Award: 2004年




2004年各賞 : Jan/16/2005
ルアー・オブ・ザ・イヤー
TSUNEKICHI inc.
ハンハンジグ

最大釣果ルアー 最多釣果ルアー 特別賞・プラグ 特別賞・ワーム
ロボワーム
カーリーテール
ロボワーム
カーリーテール
ラッキークラフト
CB-100
ウォーターハウス
ウォーターリーチ
釣果:48.0cm(第42号) 釣果:16匹(26%:16/62) - -
一碧湖: 8月9日 01,31,32,36,41,42,43,45,46,48
49,51,52,53,54,58
- -





受賞理由

ルアー・オブ・ザ・イヤー TSUNEKICHI inc. ハンハンジグ

 僕にとってのスピニング用ラバジと言えば、前年の2003年に発掘したデヴァイスが十分なパフォーマンスを発揮してくれているのでこれで十分。
 勝負に敗れ去った他のラバジ達は僕のタックルボックスの肥しとなったのでした。

 そんな肥しの1つだったハンハンが突如ブレイク(死語?)したのが6月17日。
 見えバス相手に翻弄されるというよくあるパターンの中、諦め半分でたまたま投入したハンハンにバスのリアクションが急変!
 この時は至近距離でクリアウォーターだったので、ハンハンへのアクションのつけ方でバスのリアクションの変化がよく観察できたのが非常に参考になりました。
 ハンハンのラバー1本1本の微妙な動きがバスには絶妙な感じ。これを十分に活かすには最軽量の1gで超スローに誘うのがキモ、という感じ。
 これ以上重いと他のスピング用ラバジと違いが少なくなってしまい、僕にはデヴァイスの方にまだ分があります。
 つまり、特にこの1gハンハンは形態はラバジでありながら、実はラバジとは少々違う特徴を持ったリグである、というように思います。

 この時のハンハンへのアクションとバスのリアクションをイメージしながら早速6月19日の震生湖で投入すると早くも2ゲッツ!
 いよいよハンハンでバス量産体勢に入った、と思ったこの後なぜか全く釣果が無いままシーズンは終わってしまいました。
 見えバスの反応を観察していると相変わらず興味津々のようですがバイトせず。見切られているのか、タイミングがわるいのか、アクションがよくないのか...。
 中層狙いが基本でしたが、僕がまだ苦手とする泳層でしかもかなりスローな世界なところに苦戦していたのが原因の1つかもしれません。

 結局合計3匹でシーズンは終わってしまいましたが、今までの僕には無かった新しい世界を開拓するポテンシャルのあるリグとしての受賞です!


最大釣果ルアー ロボワーム カーリーテール

 2004年も40アップが2匹どまり。激渋だった2004年シーズンでは小バス専科な僕にはこれが限界。
 ただ、シーズン最大釣果は48cmとこれまでの歴代2位を記録するナイスバスで、8月9日の一碧湖での釣果でした。
 一碧湖はそれまでの7年間では2002年11月2日の38cmが限界、つまり初の40アップと、聖地はサイズ狙いは難しいのです。
 しかもこの8月9日の釣果は炎天下の真夏の昼下がりと、バスが釣れるコンディションではなかっただけに驚きの釣果でした。

 渋い時や、デカバスを狙う時でも、良質のストラクチャーを攻略するのがキモの1つですが、この時はブレイク狙い。
 一碧湖はなだらかな湖底の変化ながらも微妙なブレイクがあって、そこにウィードが点在しているのです。
 特に周囲に全くウィードが無いエリアでのブレイクと孤立したウィードが絡む場所には確実にバスが付いていて、この最大釣果バスもそんなポイントにいました。
 ポイントを割り出すのがかなり難しい分、プレッシャーが低いので、そんな状況ではこのカーリーテールが威力を発揮するのです。
 リグはダウンショットで、ずる引きでウィードの場所を探った後に軽く誘いを入れたところでバイトしてきました。
 カーリーテールは引いているとさらにシルエットが大きく(長く)なり、デカバスに対するアピール力が意外にあるのです。


最多釣果ルアー ロボワーム カーリーテール

 大苦戦した年となればリーパーがこの賞の定番になるのですが、それを上回ったのがこのカーリーテール。
 ただし、釣果のほとんどが一碧湖で、その他のフィールドではやはりリーパーが圧倒。最多釣果フィールドになった一碧湖に引きずられての受賞です。

