPAJCがあがったspaceに入って、左。
16 Hide、右からcross。
17 右前でballをkeepするが3人に囲まれる。
18 OLIVE、後ろからtackle、YC。
19 Hide後ろから押される。
20 相手のtouchが流れたところを、後ろから奪う。
21 penaltyareaの前でballcontrolしようとしたら、後ろから足を出される。
22 clearballがstandの子どもの顔に当たるのを映す、ITALYのTV。
23 PERUGIA、左からのFK。Hideはnearに走り込む。近くに来たがとくactionは起こさなかったという感じ。
24 EMPOLI、counter。
25 右spaceに入ったballを長いtouchでDFを2人かわして、cross。
26 前のplayでNINEを倒した選手にYC。
27 backpassを狙ってintercept、そのままcross。右からのthroughinを背中にDFしょって受ける。次のtackleも背中で吹っ飛ばす。
28 相手のdribbleを奪い取る。
29 halfline付近でdribbleに入るが、前がふさがれるとすぐに右sideに出す。
30 PERUGIA、右CK、ひさびさにHide。帰ってくるところをもう一度cross。overheadのSHはOLIVEのようだ。
31 startの時の姿勢が前傾になっている。疲れているのかな。RAPAJC、FKからのlongSH。HideがちょっとさわってGKがはじく。
32 NINEからdに走り込むHideへ、DFに周りを囲まれるが、一瞬早く、走り込んできたNINEへ。SH。
33 右CK、Hide。
34 相手のbackpassを奪ってcrossをGOAL前へ。これがなんでoffside?
35 TVの映像もこれはどうなんだろうという感じ。
36 penaltyareaにまた入り込まれる。
37 EMPOLIの選手倒れる。
38 立てない、選手交代。
39 PERUGIA、CCからFK。Hideがtarget。
40 RAPAJCがつなげたballを右からcross、GOAL前。
41 PERUGIAが押し込んでいる。
42 この時間にとれればいいのだが。
43 相手のdribbleが流れるところを奪いに行く。
44 EMPOLI、FK。
45 losstimeは3分。Hideは左に回ってDF。Hide、左寄りにいて、左spaceのNINEにthrughpass。Hide、左後方から長い左足のcross。GKが競るが正面にこぼす。TEDESCO、GOAL!

後半45分

0分 PERUGIA、右から。line際の攻防。
Hide、後方で味方がinterceptするとすぐさま右sideline際に走り、passを受ける。markerのaproachが一瞬遅いのをかわして前方にpass。
右halfline下、後方からのpassをmarkerを背負って受けるが、倒される。そのFKを右line際を走って受けようとするが、やはりmarkerに引っかけられて転倒。offtheballでの動きが早いので常に先手を取っている。
RAPAJCが右に移って、Hideはやや左方にいる。
Hide、CC下でintercept。戻ってくるballをdirectで前方へlongfeed。
右halfline後方でballのこぼれを早い反応で拾うとdribble。earlycrossで前線のBUCCHIを狙う。
相手clearからつないで来るのを狙ってaproachをかける。
RAPAJC、dribbleで突破、foulで止められる。
FK、RAPAJC。
CC、BUCCHIが落としたballをもらって、右前へdribble、右に開いたPETRACHI、cross。clearballをRAPAJC、SH。そのこぼれを-Hideがpassをしたようにも見えたが-PETRACHIがSH。GOAL!SEREA初GOALなのだそうだ。Hideが珍しく祝福に駆けつける。
10 CC下でpassを受け取ると、runwiththeball、RAPAJCにドンピシャthrughpass。
11 CCやや下でDFに入っている。
12 左下にいるが、味方ballになると見ると、左前方に素早くあがっていく。
13 後方からのpassを受け取るべく、前方へ猛dash。
14 右に開いて、後方からのpassをもらう。ゆっくりlookupしてGOAL前のBUCCHIにpinpointのcross。
15 後方からのpassをmarkerを背負いながらkeep。turnしてdribble、右前方のPETRACHIにthrughpass。
16 PERUGIA、左CK、RAPAJC。HideはGKの前にいる。
17 相手のdribbleに対して、追走する形だが足を出して奪いにかかる。
18 PETRACHI倒れる。Hide心配そうに駆け寄る。ダメだというsign。
19 PETRACHI一人では立てない状態。
20 PERUGIA、左からFK、RAPAJC。
21 HIRALIO、足がつったか。
22 PERUGIA、またも交代。なんかもめている感じ。
23 BUCCHIからHideへpassが出ない。こういうところがやっぱりteamとしての力の問題になるんだろうなあ。
24 EMPOLI、左からFK。Hideは壁2枚の左。
25 Hideは3topのような形になった最前線にいる。
26 Hideにballが回ってこない。決して動きがわるいわけではないのだが。
27 相手ballに対してaproach。前に行かせない。
28 EMPOLIのCK。Hideは密集から離れてpenaltyareaの外近くにいる。
29 この時間もHideには回ってこない。
30 EMPOLI、shortCK。Hide、intercept。後方からのpassを受け取ると、dribble。相手のaproachを浮かせてかわすとそのまま走って、右方向にspeedを上げる。背走しながら、防ごうとするDFの前で、右にballをさらしながら急に左に変えて、SH。こぼれたところをBUCCHI拾ってGOAL。
31 Hide、SHの後、座ったままBUCCHIのSHを見ていた。
32 右寄りにいる。
33 右CK、Hide。near。
34 OLIVEのclearを受け取り右にsidepass。
35 EMPOLI、右からFK。Hideは壁の右。
36 CC前方でaproachを受けながらpassを受け取るとdirectで右のBUCCHIに展開。そのままDFの死角を前線にあがって、penaltyarea右でもらうと、これもdirectの右足SH。
37 RAPAJC、左からcross、nearに飛び込んだHide、thrugh。どういうつもりだろう。
38 PERUGIAのsupporter、蛍の光をうたっている。RAPAJCが後方で持った、Hideは左のsideに開いて待っている。
39 EMPOLIの攻撃、directのplayがないと見るや、後ろからtackleでballを奪う。
40 DFを背負ってballkeep。強い。
41 相手ballに対して、aproachをかけるが、奪いに行くという感じではない。
42 胸trapでDFから一番遠い位置に落として、腰をひねりながらのpass。ちょっと無理な体勢からなので通らず。
43 右throughinを受けて、戻すがちょっと弱かったみたい。
44
45 losstimeは5分。Hideなんか明後日の方を向いている。CCで囲まれるが、backpassで切り抜ける。右でもらってcross、farsideへpinpointのpass。

感想
 日本サッカー協会が作ったVTR「FIFA World Cup FRANCE’98 Technical Analysis」というのを、借りて見たのですが、これは必見。世界レベルのプレイが、いかにも一瞬のひらめきで展開されているように見えながら、実は計算しつくされたgameplanの中で、simpleでありながら速く正確なplayの連続によって成り立っていることが、よく分かります。そうした目でHideくんを見ると、やはりこの人は世界レベルのplayerなんだと、改めて思いますね。31日は日本で見られるようです。チケット用意しそこなったなあ。

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