 全てダウンショットで使用、基本はずる引きで時折誘いのシェイクを軽く入れる程度、とこれまでの使い方に特に変化はありません。
 色も適当、と言うか色を選べるほどお店に置いていないのが悩みどころ。
 カーリーテールでの釣果をみていると、やはりバスはテールのピロピロした動きにめっぽう弱いのがよくわかります。グラブやサターンの威力もそんな理由でしょう。
 その分スレるのも早く、プレッシャーの高いフィールドでは逆に不利になることが多いように思います。
 僕の場合、ロープレッシャーや広く探りたい場合、つまりアピール重視ならカーリーテール。ハイプレッシャーやピンポイント狙いならリーパーと使い分けています。

 ロボワーム製品は僕の近所のお店からは軒並み消滅していて、その中でもこのカーリーテールはほんとんど絶滅。
 見つけたら大人買い確実な逸品、最大釣果ルアー賞とダブルの受賞です。


特別賞・プラグ ラッキークラフト CB-100

 当HPをよくご覧になっている人ほど僕が実はクランク好きだということを信じる人は少ないでしょう。
 僕自身もクランク好きであることを忘れそうな今日この頃。たまにクランクで釣れるとそんな原点を思い出し、そして嬉しいのです。

 このCBシリーズはフルキャストした時に気持ちよく飛んでいくのと、最近ではやや古典的とも言える派手目なラトル音が僕好み。
 釣果は8月7日の山中湖での1匹だけですが、その釣り方が受賞を決定付けたと言っても過言ではありません。
 この時は、それまでのワームの反応が徐々になくなる中、ウィードの上っ面ぎりぎりをシャロークランクで引いて狙ってみての釣果。
 スローリトリーブを基本に、ウィード上っ面のデコボコを舐めるようなイメージでロッドの感触を確かめながらリトリーブスピードを微調整する意外に繊細なスタイル。
 新しい技の習得は、サイズや数に関係なく僕には嬉しいのです。

 さらに大ハプニングも発生。直後にこのCB-100で自分も釣ってしまいました。
 貫通させバーブを潰して外すのが原則ですが、軟弱な僕は痛さに耐え切れず病院直行。右の写真は治療直後の左手。
 今となってはそれもまた貴重な経験で、むしろこちらの方が実は大きな受賞理由だったりします。
 ちなみに上のCB-100の写真でフロントフックが無いのはまさにこのハプニングの名残で、治さずそのまま永久保存状態になっています。


特別賞・ワーム ウォーターハウス ウォーターリーチ

 僕のラバジはスピニングでもベイトでもほとんどフォールで狙うので、トレーラーはグラブがメインでした。丹沢湖での岩盤を縦に探るのがその典型的な狙い方。

 ところが2004年は大苦戦で特にシャローでバスを見失うことが多く、苦手なディープのボトムを広く探る状況が多くありました。
 ヘビーなウェイトで確実にボトムを探れるリグが必要になる訳ですが、とりあえず今の僕がベイトタックルでディープなボトムでも最もイメージのわくリグはラバジ。

 本格的にラバジでボトムを探るのは2004年が初めてなだけに試行錯誤の連続でしたが、メインのトレーラーに選んだのがこのウォーターリーチ。
 ウィードや溶岩等のスロラクチャーに引っ掛かることなく確実に舐めるようにトーレスさせるため、グラブではなくストレートやシャッドタイプを念頭に選びました。
 バルキーなボディーと、リーパーと全く同じ形のテール、さらにロボと同質の柔らかいマテリアルを使っている実に謎に満ちたワームです。
 ノーシンカー以外ならどんなリグにもマッチする汎用性の高さや、サイズからくる高いアピール力とリーパー並みの繊細さも併せ持っています。

 2004年は結果としてはラバジのトレーラーで5月22日の丹沢湖と、11月21日の一碧湖の2匹の釣果に終わっていますが、ポテンシャルの高いワームなのです。
 致命的な欠点と言えば、ほとんどお店にないことでしょうか。僕のタックルボックス内の在庫も残り僅か。見つけたら箱買い確実な逸品です。



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